初日:秋田空港→秋田駅→男鹿駅→なまはげ館
今回の旅ももちろん“どこかにマイル”が溜まってたおかげでのこと。そもそも自身が現金派なもんですから、もひとつどの様な経緯で様々な買い物に付与されるポイントがJALのマイルに変身するのかも解らん状態でして、はい。まぁ何しかうちのひとがうまいことやってくれはるおかげで今回の旅の交通費(飛行機代)もマイルから引かれる状態で…有り難いことですわ。日本航空にも…そしてもちろんうちのひとに感謝でんな、ほんま。
秋田空港に着いてバスで秋田駅へ移動、そこから奥羽本線→男鹿線経由で男鹿駅へ。うちのひとからの説明で知ったのは非電化区間も蓄電池走る電車での移動やったとか。それ知って男鹿駅で車両のパンタグラフを見ましたら架線に接触しているもその前後には架線のない状態。そうか、終着駅で充電するんですな。なるほどねー。
そこからはなまはげシャトルという名のタクシーに乗ってなまはげ館へ。乗合タクシーっていうカテゴリーの様ですが我々三人だけ乗り込んで30分ほどで目的地へ。
“なまはげ”というコトバは知るも、もひとつどんなもんやらまぁ知らん状態で訪れたんですけど映像による解説もあってとてもよくわかりました。そうかぁなるほどなぁ。教養を得る目的での旅ってのはあんまり好きやないのが正味のところですけど…うーん。ええ歳になるとこれはこれでええもんですわ。 続いて男鹿真山伝承館へ。これがまたどっかから移築したのかと思われる本格的な古民家。そこを大晦日やという見立ててなまはげと住人とのやりとりを再現するという演技を見せられてこれがまた怖いっちゅや怖いものの何と言えん豊かなかつての時代を思わせる内容でよろしいなぁと。
説明によると県下それぞれの集落で鬼の見た目や気性が違うとのこと。ここ真山地区の鬼にはツノもなく、包丁などの怖がらせ小道具も持っていないとのことでしたが、他の地区の様子を紹介するビデオ映像によるとかなり“ビビらせてナンボ”な鬼を演じてはる様子もありました。その手のなまはげは…かつてテレビの影響を受けて演出過多になったんやろなぁと思ったり。もちろん私見ですけどね。
帰路は再びなまはげシャトルで男鹿駅まで。往路の運転手さんは寡黙なお方でしたが復路の方はちょうどええ程度にお話をしてくれはりました。そこでの会話で知ったのは、
1:きょうび、なまはげに扮するひとは“独身の若い男性”が担当することは、ほぼない。
2:多くの家が玄関先でお帰りいただいている。
3:ほぼ午後9時までに終える。
という現実でした。
1:は、もちろん少子化の結果(本来は独身男性のみが許されていたとか)。
2:は、年末年始は女性が大忙しという現状を鑑みてのこと。
3:は、紅白歌合戦が9時始まりの名残り(みな“紅白”を観たいがためのこと)
なるほどねー。そういう“生の声”を聞かせてもらえるのが旅の醍醐味、ですね。
道中の景色にちょっと引っ掛かることがあって訊いてみますればそれらは休耕田やとのこと。農業を継がんひとが多い中、やる気のある連中は大きな組織にして耕作しようとしている動きもあるとはあるとのことでした。ちなみに秋田県下でも田植え前に業者がお米の買い付けに走っているとかで、米どころでも米価は高止まりとのことでした。
ついでに余談ですけど、我々が大阪から来たと知ると「あの有名なチーズケーキは食べたい」的なことをおっしゃっていました。
男鹿駅に戻って…1時間以上次の列車まで時間あるという状態に。そこでうちのひと「醸造所が近くにあるみたいやで」と。いつも通り我がにとってはミステリーツアー状態ながら何となく「それ、なんたらとアガペとかいうとこちゃうん?」に「さぁ、わからん」。
行ってみますればそこは“稲とアガベ”の醸造元に隣接したカフェ。ほぼその醸造元のこと「東北にある」程度にしか知らんのに“稲とアガベ”やと直感で解ったのかも不思議な感じがします。
で、そこで3種の醸造酒の有料試飲をさせてもらいますれば…どれも素晴らしすぎ。もう感動しまくり。「これは間違いないで」の確信の下、全種類を送ってもらうことにして店を後にしました。この“稲とアガベ”のことに関しては、また後日改めて記事化したいと思います。
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