レッテル類

2024年12月30日 (月)

昭和なプラ看板 325 ● アサヒビール 大衆食堂 とみや

 昨日の記事に続き、アサヒビール絡みでまいりましょう。
Tomiya1 Tomiya2  ちょっとこれは大衆食堂の看板であってこのシリーズの括りとはちゃうかとも思いましたけど、まわりとの調和がええ感じなので載せることにしました。
 どうやら看板残るももうやっておられない様子。思えば“大衆”ってコトバもリアリティを失ってますなぁ。そういう点においてもまさに“昭和なプラ看板”です。
 ここは環状線の高架下。構造物の耐震補強を進めている様で話し合いがついたであろうところから店舗が取り壊され補修後、駐車場に変わるところが多いみたいです。
 このあたりもいずれなくなるのでしょう。残念とは思いますけど公共交通機関が上を通っていること思えば仕方ありません。今のうちに昭和な景色を楽しんでおきましょうか。

(於:天王寺区)人気ブログランキング 地震対策進めていくとつまらん街並みになるところもあって…仕方ないねんけど。

※関連記事:
昭和なプラ看板 159 ● アサヒビール』 2018年4月 記
昭和なプラ看板 151 ● アサヒビール』 2017年11月 記
昭和なプラ看板 22 ● アサヒビール』 2009年3月 記

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2024年4月27日 (土)

“月佳冠”に“日桂冠”

 今日はアホげ民にして茶の湯の先生のお方と伏見は御香宮神社で行われた献茶祭に行ってきました。
 何で行くことになったか。それは“点心席では伏見の銘酒が振る舞われる”と聞いていたから。「そらぁ行くしかないでしょ」と楽しみにしてましたら…あれっ、そんなんありませんわ。席にあるのは茶碗と急須だけ。大いにコケましたけど、自分が習っている流派とは違う茶道で頂く薄茶3席は、とっても心地よかったのでお茶会としては大変満足でした。
Gekkakan Nikkeikan 腹はいっぱいも“肝臓が空いてます”。ってことで伏見夢百衆へきき酒。その後はリニューアルオープンの大倉記念館へ。やっぱり月桂冠は別格やわぁと感心しつつ展示された昔の酒瓶にちょっと違和感を感じて近寄りますれば…あれっ“桂冠”ですやん。
 「これはパチモンか…」と思うもそれらしき説明文もなく「偽物対策としてこんな名も商標登録してたってことか?」と、まぁ勝手に解釈しつつ先へ進みました。
 とは言えやっぱり釈然とせんなぁと思い、最後に同館の職員さんに訊いてみましたところ「あれはね、偽モンなんです。その隣には“月冠”というのもあったんですけど、気付かれました?」えっ、そんなんもあったんか。
 帰宅後写真をチェックしてみますと…ちとブレつつも写ってますわ“月冠”も。
 よくもまぁこんなみえみえの偽モンが流通していたもんですわ…ってこれ、どこか憎めん愛嬌がありますわ。騙された方も「あっ、やられたぁ」と苦笑してる図が頭に浮かびます。
 以下、かつてもどっかで記したかもしれませんけど、戦時中の物資不足の時「ソースが手に入ったっ!」と大喜びで一家揃ってイカリソースを味わったところ変な味で、レッテルよく見たらイカリマークの肩の部分が左右ともに下向きやったという話をかつて父親から聞いたことがあります。でもまぁ…物資がない時代やったら笑って終わりって気分にはなりませんかね。
 しかしまぁこんなパチモンまでシラッと展示してはる…やっぱり月桂冠は別格やわぁと改めて思ったのでした。

(於:京都市伏見区)人気ブログランキング 最後は鳥せいで呑みつつ喋りっぱなし。前回といっしょ。

※関連記事:
富久娘?、いやいや“富久始”』 2013年12月 記

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2016年7月28日 (木)

