宝塚歌劇

2023年4月11日 (火)

宙組 真風涼帆さん退団公演 “カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~”

 「買えたから行くで」と、うちのひと。「そうか」と歯の治療終えて宝塚大劇場へ行ってきました。
Cr2Cr1 で、何組の何なん?な状態でポスター見て、“カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~”と知り、いざ入場。緞帳上がって出し物のタイトル入ったセットになって「さぁ撮っとこ」とカメラ出したら前の人らもみんなスマホ出して…しばらくしてから撮り直ししましたけど、こっちの方がみんなの気持ちまで写っててええ感じですわ。
 ここのところずっと記しています通り、ヅカ熱冷めてもたままの状態が続いてまして、今回の出し物のこともそれが真風涼帆さん・潤花さんのトップコンビ退団公演やということも知らんままの鑑賞で宙組の、ヅカファンの皆様には失礼な客でございます。
 で、どうやったか?ですよね。うん、やっぱりいいねぇタカラヅカ…と感したのは事実。ですがそれは全体としてのあのゴージャスな世界がええなぁと思ったということで、出し物の筋書きとしては…入り込めませんでした。
 「この人は善、この人は悪」でピストルパンパンな白黒ハッキリ物語ってのがどうも…っていうのは原作がそうなんでしょうから仕方ないんですけどね。
 ほか、じつにアホみたいな話ですけど「そや、洋画苦手やってんや」ということを思い出しました。何が苦手かというと、登場人物の“顔”が覚えられませんで場面変わると「さっきのあの人は…この人なんやろか?」となってわからん様になってしまうんですけど、昨日の観劇でもその状態やったんです。まぁこれ、自分の問題ですからどなたのせいでもありませんわ。
 いや、そもそもヅカ熱冷めてどの組にも入れ込まんというのがやっぱり間違うてるわと実感した次第。同じ組をずっと見続けて「あの人ええなぁ」からそれぞれの俳優さんの持ち味と役どころの溶け具合を味わってこそもっと楽しめる世界やということ改めて感じました。かつて…そうか、もう20年ほど前になるんですね紫吹淳さんがトップで二番手霧矢大夢さん三番手大空祐飛さん下級生に北翔海莉さん個性派の嘉月絵理さんが月組に在籍してはった頃って。あの頃みたいな観劇をまたしてみたいなぁと阪急電車に揺られながら思ったのでした。
Cr3 で、ごっつ余談ですけど今日、改めてロビーにある加美乃素のプラ看板を見ましたけど…これ、令和にして“昭和なプラ看板”って感じ。まぁそもそもヅカ自体にもそういう空気を感じますからそれプラス加美乃素のロゴがそう思わせてるのは間違いないんですけど、それだけやなくて、色合いと緞帳っぽい図柄の帯と社のキャッチフレーズ、これらもそう思わせるもんがあるんでしょうなぁ。あ、決してケチつけてるのと違います。この限られたスペースでよくもこないに溶け合った世界を作り出さはって…ええわぁと鑑賞したのでした。

宝塚歌劇と加美乃素の関係、ここ読んで…そういうことかと納得。

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2023年1月19日 (木)

星組バウホール公演“夢現の先に”

