お酒

2025年2月12日 (水)

蔵元で昼酒、摂津富田にて。

 高槻市某所で仕事。阪急の富田が最寄駅。「そやっ“富田酒”呑んで帰ろ」ってことで“國乃長”のタップルームへ。
 サクッと仕事終えたのが1時半。「こんな昼間にホンマにやってるんかいな」と思いつつ向かいますればお客さん少ないもののちゃんとやってました。
Kuninocho1 Kuninocho2  最初から決めていた“本醸造の燗酒”頼んで湯煎で温めてもろて…美味しいなぁ。熟成感軽く漂った濃醇さ、好きな味ですわ。
 ひとり楽しんでますと担当のお方が交代。「〇〇時まで時間いけますから」みたいな会話をしてはりました。きっと手の空いた社員さんがフレキシブルに店番するってスタイルなんでしょう。それがええなぁと思いまして。
 専従のお方がいるのもええんでしょうけど、客の立場からしたら「こういう人たちが醸してはるねんなぁ」っていうことに親近感を抱きますし、きっと社員さんも客がどんな感じに楽しんでるかを直に見ることができてええんちゃうかなと思ったりしました。まぁ勝手な空想ですけれど。
 訊けば「製造も事務も営業もみんな空いてるモンが店番してます」とのこと。やっぱり。
 午前10時から午後5時までっていうのもよろしいな。堂々昼酒。ついつい同社のビールも飲んで帰路につきました。ちなみにこちらは食べ物ソフトドリンク持ち込み可。後で来たお客さんはフライドチキンとかおかずたくさん肴にビールを楽しんではりました。地元に根ざした感じがいいなぁ。摂津富田の人々が羨ましい思いました。

(於:高槻市)人気ブログランキング プリント瓶の徳利、これ好きやわ。

※関連記事:
むかしもいまも富田町3。』 2012年5月 記

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2025年1月18日 (土)

昭和なプラ看板 325 ● One CUP OZEKI ワンカップ大関

 “清酒 大関”のプラ看板はまぁ見るも、ワンカップ大関のそれはここでしか見たことないかも。
Oco1 Oco2  ワンカップ大関は昨秋60歳を迎えたとか。そうか…まぁ同世代やと思うとまさに“同士”ですな。とは言えそないに思い入れのある商品でもなかったもののここ10数年はほんまにええなぁと思うアイテム。まぁ正味のところは以前にも記しましたけど“One CUP OZEKI mini”こそが我が仲間なんですけどもね。
 確かむかし漫画で読みましたけど「ップやとアカンのか?」に「ップやないとダメです」みたいなやり取りが大関の社内であったそうです。それだけ“新時代の日本酒”って位置付けで登場したってことなんでしょう。
 な割に何となくですけど“アル中御用達”みたいなイメージが付いてしもてる様に思うんですけど…どうでしょ?。ラジオでOLハナコさんが日常にあれこれ思いつつちょいちょいワンカップ開けて呑んでるってシチュエーションのCMを流してはるところを見ると、蔵元としてもそんなイメージを持たれていることを意識してはるんでしょう。
 結局“ップ”を“ップ”にしたところで“コップ酒”のイメージは半世紀以上変わらなんだってことですかね。そう思えばなおのこと愛おしい存在やこと。まぁこれからも“mini”止まりでしょうけど“One CUP OZEKI”はずっと幼なじみみたいなモンで付かず離れず仲良しでいたいアイテムです。

(於:天王寺区)人気ブログランキング 鮮度バツグンなんは解るもパウチもんとか手が出ません(値下げしてたら別やけど)。

※関連記事:
My favorite “One CUP OZEKI mini”』 2024年1月 記
昭和なプラ看板 59 ● 清酒 大関』 2012年4月 記

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2025年1月 3日 (金)

飲み放題に日本酒あるやん、で、雑感。

 昨日は某ホテルのビュッフェにてお食事をよばれました。その内容に大変満足…と言う話は置いておいて、別の視点で思ったことを記したいと思います。
 指定された席のちょうど前がフリードリンクを用意してあるブース。その端に“御神酒”と記された看板と白鷹の菰破とピッチャーで用意されたお酒がありました。この存在が気になりましてね。
Omiki  どう気になったか…そうですなぁ、言語化すれば“お子がちゃんと世間とうまくやっていけてるんやろか?”と不安視する大人の気持ちとでも言いましょうかね。身内が世間でどう見られているのか気になる様なニュアンスをその日本酒を見ていて感じたわけです。
 次々引き取られるグラスで用意されたシャンパン(昔はシャンンって言ったな)やらハイボールを尻目に日本酒、そこに鎮座してるだけって感じ。その状況に寂しいなってせっせと呑みましたよ白鷹を。最初そうも思わなんだものの最後の方には「あ、これこれハクタカの味」と…ま、それはどうでもよろしいな。
 大概の“飲み放題プラン”に日本酒が含まれていない現実を思うと「やっぱりなぁ」。
 過日、某ホテルでの祝宴の打ち合わせに同席した時も飲み放題プランに日本酒が入ってなくて「ぜひ日本酒も」に「金額アップしますけどどうします?まぁ飲む人いないと思いますよー」のコトバにびっくりしたかと言うとこの時も「やっぱりな」と思いました。ただその祝宴では大いに日本酒飲まれて最後には足らん様にまりましたけどね。まぁそれは構成員と年齢によるもんでかなりのイレギュラー状況と認識しています。
 で、昨日の話の続き。ちょいちょいお酒もらいにくるひと現れて安心。ですけどまぁほぼほぼ高齢の男性ばかり。ずっとそんな感じ。「あぁこれではめちゃ余るで」と思っていたのに…何や知らんうちにあれよあれよと売れていき、完飲。
 9リットル入りのがなくなるんや…ちょっとびっくり。と思いましたけど、一升瓶たった5本分なんですね。そらぁ空かんでか、ですね。
 長いこと日本酒ブームみたいなこと言われてますけど、全然そんなことないなと常々思てます。蘊蓄系ブームはずっとそこにあっても「ただただ日本酒好きや」なひとは少ない思います。マニアックな日本酒ファンも大事でしょうけど、“”とか“”とかの大衆酒を日々嗜む人々が増えんことには未来は暗いなぁと思たりして。「大手(メーカー)の酒は、まずい」といまだに本気で言う人いますけど…まぁええか。確かに「酒の向こうにある“物語”も味のうち」ですもんね。

