琺瑯タンク

2024年12月 7日 (土)

琺瑯タンクの余生 77 ● 奈良県御所市楢原

 米不足は解消したかに見えるも、中河内の農協直売所はさっさと地元産がなくなる富山産に切り替わるも「お米ありません」の告知が貼り出される有様。仕方ないわで昔、それなりに買いに行っていた御所市の農協直売所まで買いに行って帰路、見かけた琺瑯タンクがこれ。
Horo77  畑地の様な草むらの様なところに開放型のがひとつ佇んでいるそこは九品寺の手前。錆びた風情がのどかな景観に溶け込んでいます。
 どういう用途に使われているのかはもひとつわかりませんでしたが、まぁ水なり液肥なり農業用としての余生を過ごしていたんでしょう。
 どこから来たのかももちろん判らず。まぁほん近くにむかし“千代”、いま“篠峰”や“櫛羅”で知られる千代酒造の酒蔵がありますのでそこで使われていたのかもしれません。
 で、そうそうお米の話。地元産ヒノヒカリが10kgで6,700円…いやぁ上がってますなぁ。最近ほぼどこ行ってもすっかり“高値安定”状態ですけど、ここもそうでしたか。まぁ今までが安すぎたのかもしれません。あと300円足したら“吐田米”というブランド米が買えるということでせっかくやからとこれを購入。さすがに美味しい…気がするな。

(於:奈良県御所市)人気ブログランキング 去年も中河内産のお米すぐに消えたけど…国の減反政策の失敗が背景にあるんちゃうんかいな。

| | | コメント (0)

2024年8月26日 (月)

琺瑯タンクの余生 76 ● 和歌山県由良町畑709

 直売所併設のみかん山にそれはありました。
Horo76  錆びた開放型が3つ、まぁ間違いなくミカン栽培に必要な何かをここに溜めてあるのでしょう。
 で、下に写るのは直売所の看板。“本場有田みかん”…和歌山と言えば有田みかん、なるほどなぁと思うもここ由良町は日高郡であって有田郡ちゃうなぁ…ってのが気になるところ。
 有田みかんの“定義”は何なんでしょう? どうやら有田市及び有田郡3町(有田川町、湯浅町、広川町)の農家で組織するありだ農協ブランド化をと申請していた“有田みかん”の名が2006年、地域団体商標として登録商標登録第5002567号され、有田みかんはありだ農協管内の地域ブランドになったということの様です。
 きっと2006年以前はもっと漠然と有田あたりで栽培されたもの全部を“有田みかん”と呼ばれていて、時流に合わせてブランドの価値向上を目指す中で産地が限られることになったんやと想像します。令和の今となっても周辺農家さんとは喧嘩することなく“有田ブランド”をゆるく使ってやってはるんでしょう。ってすっかり琺瑯タンクのこととは関係ない記事内容になってしまいましてすんません。

(於:和歌山県由良町)人気ブログランキング ただまぁ由良町にあって“本場”を名乗ってはるのは…ええねんけどね。

| | | コメント (0)

2024年8月13日 (火)

琺瑯タンクの余生 75 ● 和歌山県由良町畑

 過日の旅、国道42号線で帰ってますと道沿いに密閉型のそれはありました。
Horo75a Horo75b  そこはみかん山かと思われますがさだかではありません。ストリートビューで見る限りでは2018年頃からここに置かれている模様です。
 大昔のことは判りませんが由良町にかつて酒蔵あったと確認できませんでしたのでどこからやってきたのかもひとつ想像できませんでした。

(於:和歌山県由良町)人気ブログランキング まぁ“あった”と言うだけの記事でんな。

| | | コメント (0)

2024年7月29日 (月)

琺瑯タンクの余生 74 ● 和歌山県九度山町慈尊院156-3

 和歌山は桃山町に桃買いに。と言うても今季三度目のこの時期となればさすがにもうピークは済んでるなぁって感じ。年々旬が早なってるのを実感しますけどこれも温暖化のせいでしょうか。
 晩生の川中島白桃買って実家へ向いて紀ノ川左岸をクルマで走ってますと、ありましたっ琺瑯タンク。
Horo74  建設業者さんの資材置き場っぽいところに置いてある風情。何かに使われている様にはもひとつ見えません。ストリートビューで過去を調べますと2022年には2本あり、この写真に写っているものが横たわっています。それ以前には1本もありません。どこかの工事現場で邪魔になったものを引き上げてきて置いてあるだけなのかもしれませんが、さだかなことはわかりませんでした。
 大昔は知りませんけど九度山町には今も昔も酒蔵があった様子はありません。まぁ先に触れた様にどこかで余生を過ごしていたものと思われますのでどこの蔵で使われていたのか想像できませんでした。

(於:和歌山県九度山町)人気ブログランキング 掠れ具合が竹やぶと調和してる。

| | | コメント (0)

2024年6月10日 (月)

琺瑯タンクの余生 73 ● 奈良県五條市滝町

 この前は昔から何度も通ってましたけど全く気づいていませんでした。
Horo73a Horo73b  今まで気づかなんだだけあってまわりの草木とも馴染んでひっそりと佇んでる奥ゆかしさがよろしいですなぁ。よく見れば隣の今日的納屋の雨どいから水を受けています。が、呑口のひとつからは青い塩ビパイプが見えますので今では溜めていることはなさそうです。
 銘板には“日本化学機械製造”とあり、胴体には“ 昭 36 檢 ”の文字。「同世代やねんなぁ」と思うと我がの分身に見えてきます。「そうか…こんな感じやねんなぁ」と、ややしんみり。けどまぁ…こんなもんでしょう、な。