 「ダメ元で申し込んだら当たったわ」と、うちのひと。何も知らんままヅカ観劇に行ってきました。
Yumeutsu1Yumeutsu2 “何も知らん”はうちのひとも同じ。そもそも何で申し込んだのかもわかりません。訊けば「バウ公演はちょっと安いし時々ヅカ見とくのもええんちゃう」とのこと。そんな調子ですから…ま、ある意味純粋に鑑賞できたとも言えますか。
 で、どうやったんか? う〜ん、“前半お子様向け、後半大人向け”…と言うこともないんでしょうけど何か、ね。筋に整合性があるとかないとかそう言うこととは別次元でまぁそれなりに「なるほどね」ではありました。
 じつは明日の公演も当たっていて今度はうちのひととお子で観劇。帰路、「あの話、解りよるかなぁ」。きっと観てる途中で何度も「ここどういう意味?」と訊かはることでしょう。まぁ説明受けたとて解りはれへん気がしますけど。
 幕間、息抜きにロビーに出ますと、冬ながら春を感じさせる光まわりがそこに。そらもう梅がちらほら咲いてるんですからね。
Yumeutsu3 思えばヅカ観劇も1年半ぶりくらいですかね。最後にちょっとあるレビューに「うん、やっぱりたまにはええもんやなぁ」と思いました。正味の話、やっぱりちょっと最近気持ちが遠ざかっていまして記事も熱量低すぎ…なんて記すと「コアなファンやない人はバウのチケット手ぇ出すな!」って怒りを買いますね。すいません。

(於:兵庫県宝塚市) やっぱり音楽は生演奏の方がええなぁと思いましたわ。

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2021年6月 5日 (土)

月組 珠城りょうさん退団公演“桜嵐記/Dream Chaser”

 “タカラヅカ×河内”ってオッケーなんや。
Ouranki 疫病蔓延の日々続きでヅカ観劇は1年4ヶ月ぶり。月組に至っては2年半…そんなもんでしたか。かつては月組一筋やったこと思うともっと見てない気分でしたが本日久々に大劇場にて月組公演を観てきました。
 正味の話、自発的に…って訳でなく、購入できんやろと思ってチケット多めに予約したら想定外に買えたのを譲ってもらって行ったというのが正味のところ。ですから誰が出るどんな内容かなどのこと一切知らずで宝塚入り。そう言えば移転後の宝塚ホテルも初めて見るなぁと思いつつ大劇場へ。
 自動検温に閉じた飲食スペース…いかにもな状態。クレジットカード見せたらチケットが発券されて…これも知らん間にって感じ。で、ホールに入りますれば大入り満員。うわっ、新コロ諸々以降、初めての“密”。ちょっと信じられんわって気分でステージ見れば袖に松の木の絵があって「…あっ、和モノか」…。始まりますれば…え?楠木正成とかなんか言ってまっせ。はあはあ、ふむふむ、そうなん…まぁ歴史に興味を示さんと生きて来たモンながら南北朝時代ってのはそういうことなんかって説明受けて…勉強になりましたわぁ。何で楠木正成が河内の英雄なんかってそういうことなんか…とまぁそこからグイッと引き込まれて「ええもん見せてもろたわぁ」と感動したのでありました。ちなみに終盤にはそこここですすり泣きの声が…私は泣きませんでしたが初めて耳にしたかもしれません。
 とは言え2階B席からの観劇ですから誰がトップかは役柄でわかるも各々誰がどの役とかさっぱりわからんままでしたが、そもそもまぁ誰も知らんわけですからこの席から俯瞰で観ることの方がよかった様にも思いました。冠スポンサーも付いてない公演やったというのに、なかなか凝った立派な舞台セットも良かったです。それ以上に繰り返しになりますが楠木正成とその子孫の活躍を脚色を交えつつもヅカ経由で知ることができて大変満足な前半戦でした。
Dreamchaser で、半時間の休憩を挟んでレビューへ…ってその前に持ち込んだサンドイッチを昼食にと思うも食べるとこありませんやん人ひとヒトで。ま、それはよろしい。で、こっちは…ごめんなさい。ちょっとつらかったかも。2階B席からですと仕方ないのかもしれませんけど、何かね、単調に感じられて。まぁそもそも月組のどなとも存じ上げんとなると入れ込めんわけですからそんなもんなんかもしれませんけどね。おかしいなぁ…行く前は「(最近の月組はよぉ知らんし)今日はレビュー楽しみに行こ」とうちの人と話していたんですけどねぇ。
 とまぁそれなりに…そういう言い方はいけませんね、勉強させてもらいつつ楽しいひとときを久々に味わったのでありました。しばらくは生演奏なしで公演してはったみたいですけどちゃんと佐々田愛一郎さん指揮による演奏もあってよかったぁ…と思うも感染症対策なのでしょう、演奏者が誰も見えない状態で残念。オーケストラピットを狭めてるのか間仕切で見えんのか…そうか!ホンマは録音モンでそこにいたのは佐々田さんだけやったんかもしれませんなぁ。知りませんけど。

