ソース

2024年9月16日 (月)

ソース 87 ▲ サンキョー ヒカリソース ブラック

 随分前に名古屋へ行ったときにスーパーで見かけたので買ってみました。
Shsb1 Shsb2  名古屋圏のソース事情は元々カゴメコーミしか知りませんでしたので勿論これも「へぇ、こんなんあるんやっ」。ドヤっ路線ではなく簡素な意匠で、その色合いからも“本格派”感が伝わってきます。さりげなく記されたJASの特級マークがまた、期待させまっせ。
 まずはそのまま味わい。沈殿物は多めでトロッとしていて色も本格派。香りは…へぇ、いかにもなソース風味を感じません。口に含んでみましたが…やはり同じ印象。普段慣れ親しんでいるものとはかなり印象が違います。キレより深い味わいであるところに、少し八丁味噌文化的なものを感じる…ってのはちとこじつけですかね。何度か味わっていくうちに柑橘っぽい酸味が何となくええ感じに思えてきました。
 次にいつもの定番、焼きそばにして味わってみました。
Shsb3  その印象も…やはり変わらず。ソース独特の“香ばしさ”というより、やっぱりしっかり味がつくって言うとええんでしょうか、黙って出されると“ソース焼きそば”と認識しないかもしれんなぁと思ったり。もちろんしっかりした旨味で美味しいには違いないんですけどね。
 レッテルをよく見ると中央部に小さめの文字で“ブラック”なる表記が。調べますれば同社のウスターソースは3つのグレード。ブラック以外にも“ゴールド”と“レッド”がある様でブラックは甘味とスパイス感たっぷりの濃口ソースとか。ちなみにゴールドは名古屋市の学校給食で採用されるベーシックな味わい、レッドはさっぱりとした味とのこと。すべてJASマーク入りながら、レッドには“特級”表示がない様です。原材料表記を見る限りブラックがいちばん野菜や果実が使われているみたいですので“こいくち”の表示はそこからきているのでしょう。
 何度も何度も味わっているうちにこれはこれでええ個性やと思えてきました。これぞ名古屋のソース味! きっと八丁味噌と混ぜても何の違和感もなく溶け合うことでしょう。ちなみに名古屋圏には“こいくち”を名乗るソースが他社からも出ていて、いずれも野菜果実使用率の高いものに“称号”的に付けられているみたいです。

名称:ウスターソース(こいくち) 原材料名:野菜・果実(トマト、たまねぎ、レモン、その他)、(国内製造)、醸造酢食塩、蛋白加水分解物、香辛料カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(タマリンド)甘味料(カンゾウ) 製造者:サンキョーヒカリ株式会社 愛知県名古屋市中村区牛田通2−5

 人気ブログランキング カリソース”と“カリソース”…似てんな。

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2024年6月 9日 (日)

ソース 86 ▲ 大黒 焼そばソース

 レッテルの印象がもひとつ響かんなぁと思いつつ、濃厚ソース切らしてるしってことで大黒 焼そばソースを買ってみました。
 大黒ソースですからきっと美味しいのは想像するも、先にも記した通りレッテルの意匠が何と申しましょうかジャンキーさが感じられないのが残念…って、そういう例えは失礼極まりないですね。
Dys1 Dys2  焼きそば専用を謳っているこのソースだけあってジャンルは“中濃ソース”と記してありますが、粘度はそこそこあってとんかつソースとしても使える感じ…って実際その様に食してますが何ら問題ありません。色合いもやや濃い目。そのまま食せばセロリっぽさが食欲をそそるって感じ。スパイスが効いていて甘味がさほど感じられません。
 かと言って酸味強めでもなくそうですねー“辛口”ってニュアンスが合ってるのかなぁ。ちょっと違う気もします。
Dys3  いつも通り焼きそばにして味わいますれば…うん、ソース単体の印象通り甘くなく酸っぱくもなく大人な味わい…でしょうかね。ビールが欲しくなる“アテ”的味わい。私は好きですね、そういう意味においても。
 ただ、うちのひとは「ちょっと塩からいなぁ」。言われてみればそんな感じがせんこともない…かな。そう言われてもええよこの味辛口で。オッサッン御用達…かな。
 レッテルには“大阪産(もん)名品”のマーク。詳しくはここをご覧頂くこととしましょうか。地元に愛されつつも「お土産にどうですか?」的ニュアンスを含んだ商品ってところでしょうかね。“大阪の味”とも記されていますし、どうです一本。ま、どうでもよろしいか。