置き薬 15 ◎ ノーピタS / キング製薬

Nopita1 Nopita2  このカツラの様な髪型こそう〜ん、昔ながらな感じ。づつうに苦しんでいる様で快方に向かっている様な微妙な表情…考えてみたら“苦しい”だけでも“スッキリ!”だけでもアカンわけで、その辺うまいこと描かれているという気がしますね。まぁそこまで考えて描いてはるんか否かはどうなんでしょうか。
 “Hatubaimoto King Seiyaku”も一生懸命モダンさをアピールするも、ちょっと空振りって感じ。裏面の脳のイメージ画も科学感の演出でしょうけど、なんや気色悪い印象だけを残してるって気もします。
 が、そんなそれぞれの要素こそが置き薬パッケージの醍醐味。その辺のことよくわかって製品化してはる。そ、こういうのが入ってたからこそ幼少期、富山の薬売りに来てもらってたんでした。いいなぁ。

◎『ノーピタS』
発売元:キング製薬株式会社 岡山県総社市駅前1丁目3−6

製造元:高市製薬株式会社 大阪市東住吉区南田辺1−10−28

“ケロリン”ネタは、またいずれ。

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2016年7月27日 (水)

置き薬 14 ◎ ピッタリ散 / キング製薬

Pittarisan1 Pittarisan2  今回はパッケージに女性の顔がドンっと入ってるものでお楽しみ頂きます…ってことでコレ。
 案外この手のモンにある顔にしてはアカヌケしている様に思います。髪型とその色合いがそう思わせるのでしょうか。ま、とは言え楕円で囲まれた“ピッタリ散”の名に旧式な体温計がドンですから、充分に昔っぽい味わいを醸していますね。爽やかさをイメージした青いパッケージも毒々しくてええ感じ。うん…あんまり服用しよとはおもえないかなぁ。

◎『小児かぜぐすりS』

発売元:キング製薬株式会社 岡山県総社市駅前1丁目3−6

製造元:高市製薬株式会社 大阪市東住吉区南田辺1−10−28

なかなか色味再現できず…ホンマはもう少し黄味がかった青色。

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2016年7月26日 (火)

置き薬 13 ◎ 安神散 / 廣貫堂

Anshinsan1 Anshinsan2  3年ぶりに夏休み特別企画“置き薬”パッケージでお楽しみ。多分3回ですがひとつおつきあいのほど、よろしくお願い致します。
 安神散…調べますれば古来より女性特有のあれこれを治す薬として知られる存在らしく、六神丸や反魂丹同様(?)各社から発売されているみたいです。が、ここのこれには“更年期神経症”の文字が。これに効き目を特化した薬ということでしょうか裏面には“ヒステリー”に効能があるみたいなこと書かれていますけど…うむ。なんか「ホンマに?」って感じ。近年は男性にも更年期があると認識されてきましたので、そや、人体実験してみましょか。随分気長になったなぁと思ってましたけど、近年また… ま、それはともかく青緑の服って…ビミョ〜でんな。

◎『安神散』 株式会社廣貫堂 富山市梅沢町2丁目1−1

感情は意識的に抑えていかんとどうしようもない様になる気がしてきた。

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2016年5月13日 (金)

サワー…

 西大寺、浄瑠璃寺に続き岩船寺へ参って近鉄奈良駅で解散。シュッと地下に潜り、前々から入ってみたかった“蔵元豊祝”へ。
 高めの気温でノド乾いて「ビールビールっ」とドンドン飲みたいところですがここは日本酒の宣伝酒場、やっぱりお酒飲まんと悪いしと低アルコール微発泡のを注文しましたところ、瓶ごとこんなんが出てきました。
Sour1 Sour2
 味のことは…まぁええんです。気になったのは、このレッテル。何とも言えん昭和な感じ全開、ネーミングも…しかり、ですな。
 蔵元のサイトを見ますればこれ“新感覚の微炭酸にごり酒”とありますので、どっちかというと近年売り出されたモンの様ですが…何なんでしょ。
 きょうびの若い衆のセンスがこれで、「はて?」と思うこっちがすっかり時代から取り残された存在なんかもしれません。けど…なぁ。

(於:奈良市) もう一本の“”は今っぽい。“”そっくりやが、松竹梅の。

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2014年1月11日 (土)

富久娘?、いやいや“司娘”

 今日はえべっさんの“残り福”。えべっさんと言えば福娘から笹に飾り(子宝と言うそうです)付けてもろて…ということで、これ。
Tsukasamusume Fukumusume  “娘”の字はそっくりそのまま使っていますが、“富久”の2文字を“司”と1文字にしているところに「真似してんのちゃいまっせ」なメッセージが伺えます…って思っていましたけど、笹に吊ってあるのがお多福で結局“福娘”で“富久娘”ってことですなぁ。おまけに“司娘本家”ってこの社名も怪しいわ。“摂津國灘御影”も「ほんまか?」って思えてきて…実在した会社なんかなぁと。まぁこのシリーズ全部に当てはまるんですが。4回に渡って続きました富久娘の偽モンシリーズ、ここまで。

レッテル左の文字“いつも朝から大きげん”と読めるが…朝から呑むってことか?