  退団公演やのに珠城りょうさんのこと“ダイキンの人”の認識しかなくてすんません。

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2020年2月18日 (火)

星組公演“眩耀の谷~舞い降りた新星~/Ray-星の光線-”

 すっかりヅカ熱冷めてるも、うちのひとがちゃんとチケット用意してくれていて行ってきました大劇場へ。
Ray1Ray2 礼真琴さんが星組トップにならはったなぁやっぱりと思いつつも先に触れた通り熱冷めてますからあとになって「あ、そうか、大劇場お披露目公演やったんや」って感じ。で、出し物とか下調べもせんで(=いつものことですけど)幕が開けると…あ、中華モンですやん。まぁそれはそれでええんですけど、自分としては…もひとつ入り込めん内容でしたので、それくらいにしておいて後半のレビュー、こっちは良かったですなぁ。ほぼみんな歌うまいってのがまずよろしい。それから…そらやっぱり礼真琴さんがかっこええかわいいのよろしいわ。その中性っぽい魅力を引き立ててはるのが二番手三番手さんなのかなぁ、よく知りませんけど脇を固めてはるひとらが年長者って雰囲気があって(実際のところは知りません)その人たちが昔ながら(?)な男役な風情全開。そこに礼さんがいるもんやから、なんかね、小柄ながら舞台をまとめ上げるフィンガー5かジャクソン5みたい…例え古すぎ。なんしか教祖的(?)オーラが感じられてよろしなぁと思いました。
Ray3 で、この人の魅力って何なんやろとあれこれ思ってましたら…そや、この人には“芸能人”ってニオイを感じるんですな。そらまぁ広義で言えば劇団員全員“芸能人”ではあるんですけど、狭義で言うと…やっぱりちゃいますやん、タカラジェンヌって。“清く・正しく・美しく”ですから、ね。すなわち礼さんにはどこか擦れた雰囲気を感じるんです。裏もありそうなっていうか何というか、そういう小悪魔的…いや、ちと違うか、ま、近づくとヤケドしそうなモンをお持ちなんです…そら、もちろん知りませんけどもあくまで私見としてです。それ思うと水着やらギャル姿の写真出てきても…そんなもんやろと。で、言うておきますが以上、決して悪く言うてるつもりやないんです、そこがええねんって話です。
 そういうニュアンスでは“礼真琴さんは令和なトップ”って感じなんかもしれませんなぁ…って、どことなくダジャレっぽい響きがあって好かんのですけども。ま、何しかこの体制の星組は盤石やないか…と思ったのでした。また行きたいな、久々にそう思いました。

  昨日は久々に御崎恵さんの指揮でした♡…って、中華モンのときだけでしたけど。

※関連記事:
星組公演“GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant”』 2019年8月 記
星組公演“ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA”』 2017年10月 記

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2020年1月27日 (月)

雪組公演“ONCE UPON A TIME IN AMERICA”