名称:中濃ソース 原材料名:野菜・果実(りんご、トマト、にんじん、その他)、糖類(砂糖、果糖ぶどう糖液糖)、醸造酢(国内製造)、食塩、酒精、コーンスターチ、ポークエキス、香辛料、オイスターエキス / カラメル色素、酸味料、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類(一部に小麦・卵・大豆・豚肉・りんごを含む) 製造者:株式会社 大黒屋 港工場 大阪市港区福崎3-1-61

  もうちょい昔ながらな雰囲気をレッテルに求めてしまうわ。

※関連記事:
ソース 76 ▲ 大黒 たこ焼ソース』 2022年2月 記
ソース 20 ▲ 大黒フルーツソース』 2010年11月 記
ソース 14 ▲ 大黒 ウスターソース』 2009年9月 記
追跡!大黒ソース車』 2007年8月 記

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2024年4月16日 (火)

ソース 85 ▲ ブルドック 中濃ソース

 「中濃ソースっていらんのちゃう」とついつい思ってしまいます、関西人ですから。
Bdcn1 Bdcn2  これも前回のウスター同様「安かったから」とうちのひとが買ってきたソースです。聞くところによると関東では“中濃が主役”とか。“ブルドックの中濃”とくればもうこれ、関東圏の嗜好を代表するソースと言えるでしょう。「どれどれっ…」なんてライバル視するほどではないかと思いつつ、向こうの好みはどんなもんやろとか思いつつ、今回も焼きそばにして食してみました。
 パッケージから受ける印象は前回のウスター同様、もひとつ本物感、高級感に欠ける気がします。で、ソース。見た目は明るい赤茶色で思っていた以上に粘度があります。味は酸味が強くてシャープな感じ。品のいい野菜果実の甘味に旨味…当たり前ながらジャンク感はまったくありません。香辛料のピリが後から効いてくるのも奥ゆかしいですなぁ。
Bdcn3  で、焼きそばにして味わってみますと…うん、おいしい。きれいな色に仕上がって見た目にも美味しいなぁ。ですが、です。その「どの様に美味しいのか」がもひとつわからないんですよ。バランスのとれた素晴らしいソースですから「これっ」といった主張なりもひとつな部分がないからそう感じるんでしょう。ひとつだけ思ったのは調理で加熱しても酸味が飛ばないという点でしょうか。それはある意味個性かもしれません。
 酵母エキスは使うもタンパク加水分解物もアミノ酸も使っていないところも大手の見識でしょう。高品質なものを廉価で提供…中小ソース会社の生きる道は超高級か昭和ジャンキーか…てなことふと思いました。

名称:中濃ソース 原材料名:野菜・果実(トマト(スペイン又はポルトガル又はその他)、プルーン、りんご、レモン、にんじん、たまねぎ)、醸造酢、糖類(ぶどう糖果糖液糖、砂糖)食塩、澱粉、酵母エキス(大豆を含む)、 香辛料 製造者:ブルドックソース株式会社 東京都中央区日本橋兜町11-5 製造所:群馬県館林市大新田町61−5

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2024年3月 5日 (火)