※関連記事:
富久娘?、いやいや“富久始”』 2013年12月12日の記事
富久娘?、いやいや“富久瓢”』 2014年1月9日の記事

富久娘?、いやいや“小判娘”』 2014年1月10日の記事

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2014年1月10日 (金)

富久娘?、いやいや“小判娘”

 今日はえべっさんの“十日戎”。えべっさんと言えば福娘から笹に飾り(子宝と言うそうです)付けてもろて…ということで、これ。
Kobanmusume Fukumusume_2  これまた現金なネーミングなことで。けどまぁホンマは大判ザクザクの方がよろしいなぁ…って今日的には紙幣ザクザクとかポイントザクザクとか…って、これはちょっと小市民的すぎますか。ま、あれこれ思いましたけど、“小判”くらいがちょうど良いかも、パチもんのブランドとしてはね。
 で、先にもふれました通り、今日は十日戎。てなわけでまぁ、私も行ってきましたで、えべっさんに。
Kandajinja Umisachijinja
 貝塚は感田神社、七之社“海幸戎神社”へ。ご覧の通りすいていてきっと効力バツグン…って罰当たりな言い方ですなぁ。ま、ご利益ありそうでっせ。またった15円のお賽銭では効き目なしかなぁ。で「何で15円なん」って? 一応「十分ご(五)利益あります様に」ってつもりなんですけど…アカンか。

(於:貝塚市) 仕事のついでに寄っただけ…って、何と罰当たりな。

※関連記事:
富久娘?、いやいや“富久始”』 2013年12月12日の記事
富久娘?、いやいや“富久瓢”』 2014年1月9日の記事

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2014年1月 9日 (木)

富久娘?、いやいや“富久瓢”

 今日はえべっさんの“宵戎”。えべっさんと言えば福娘から笹に飾り(子宝と言うそうです)付けてもろて…ということで、これ。
Fukuhisago Fukumusume  一ヶ月ほど前に富久娘の偽モン“富久始”というのを出しましたけど、今回のは“富久瓢”。本家の方は宝物で囲まれていますが、これは瓢箪で囲まれていて、ちょっとマヌケ。いかにも偽モンって感じが…よろしいなぁ。しかし何です「福を呼ぶ瓢」というそのネーミングの意味からしてやっぱりおかしな世界ですわ。その妙さこそ偽モンの王道ってところですかな。こんなもんがまかり通っていた時代…いつもの大正期のレッテル集より。

えべっさんって、何年か行ったけど、効力ないわ、わしには…

※関連記事:『富久娘?、いやいや“富久始”』 2013年12月12日の記事

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2013年12月12日 (木)

富久娘?、いやいや“富久始”

 “純米酒にアルコール添加”などのインチキ騒ぎに揺れる富久娘酒造ですが、今度は「原材料に“清酒”を使っていたのにその表記がなかった」とまぁけったいな偽表示騒ぎになってますなぁ。てなわけでこんなんいかがですか、富久娘の、偽モン。いつもの大正期のレッテル集より。
Fukuhajime Fukumusume  一見“富久娘”、よく見たら“富久始”。しかもちゃんと“登録商標”されてますで。ホンマか否かはわかりませんけどね。しかしながら“富久始”って…どんな意味があんのでしょう。
 こんな偽モンが出回るくらいの灘の名門(1681年、花木家により創業)やったということを思うと…何とも言えん落ち目な感じがしますなぁ。ほんまに富久娘酒造の現場だけがやっとったことなんか? 会社ぐるみのみならず、オエノングループ全体でやっとったんちゃうかという疑念まで湧いてきますで。何か…さみしいなぁ。

昔から“アル添純米”なるコトバがあったけど…ホンマやったんやなぁ。

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