 いま、うちのひとイチオシのトップが雪組のひとやということで、付いて行ってきました。
Ouatia 2489番…えらい後ろですけどまぁ全体見ることできてええやん…と呑気なこと思っていますればそこに男の人が着席。あぁあと思うもまぁ仕方ないか…とは思えませんなぁ。何ですのんこの席、ちょうど舞台中央が前のお方の頭で見えませんやん。これでS席って…昔はA席やったところやというからますます「何なん」な気分。バウホールならいざしらず、扇型に座席があってもこんな風に目の前に頭がくるってのは…もうええわ。
 というのもあってかな、いやいやそもそも最近はどの組の人もさっぱりわからんってのもあって話の筋が7割くらいしかわからなんだんです。出し物としても地味に思えて…ま、2回は見んとその良さがもひとつわからん様に思いました。
 ですが平日にして立ち見席まで埋まってまっせ。聞けば多分いま一番人気のトップやと。うん、確かに歌はうまいし芝居もかっこええし…北翔さんとはまた違う昭和感全開のおっさんさ…いやダンディズムをお持ちですもんね、望海風斗さんって。
 やっぱり後ろの方の席から鑑賞するときは双眼鏡がいるなぁと実感。どの人がどんな顔でどんな演技をしてはるとかすらわからなんだもんなぁ。ま、ブツクサ言ってますけどやっぱりちょっとヅカ熱が冷めてもてるなぁと実感した観劇でもありました。

  夕方はあしん千屋牛を堪能。美味にしてあの価格はかなり得。ただ農協から神明に経営が変わるとかで…

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2019年8月 3日 (土)

星組公演“GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant”

 以前『星組公演“ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA”』を誘ってくれはった茶の湯関係の知り合いからまたも「招待券がふたつ当たったから一緒に行きません?」の誘いを受け…そらぁ行きまんがなってことで大劇場へ。
Gof  今日は日の出みりんので当たって明日はコーナンの…この人お金払って観はることあるんやろかって感じ。そのかわり「家いま味醂だらけ」とか言ってはりましたけど…やっぱりくじ運ってのがある様に思います。
 で、今回またも星組の公演に誘ってもらった訳で、となると期待しますよね礼 真琴さんに。うん、やっぱりこの人や。歌うまいし雰囲気あるし…出しもの自体はまぁ、吉本新喜劇で育ったモンには「…それで」って部分もありましたけど、ある意味わかりやすくていまだ素人ヅカ好きにはちょうど良かったんかもしれません。ですけど二日続けて観る内容か否かは…以下ヤメときましょう。
 で、後半のレビューですがそのお方言うにどういう言葉を使わはったか忘れましたけどオーソドックスな構成やったそうです。こっちは不覚にも何度かウトウト…アルコールにすっかり弱なったのにええかっこして飲んだ幕間のワインが効きすぎました。けど何です、お誘いした相手が居眠りって…不快極まりないことやったことでしょう。この場を借りてお詫びいたします「ごめんなさいませ」。
 で…礼 真琴さん。何がこないにええなぁって思うかってあれこれ考えてみて気づいたのは「まさに中性っぽい」。そこが素敵やわぁって感じる様に思います。
 小柄でシュッとして少年っぽく見える…そこがいわゆるタカラジェンヌが演じる男役の“ハイパー男性”とは違うところ…おわかり頂けるでしょうか。誤解を恐れずに言うと20年位前の堂本光一にも同じ様な中性性を感じ、15年位前に家の改装時にやってきた生コン車のドライバーの女性(男性?)にキュンとした気持ちになった時に似た感情が湧いて…わかりませんですね。すいません。
 令和という新時代にふさわしい…とか思いましたけど平成の男役のひとつなのかしれません。うちのひとが「明日海りおさんもその線やと思う」と言いはりますので、きっとそうなんでしょう。
 この公演は紅ゆずるさんの退団公演であり、二番手としての礼 真琴さんを観る最後の機会。ええ出しモンに誘ってくれはったなぁと改めてそのラッキーさ加減にほくそ笑む…いや、そういう表現はちょっと違いますか。いずれにしても結局やっぱりタカラヅカからは離れられんなとおもったのでした。ま、同様に茶の湯もやめられませんけどもね。

退団公演の出し物としては…どうなんって感じ。

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2018年11月13日 (火)

雪組公演“ファントム”

 トップ御両人の歌に引き込まれる公演でした。聞き惚れたなぁ。
Phantom1 Phantom2
 しかしながらえげつないお話やことで。

これは宗教上の戒めが物語のベースになってるんか?