ソース 84 ▲ ブルドック とんかつソース

 先日うちのひとが「安かったから」と買ってきたソースがこれ。ラベルに“ BUll-Dog”とあるもその見慣れんビジュアルに高級さを感じませんで「価格勝負の廉価版やろ」と思いましたらどうも最近リニューアルしはった新容器とのこと。そうか…ブルドックの定番とんかつソースなんですね。Bull-Dogにしてブルドッのとんかつソースを今回も焼きそばにして食してみました。
Bdts1 Bdts2  まずは見た目。レッテルの印象は正直申しまして何となくどっかのスーパーのPBっぽい印象があります(=個人の見解です)。容器はきっと使い勝手はええのでしょうけど丸くてボテっとしていて…他にも思うところはあるんですけど味には関係ない話ですね。
 小皿に取って見た色合いは薄めで明るい茶色。その味わいはまず野菜果物由来なニュアンスの甘さが、その後酸味がガッと出てきて余韻に香辛料がピリッと効いてくるって感じ。いわゆる“うま味”が全面的に主張した味わいではありません。
Bdts3  次にいつもの定番、焼きそばにして味わってみました。
 仕上がりはソースそのものの印象通り明るい茶色に仕上がりました。お子は開口一番「色薄いなぁ、ケチャップで味付けしたん?」と言います。実際、味わい的にもそんな感じ。ケチャップベースにウスターソースを少し垂らした様な…という表現が正しい様なそやない様な。素材の味わいを残しつつ酸味がそれなりに感じられる味わいでした。これはこれで美味しいおいしい…まぁ普段慣れ親しんでいる関西系のそれに比べますと甘味が弱めではありますけども。
 レッテルをよく見るとホントに目立たん最下部に“添加物(着色料・増粘剤・甘味料)不使用”とありました。そう、まさしくそんな感じの見た目に味わい。いかに普段ジャンキーなソースに馴染んでるんかがわかりましたね…って物言いはヤメておきましょうか。
 しかしながら…何度か記してるかと思いますけど“関西はソース文化圏”と言われている割に西から“オタフク”に、東から“カゴメ”に“ブルドック”に攻め込まれ“イカリ”はホンマどないなってるねん状態に甘んじてますな…ってあんなことあって今やブルドック傘下のイカリですからもう贔屓にも思いませんけども。まぁその分中堅“オリバー”以下地ソースメーカーが頑張っているとも言えますか。とは言えテキヤの焼きそばとか見るとオタフクやったりします。大量生産には太刀打ちできん価格競争を思うとそらそうかとも思いますけど…ねぇ。

名称:濃厚ソース 原材料名:野菜・果実(トマト(スペイン又はポルトガル又はその他)、りんご、プルーン、レモン、にんじん、たまねぎ)、醸造酢、糖類(ぶどう糖果糖液糖、砂糖)食塩、澱粉、酵母エキス(大豆を含む)、 香辛料 製造者:ブルドックソース株式会社 東京都中央区日本橋兜町11-5 製造所:群馬県館林市大新田町61−5

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2024年2月 4日 (日)

ソース 83 ▲ 七宝 タカラソース スーパー

 名古屋圏のソースと言えば全国区のカゴメコーミしか知りませんでしたが色々あるんですね。これも前回同様、過日名古屋で買ったソースですが全然知りませんでした。
7tss1 7tss2  七宝タカラソース…宝にタカラと2回も“たから”を謳ってはります。レッテルの意匠は何かかなり面白ないなぁと思うのは前回の日乃鳥ソースと比べてしまうからでしょう。ま、実質本位なデザインとも言えます。
7tss3 7tss4  まずはそのまま。色濃いめでしかもウスターにしてはかなりトロッとしています。味も…うん、濃いめ。旨味にコクがあると言った感じ。その濃いさを酸味とスパイシーさがキリッと引き締めています。
 次にいつも通り焼きそばにして食してみました。仕上がりは見ての通り美味しそうな深い赤茶色に。そしてひとくち…酸味が薄まってより深い味わいに。これはかなり好きな類のソースです。ええソースに出会えましたわ。
 この七宝タカラソース、調べますれば2020年頃までは愛知県あま市のタカラ食品工業で造られていたそうで、その所在地の旧地名が“愛知県海部郡七宝町”とのこと。その地名から“七宝”と付いているんでしょうね。
 タカラ食品工業の廃業に伴い2020年に“七宝タカラ”の商標が現製造元の山二造酢に移り80年の伝統の味は引き継がれたとのこと。ちなみに“山二造酢”さんはその名の通りお酢屋さんで、ソース製造に進出したのは2007年のことの様です。ストリートビューで見る山二造酢はいかにも昔ながらな蔵でええ感じ。ただ過去に遡って見ますと随分蔵の数を減らしはった様子で…まぁ仕方ないんでしょうかね。
 で、このソース、下部に“スーパー”なる表示があります。裏面には“こいくち”の文言も。どうやら七宝タカラソースには“スーパーデラックス松印梅印”の4グレードがある様で、この“スーパー”だけが“こいくち”を謳っているみたいです。きっと梅印へ向かうほどに薄なっていくんでしょう。
 キャベツの千切りにかけて食べてもとっても美味しいソース。中濃もええですけど“こいくち”もなかなかやってくれます。ええのに出会えました。

名称:ウスターソース(こいくち) 原材料名:野菜・果実(たまねぎ、にんにく、トマト、その他)、醸造酢(国内製造)、食塩、たんぱく加水分解物(大豆)、香辛料、コーンスターチ 増粘多糖類、甘味料(ステビア、カンゾウ)、カラメル色素、 製造者:山二造酢株式会社 三重県津市阿漕町津興2476番地

