宙組 真風涼帆さん退団公演 “カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~”
「買えたから行くで」と、うちのひと。「そうか」と歯の治療終えて宝塚大劇場へ行ってきました。
で、何組の何なん?な状態でポスター見て、“カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~”と知り、いざ入場。緞帳上がって出し物のタイトル入ったセットになって「さぁ撮っとこ」とカメラ出したら前の人らもみんなスマホ出して…しばらくしてから撮り直ししましたけど、こっちの方がみんなの気持ちまで写っててええ感じですわ。
ここのところずっと記しています通り、ヅカ熱冷めてもたままの状態が続いてまして、今回の出し物のこともそれが真風涼帆さん・潤花さんのトップコンビ退団公演やということも知らんままの鑑賞で宙組の、ヅカファンの皆様には失礼な客でございます。
で、どうやったか?ですよね。うん、やっぱりいいねぇタカラヅカ…と感したのは事実。ですがそれは全体としてのあのゴージャスな世界がええなぁと思ったということで、出し物の筋書きとしては…入り込めませんでした。
「この人は善、この人は悪」でピストルパンパンな白黒ハッキリ物語ってのがどうも…っていうのは原作がそうなんでしょうから仕方ないんですけどね。
ほか、じつにアホみたいな話ですけど「そや、洋画苦手やってんや」ということを思い出しました。何が苦手かというと、登場人物の“顔”が覚えられませんで場面変わると「さっきのあの人は…この人なんやろか?」となってわからん様になってしまうんですけど、昨日の観劇でもその状態やったんです。まぁこれ、自分の問題ですからどなたのせいでもありませんわ。
いや、そもそもヅカ熱冷めてどの組にも入れ込まんというのがやっぱり間違うてるわと実感した次第。同じ組をずっと見続けて「あの人ええなぁ」からそれぞれの俳優さんの持ち味と役どころの溶け具合を味わってこそもっと楽しめる世界やということ改めて感じました。かつて…そうか、もう20年ほど前になるんですね紫吹淳さんがトップで二番手霧矢大夢さん三番手大空祐飛さん下級生に北翔海莉さん個性派の嘉月絵理さんが月組に在籍してはった頃って。あの頃みたいな観劇をまたしてみたいなぁと阪急電車に揺られながら思ったのでした。
で、ごっつ余談ですけど今日、改めてロビーにある加美乃素のプラ看板を見ましたけど…これ、令和にして“昭和なプラ看板”って感じ。まぁそもそもヅカ自体にもそういう空気を感じますからそれプラス加美乃素のロゴがそう思わせてるのは間違いないんですけど、それだけやなくて、色合いと緞帳っぽい図柄の帯と社のキャッチフレーズ、これらもそう思わせるもんがあるんでしょうなぁ。あ、決してケチつけてるのと違います。この限られたスペースでよくもこないに溶け合った世界を作り出さはって…ええわぁと鑑賞したのでした。
最近のコメント