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2018年9月21日 (金)

北翔海莉20th Challenger!! ザッツ★北翔テイメント!!

 バウホールは貸ホールでもあるとは知らなんだ。
Challenger1 Challenger2  「こんなんあんねんや」で、うちのひとチケット探してくれて行ってきました。
 退団しはったひとをバウと言えどヅカで鑑賞する…夢の様でもあるものの、ちょっと複雑な気分。先へ進んで欲しい気持ちとあのヅカ独特の世界観をもう一度見たい気持ちとのせめぎ合いが正直ありました。
 出てきはった氏は…ちょっと細面にならはった感じ。前半は予想通り(?)宝塚時代を振り返る内容。「あぁ懐かしい、おかえり北翔さん」な気持ちで盛り上がるも氏含めまわりも固める皆さんも現役のタカラジェンヌやないという事実はやっぱりちょっとさみしいかなぁ。今回の出し物のタイトルにしては…これでええの?とちと思ってますとなんのなんの…やっぱりチャレンジャーはちゃうわな展開になってひと幕目は終わりました。
 で、後半。こっちはヅカテイスト残しつつもタイトルにふさわしい内容に。声も前半の最初の方より伸びやかでダイナミックで「そうそう、これこれっ」って感じ。その内容といい客席とのやりとりといい宝塚歌劇団という重石から解放されているなぁって風でした。あ、そうそう、もちろん観客側もしかり。声援のかけ方なんかがヅカ鑑賞ではあまり聞きなれん直球さで…演者も観客も一体になって暖かい気分に包まれたのでした。
 やっぱりいいなぁ北翔さんは。でももう宝塚歌劇団のトップではないという事実を改めて知らされるひとときでもありました。「来年も再来年もずっとバウでやってな」な気分になりながらも「これでひと区切り、次の展開を楽しみたいな」とも思いました。やっぱりね、北翔さんの“陽”はたまらん魅力。退団しはって「もう追いかけまい」と思っていた気持ちが薄れたのは言うまでもありません。“一生懸命はひとに伝わる”…当たり前と言えば当たり前ですけどその事実を再認識させてもらいました。さっ、わしも一生懸命仕事しよっと。
 あ、そうそう、星条海斗改めりつこさんが舞台を引き締めてはりましたことを付け加えておきます。

ちゃんと今日も“加美乃素”を立ててはりました。そろそろ使おかな。

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2018年9月 4日 (火)

月組公演“エリザベート”