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2024年1月27日 (土)

ソース 82 ▲ 日乃鳥ソース A

 随分前に名古屋で買いました。
Hinotorisauce1 Hinotorisauce2  日乃鳥ソース、初見です。やや角張ったPETボトルが洒落た感じ。レッテルは見ての通り昔ながら感漂っています。全体的にええものの、やはりマークがよろしいですなぁ。朝の上に、左に、右にの枝。これを見ているだけでもう味わんでもええかと思うぐらい満足してしまいます。
Hinotorisauce3 Hinotorisauce4  まずはそのまま。若干薄めに感じられます。味の特徴は…もひとつ個性的なものは感じません。その印象は焼きうどんにして食するも同様でした。
 薄く感じると言うことにおいては串カツなんかに合うんかもしれませんね。ちなみに同社には“太陽ソース”、“スーパー特選太陽ソース”というウスターソースも出されています。未確認ですがこの“日乃鳥”ブランドは、“太陽”の廉価版なんかもしれませんね。味もさることながらレッテルやマークも大事な味わいのひとつ。てなわけでこれ、ええソースやないかと思いますわ、うん。
 あ、それから写真には写っていませんがレッテルに“”とあります。何の記号かと調べますと日乃鳥ソースには“A”〜“C”までランクがあり、この“A”は日乃鳥の中では濃い方やそうです。

名称:ウスターソース 原材料名:糖(国内製造)醸造酢、食塩、タンパク加水分解物(大豆を含む)、玉ねぎ、にんにく香辛料 / カラメル色素、増粘剤(グァーガム)、 甘味料(カンゾウ)、調味料(アミノ酸) 製造者:太陽食品工業株式会社 愛知県清清須市須賀口駅前1-22

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※関連記事:
ソース 77 ▲ スーパー特選 太陽ソース』 2022年3月 記

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2023年9月10日 (日)

ソース 81 ▲ ごん平ソース

 かれこれ1年ほど前でしょうか、納品帰りに立ち寄った伏見。大手町商店街を歩いてますれば店は閉まっていましたが店先でソース売ってはる場に遭遇しました。一度行き過ぎるもやっぱり気になって一本購入したのがこれ。
Gbs1 Gbs2  愛想ないレッテルに記されているのは“商品名:ごん平ソース”。あんまりちゃんと調べずに買いましたがこれ、伏見の名店“ごん平”さんが店頭でソースを売ってはった様です。
 味わい浅いレッテルはスルーしてどこが製造したもんかと見ると“オジカソース工業”やないですか。そうそう、かつての記事“ソース 60 ▲ 復刻版オジカソース”でも書いた通りかつて…もう30年ほど前ですけど一度オジカソースさんを取材させてもらったことがありまして、その時に「“ふくい”さん、“ごん平”さんなんかで味わえます」と聞いた記憶が蘇ってきました。
 まずはそのまま。色合いはとんかつソース系にしては薄めの茶色。その味わいはまず酸味や苦味が主張しています。その奥で静かに旨味とスパイシーさが手を振ってるって感じでまぁ…大人な味わいといった感じ。そのちょっと突き放した様な味わいは…フレンドリーとは言い難い、です。
Gbs3 Gbs4  次にいつも通り焼きそばにして味わいました。見た感じは写真の通り素材を邪魔せん程度の上品な色合い。そしてひとくちふた口…これは美味しいですわ。加熱のせいかそのままの時に感じた酸っぱさや苦さ渋さが影を潜め、マイルドで素材を邪魔せん品の良い味わいにまとまっています。お子も「おいしいわぁ」と。粉末ソース付きの名城とかの焼きそばの味わいの方が味濃くて好きかと思っていましたら…違うんですね。最近安値に負けてその手の3玉パックの焼きそばを食べていましたけど…そうか、案外若い衆でもハイパーな旨さより落ち着いた味わいの方が美味しく感じるもんなんですね。
 なかななのええソースに出会えました。“ごん平”…Googleマップで調べますればそこには“閉業”の文字。他の記事には「店頭での持ち帰り専門になった」との記載もあります。ほんまのところは解りませんけどなんかちょっと残念。今度、機会があったらチェックしてきます。
 ちなみにこの“ごん平ソース”、原材料だけで判断すると“オジカとんかつソース”と同一みたいです。もちろん製法など違うのかもしれませんけど。