(於:奈良県五條市)人気ブログランキング まぁ味わいはある…ないか。

| | | コメント (0)

2024年5月29日 (水)

琺瑯タンクの余生 72 ● 奈良県五條市滝町

 先月末のタケノコ掘りへの行き帰りに見た開放型の琺瑯タンクふたつ。
Horo72  何年も前から時折ながらここ通るも「こんなところにあったかいなぁ」な感じ。ストレートビューで見ますと2019年の時点ではここ、水田やった様でこの琺瑯タンクもありません。どうやら近年水田から何ぞの温室栽培に変わった様で、その時からここに琺瑯タンクを設置しはった様です。
 とまぁ新参モンの琺瑯タンクの割に既に屋外で使われていた雰囲気が染み付いているところをみると、きっと既にどこかの農地で余生を過ごしていたのは間違いないかと。ただ、残念ながらどこから引っ越してきたのかは判りませんでした。
 ちなみに五條市には“五神”の五條酒造と“柿ワイン”の山本本家とふたつの蔵元があります。ま、それだけです。

(於:奈良県五條市)人気ブログランキング 近くに数年前まで数本琺瑯タンクが留置されていた様やが、それを持って来たのではなさそう。

| | | コメント (0)

2024年3月30日 (土)

琺瑯タンクの余生 71 ● 和歌山県紀の川市桃山町調月767

 農地の片隅の小屋と電柱に挟まれて佇む開放型の琺瑯タンク。
Horo71a Horo71b  そこは“農地”と言うより今や耕作放棄地状態。ストリートビューで過去を見ますと桃か梅かそんなんの果実園やった感じです。
 てな訳でいまでは使われていない様子。外側にサビ浮くも内側が白くキレイなままってのが清潔感があってよろしいなぁ。
 近くに酒と酢を醸す九重雑賀の平成蔵がありました。ですけどそこで使われていたってことは考えにくいです。昔は桃山町にも酒蔵があったということもなさそうですので、どこから来たのでしょうか。ま、海南あたりでかつては活躍していたんでしょう。何となくの想像ですけど。

(於:和歌山県紀の川市桃山町)人気ブログランキング それなりにまわりと調和しつつも白で主張してるってのがええ。

| | | コメント (0)

2023年6月 5日 (月)

琺瑯タンクの余生 70 ● 大阪府羽曳野市誉田

 羽曳野は葡萄栽培で盛んな駒ヶ谷地区の某所へ仕事に。初の仕事先にその内容とあって現地に着くまではそれなりに緊張しつつもまぁ始まると自分のペースで進めることが許されまぁ楽しく仕事させてもらいましたけど…あとは仕上げにどう思わはるかですわな。
Horo70  帰路は行きしなに見つけた琺瑯タンクを撮影。道の脇とは言えカーブになっているところで路駐もしにくいわと窓開けてサッと一枚。これでOKやっ。
 黒く塗られて真ん中にうっすら“”の意匠の密閉型。ぶどう畑の脇にありますのできっと水を貯めるために使われているのでしょう。で、ここは何と言う地名なんやろと調べますれば羽曳野市誉田。あっ、これGoogleの間違いやなぁと思い何度かあれこれ調べましたけどやっぱりここは“誉田”です。誉田と言えば“誉田八幡宮”のあるもっと西の方の地名ですけどそこから1.5kmほど東に離れた山手にも“誉田”という地名の飛地があったとは…全然知りませんでした。
 羽曳野市誉田と言えばかつて『松冠』を醸す松倉酒造という酒蔵がありましたがこのタンク、そこで使われていたかもしれんなと思いつつ、駒ヶ谷のワイン工場の方が近いこと思うと…ま、いずれにしても想像の話ですけど。

(於:羽曳野市)人気ブログランキング 用意して頂いた昼食、体力仕事の大工さんと同じ量。有り難い…

| | | コメント (2)

2023年5月 4日 (木)

琺瑯タンクの余生 69 ● 和歌山県有田郡有田川町下津野

 “和歌山行けば琺瑯タンクに当たる”の格言通り、今回も新たな物件に遭遇しました。
Horo69a Horo69b  きれいな交差点の隅に近年設置された様な佇まいに電動ポンプ、てっぺんにはパイプも配されていていかにも現役な風情。近くには同じ色合いのコンテナも置かれていていかにも現役って感じです。
 念のためとストリートビューで見てみますと、この交差点はかつて無かった様子。新しく道ができてタンク自体もどうやら5mほど移設されたみたいです。
 下津野と言えば現存するも稼働している風情が伝わってこない(失礼)金葵の醸造元がありますが、現役ですからこの蔵からやってきた様ではなさそうに思います。このタンクにも第58号同様“お問い合わせは農協へ”の表示がありました。

(於:和歌山県有田川町) 現役独特のカッコよさがあるな。

| | | コメント (0)

2023年3月23日 (木)

琺瑯タンクの余生 68 ● 和歌山県有田郡有田川町中

 雨に濡れてしっとりええ感じ。
Horo68a Horo68b  柑橘買いに有田へ行った先日見つけた新たな物件。元々の色であろう緑色が周りの草木と妙に溶け合っています。
 道のすぐ脇にある開放型のそれはどうやら沢の水を集めて貯めている様な感じでしたが、正味のところはわかりませんでした。
 コケや草の青々しいこと…春ですなぁ。

(於:和歌山県有田川町) 背後のシュロがええ仕事してますな。

| | | コメント (0)

より以前の記事一覧