 北翔海莉さんの退団ですっかりタカラヅカに興味を失ってる山本龍造ですが、うちのひとから「行けへん?」と誘われ大劇場へ。
Elisabeth1 Elisabeth2
 久々に観る月組。もう誰も知らんわ…ってあっ、紫門ゆりやさんだけかな。
 強力な台風が関西に上陸でチケットの払い戻し可やというのに阪急乗っての宝塚入り。呑気にもほどがありまんな。
 で、いざ観劇。この出し物観るのはこれで5回目やというのにいっつも話の筋書きほぼ覚えてなくて…そのせいで毎回新鮮な気持ちで鑑賞できるわけです。アホもたまには役に立ちます。
 で、この出し物。最初の頃はキライやったんですが前回見た時頃より「なかなか深くてミュージカルミュージカルしたミュージカル(?)でええな」とさすがは人気の出し物やなと思ったもんですが…ダメですわ、これ。やっぱりこっちの年齢とか気分によって感じ方が変わってくるんでしょうか。陰気すぎ。こんな現世はカンニンしてほしいわ…で、全然“明日へのファイト”も湧かん…あ、すんません。ほんまに観る側の私の置かれている状況で感想は変わるんでしょうかね…なんか申し訳ないですけどピンと来ませんでした、かなり。
 すべてが終わったところで館内放送が。阪急全線で運休とのこと。
Elisabeth3 Elisabeth4
 館内の通路にパイロンやバケツ、吸収パッド…雨漏りしてますわ。こんなん滅多に見れませんでと楽しんでいたのも最初のうちだけ。座席で待機していてもOKでしたけど「今津線が動き出した、阪神も動いてる」てなガセネタ信じて駅まで行ってそれ全然ウソで待って待って20時27分に運転再開した電車で西宮北口まで移動するも神戸線動かずで結局宝塚線の方がはよ復旧しそうやともう一回宝塚戻って…家に着いたら11時過ぎ…あぁ疲れました。
Elisabeth5  腹ごしらえしとこと食堂行けば売り切れ寸前というか我々のうどんで最後。ついてるなぁ。ここで食するのはじめてですから、カマボコにある“スミレの花”にまで反応。ま、それだけのことというか、些細のことでも楽しい思わんと待ってられませんわ…って、だただいつものことですけど。
 で、なんでこんな時に結局ヅカ鑑賞かって?うちのひとは言います「絶対安全なところに“避難”しといた方がええやん」と。確かにそうやなぁ…と思う反面、滅多に来ない強力な台風を全身で感じておきたかったなぁって思いの方が全然大きくて。ま、観劇の内容の満足度にもよるんしょうけどもね。

被災されました皆様に1日も早く平穏な日々が訪れます様に。
※関連記事:
月組公演“エリザベート”』 2009年6月 記

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2017年10月 5日 (木)

星組公演“ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA”

 宝塚観劇卒業したはずの山本龍造ですがこの度、茶の湯で知り合ったお方から「万代貸切公演応募したら当たったので行きません?」の誘いを受け、行ってきました。
Bdt  そのお方言いはります「普通は応募したら大体当たる」と。何度かは私も当たったことありますけど…そんなに当たるもんなんですね。
 てなわけで観てきましたのは新生星組のこの出し物。北翔さんのことはもう忘れてその世界に浸ってきましたが …まぁ、ね。ちょっと感動薄い物語に中弛み感を覚え、二部のレビューは…まぁいいか。それより何より、大劇場でこのところ全然お目にかからんかった御崎恵さんによる指揮。御崎さんは一緒に行ったお方の従兄弟でもあるわけで、始まる前にお互い軽く手を振って…あの揺れる長い黒髪での指揮…いい感じ。で、内容ですが誘ってくれた人言うに「オーソドックスなレビューや」ということ。そこがわたし的にはちょっと退屈かな。てなわけで打ち込み音源ゼロでそこはよかった。
 で…やっぱりね、いいわぁ礼 真琴さん。小柄でシュッとしつつもこの人が歌うと…締まるなぁというか聞き惚れるなぁというか。氏がいずれトップになって…てなこと想像すると、やっぱりヅカ観劇は、やめられへんのかもしれません。
 観劇終わって飲食でもと焼き鳥屋向かうも満席。仕方ないなと駅前のソリオ内で呑み屋さがしてビールに日本酒呑みもって話していると、そこに「5名行けますか」の声。入って来はったその人らの会話が…どうもヅカの楽団員な感じやなぁとその話を「そや、従兄弟に訊いてみよ」とmail。何回かのやり取りの末御崎さんから電話があり、飲んでる人の特長なんかを話すうちにきっとそうやということになって電話を楽団員に回して…みなさんビックリ。こんなことあるんですね。ついでながら私も御崎さんとお話しさせてもらって…緊張して何喋ったんかさっぱり覚えてませんわ。
 とまぁ結局のところ、観劇後の呑み屋のひと時に感激したという…ちょっといつもと違う不思議な宝塚での一日でした。

御崎さんは最近、東京宝塚劇場中心に活動してはるとのことです。

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