名称:濃厚ソース 原材料名:砂糖(国内製造)、野菜・果実(トマト、りんご、デーツ、その他)、食塩、醸造酢、でん粉、たん白加水分解物、昆布エキス、香辛料、酵母エキス/カラメル色素、甘味料(ステビア)、香辛料抽出物
販売者:ごん平 京都市伏見区大手筋2番街
製造者:株式会社オジカソース工業 京都市山科区勧修寺東出町9

人気ブログランキング ふくいごん平、揃って2000年に店じまいしたとありますけど…コロナ禍のせいか。

※関連記事:
ソース 60 ▲ 復刻版オジカソース』 2018年9月 記

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2022年10月23日 (日)

ソース 80 ▲ 野菜と果実の味力 ソースかつ丼専用ソース

 過日福井へ行った折に購入。
 諸国に“ソースカツ丼”あり。どこもが“元祖”を名乗っている様子。福井もそんな地域のひとつのらしく、地元スーパーの惣菜コーナーにもソースドボ漬けのカツが売っていて妙に美味しそう♡で購入。もちろんそれ専用ソースもありましたのでカゴに入れました。
Miryoku1 Miryoku2  見ての通り写真に文字に「ドヤっ」と言わんばかりに“かつ丼専用”やと謳っています。その意匠は…何ともアカ抜けしてへん感じ(失礼!)。ですがそれも味わいってもんです。まずはそのまま味わってみましょう。
 なかなかの粘度。「これは“中濃”か」と思うも裏を見れば“ウスターソース”とあります。にもかかわらず醸造元のHPを見ますと増粘剤は使っていないとのこと。これは野菜果実をふんだんに使ってる証でしょう…たぶん。
Miryoku3 で、その味わいは…濃いこいの甘口。ですが酸味とピリ辛味がこれまた効いていて「甘ったるい」てな感じではありません。アミノ酸や風味調味料は使われるもたんぱく加水分解物は使われていないのでやはり主原料の旨味をうまいこと引き出してはるんでしょう。
 それでは“かつ丼”に…と言いたいところですがそこはアホげ。いつも通り焼きそばにして味わって見ることにします。
 見るからに美味しそうに仕上がりました。で、ひとくち…甘いっ。甘さの印象はそのまま味わった時と変わらずで嫌な甘みではありません。「おいしいなぁ」な甘口です。隠し味的に使われているであろう醤油もひっそりええ仕事してるって感じです。ちなみに同社はお酢造りが本業の様でこの“ソースかつ丼専用ソース”以外にも“ソースかつのたれ”というのもあるみたいです。どう差をつけてはるのか…またの機会に試してみたいと思います。関西の甘口とはまたひと味違う甘さ…ごちそうさんでした。

名称:ウスターソース 原材料名:野菜果実(玉ねぎ(国産)、トマト、人参、ニンニク、りんご)糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、醸造酢、食塩、醤油(大豆・小麦を含む)、澱でんぷん、香辛料、風味調味料(乳成分を含む)/カラメル色素、調味料(アミノ酸) 製造者:丸城清酢有限会社 福井県大野市蕨生78-4

  印刷会社の営業さんなんかがデザインした感じや。

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2022年6月 4日 (土)

ソース 79 ▲ 駒ヶ根ソースかつ丼 旨味ソース

 生協で見つけました。
B1ksk1 B1ksk2  「養命酒がソース出してるやん」と、その珍しさに惹かれて購入。やってきたそれは養命酒同様箱に入っていていかにも高級って感じがします。上部を見ると“B-1グランプリ®︎”のマーク。これはどうでもよろしいな。“駒ヶ根のご当地の味を全国に!”など養命酒のふるさと信州は駒ヶ根に思いを馳せてよく見れば、製造所はブルドックソースとなってますわ。埼玉県川口市産…そうでっか。ついでに調べてみましたらどうやらかつてはカゴメが手掛けていた様で…いずれにしても「そうでっか」。まぁ原材料に含まれる醤油が駒ヶ根の伊那醤油ってことで…はい。
B1ksk3 B1ksk5  気を取り直してまずはそもまま。色合いは浅い茶色と言うか深い柿色。香りは何と言うのでしょう、その「串カツに合いまっせ」な感じ。まぁそれでは伝わらんでしょうか。セロリを思わせる香ばしさ。味は複雑な甘口。黒糖的コクがあって酸味もほどよい感じです。
 本来なら“ソースかつ丼”にして食すべき商品ながらここはアホげ、いつも通り焼きそばか焼きうどんにして試します。ですがせっかくですから串カツにつけても味わってみました。
 あっ、これは美味しいですねー。想像どおりのマッチング。フライのカリカリ感に持ち味の香ばしさがうまいことプラスされてええ感じ。串カツと言えばあっさり目のウスターソースってのが大阪での定番ですが、こういう濃厚なものええもんです。
B1ksk4  さっ、つぎは焼きうどんにして味わってみましょう。
 調理中ドボドボとフライパンに投入するもなかなか味が濃くならんなぁとか思いながらも出来上がり。口に含めば…あっ、残念。いやその、何と申しましょうかこのソースの持ち味が全然発揮されてません。美味しない訳では決してないんですけど風味というか香ばしさが失われて残念な結果でした。繊細な味わいは熱に弱いのかもしれませんね。それなりに高価なソースですから焼うどんやら焼きそば使いにはもったいでしょう。
 ちなみにこれ、品名は“たれ(ソースかつ丼用)”となっています。どうやら厳密には“ソース”ではない訳で、ソースのカテゴリに入れてええんかいな…とほんの一瞬思うも良しでしょう。川口市生まれ、駒ヶ根ソースかつ丼会認定の“たれ”、串カツにぜひ。

名称:たれ(ソースかつ丼用) 原材料名:ぶどう糖果糖液糖(国内製造)、本醸造醤油(小麦、大豆を含む)、砂糖醸造酢、食塩、トマトペースト澱粉、たん白加水分解物、酵母エキス、リンゴピューレ、ポークエキス、香辛料キャロットエキス、オニオンエキス、チキンエキス 販売者:養命酒製造株式会社 東京都渋谷区南平台町16-25 製造所:ブルドックソース株式会社  埼玉県川口市三ツ和3-6-1

  値の高さは町おこしの支援金がふくまれているからかもしれん。

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2022年4月25日 (月)

ソース 78 ▲ ハグルマ とんかつソース 専門店用

 “専門店用”…「これ一本でプロの味」ってことかとハグルマの数あるとんかつソースの中、今回は“ハグルマ とんかつソース 専門店用”を味わってみました。
Htss1 Htss2  PETボトルで1.8L入りの簡素なレッテル、“ザ・業務用”な風情。原材料名に目をやるとそこに“ウクライナ”の文字。同国産のトマトが主原料に使われています。同社のHP見ますればハグルマの他の製品も多くにウクライナ産トマトが使われていますので「ウクライナを応援しよ!」と思われるお方におすすめのメーカーと言えますね。
Htss3 Htss4  まずはそのままを。見た目はきれいな茶色で粘度も一般的なそれと同等です。味は印象としては「酸っぱめ」。あとで深みと香辛料のピリピリが舌を刺します。
 次にいつもの焼きそばにして味わいました。その印象は酸味が影を潜め甘味が前に出て「そうそうこれこれ」って感じ。やはり関西地ソース系のそれは甘くてナンボでしょう…って個人の見解ですけど。
 これと言った主張は感じられませんでしたが、逆に言うと妙なクセを感じさせない素直な味わいとも言えるわけで、さすがは中堅どころの製品ですね。
 で、先に触れました“専門店用”と言うフレーズは、どうやら大量消費する法人向けの廉価版といった意味に使われている様で、同社のとんかつソースの中では3グレード中、最低ランクのものの様です。ちなみに“専門店用”シリーズはJAS表示がなく、上位グレードのものにはそれぞれ“JAS特級”、“JAS標準”となっています。
 とは言え「これで充分やん」ってな感じ。はやい話が山本龍造、「違いのわからんおばはんのおっさん」ってことの様で。

名称:濃厚ソース 原材料名:野菜・果実(トマト(ウクライナ)りんご)、糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、醸造酢、食塩、でん粉、香辛料増粘剤(加工でん粉 、増粘多糖類、カラメル色素、調味料(アミノ酸)、香辛料抽出物 製造者:ハグルマ株式会社  和歌山県紀の川市西三谷717 製造所:和歌山県紀の川市桃山町調月1758-8

  最近たまねぎ高いけど…安モンのソースにもたまねぎは入ってへんのやな。

※関連記事:
ソース 44 ▲ ハグルマお好み焼ソース』 2014年11月 記
ソース 39 ▲ 羽車徳用とんかつソース』 2014年3月 記
ソース 25 ▲ 羽車とんかつ ソース』 2011年5月 記

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