(於:天王寺区)人気ブログランキング 月桂冠の上撰、旨いなぁ思てね。

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2024年10月 1日 (火)

10月1日は日本酒の日、で…

 10月1日は日本酒の日。
Matsunomidori 気がつけば日本酒ゴーアラウンドもここ数年回ってません。諸々の催し物に興味が失せて…これって更年期障害の症状のひとつなんやもしれませんで。
 とは言えやはり日本酒に敬意を払う日やわとお造り煮魚食しつつ、今夜はちょっと高級に“松の翠”とまいりましょう。
 晩酌はじめますればここ数日悪化し続ける花粉症がえげつない状態になってきて鼻も完づまりでお酒ヤメ。強力なクスリ2種服用するも何も変わらんまま朝まで眠れん。難儀なことです。

人気ブログランキング まぁ要するにひとが集まるとこ行きとない性分が純化してきてるんや。

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2024年4月 4日 (木)

新天地の“さかなのさけ”へ

 船場から六本木へ、その後2年の休業を経て今春、新天地、台東区でさかなのさけさんが営業をはじめはりました。
Sakananosake1 Sakananosake2  極限までの薄味(=個人の感想です)にして美味しいてお酒が進む…船場時代からの良さはそのままやですわぁ。
 もちろん店主おふたりとその人柄と味わいに惹かれて集うお客さんから醸し出されるゆったりした中にも凛とした空気感が…いいなぁ。
 カウンター越しに見える水屋箪笥。これも3回目の出番。時折通っていた'90年代のあの時分にふとタイムスリップ。いま2024年。その長い歳月…場所は変われどあの頃がここにある事実に何とも言えん複雑な気分になって…沁みます。
 ちなみにお子は今夜本格的に日本酒デビュー。今まで「苦っ、ムリ」と呑まなんだのがウソの様に肴に合わせつつ「おいしい」と。若造にもわかる…本物っちゅうのは、そんなもんなんですね。やっぱりここは“さかなのさけ”であって“さけのさかな”やないなぁと改めて感じたひととき。おおきにごちそうさんでした。

(於:東京都台東区)人気ブログランキング 人生楽しみ続ける…そう見える生き方が眩しいで。

※関連記事:
さかなのさけ』 2019年3月 記

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2024年1月22日 (月)

My favorite “One CUP OZEKI mini”

 午前中船場、午後いちに上京区に納品。帰る途中、いわゆる“鴨川デルタ”を眺めながら左手におにぎり、右手にMy favoriteな“One CUP OZEKI mini”持って交互に口にし遅めの昼食。至福のひととき。
Kamodel24 Ocom ええなぁこのワンカップ大関の小さいやつ。100mlという量がええ、100円そこそこで買えるのがええ、度数もちょっと低めでええ、で、味にいらん主張がなくて安心の旨さでええ…のええとこずくし。おまけにほぼどこのコンビニでも買える…よししいなぁ。
 夏場はともかく、時々仕事帰りに公園のベンチなんかで呑みます。もちろん高級やったり超レアもん酒もおいしいですねんけど、このいつ飲んでもどんなシチュエーションでもどんな温度でも確実に「…旨いなぁ」ってすごいことですよ。「大手の酒は…もひとつや」と決めつけていた若い日々…青かったなぁ。いつでもどこでも寄り添ってくれる…ほんまMy favoriteな“One CUP OZEKI mini”。いつもおおきにな。

(於:京都市上京区)人気ブログランキング これがフルサイズやと、しんどいねんな。

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2023年7月16日 (日)

都鶴の酒蔵屋上に“ヒバビジン”

 過日の京都は八条口での一泊旅。結局帰りは伏見まで歩くことに。道中、川を渡っりしているうちに向かっている方向が南のつもりが西やったりしてかなりへばりながら何とか伏見の目的地、松山酒造へ到着。新銘柄“十石”を分けてもらって外に出ますれば今にも雨が降ってきそうな空模様。これはあかんわと目的地を京阪は中書島駅から近くの丹波橋駅に変えて歩いてますとコンクリながら昔ながらな風情の酒蔵が。確かこれは都鶴酒造やったはずやと思うも看板も出てません。ちと寂しい図やわいと思いつつ煉瓦の煙突と錆びた鉄扉がええ感じやわと眺めていますと…建屋の屋上に別の酒名が記されたタンクっぽいもんが。
Hibabijin  カタカナ表記で…“ バビジン”。「あっ、これきっと“バビジン”やな」。全部判読できんでもピンとくるのがマニアってもんで。
 そのヒバビジン、漢字で書くと“比婆美人”で広島のお酒のはず。帰宅後調べますとやっぱり間違いなく広島は庄原市にある比婆美人酒造の銘柄でした。
 で、この都鶴酒造比婆美人酒造はどう関係あるんやろかと調べましたけど…残念ながら解りませんでした。
ま、多分両社には何の関連なく、不要な用具が必要とする酒蔵へ譲渡されたということやと思います。しかしながら他社の酒名がそのままになっているってのもええもんですな…ってまぁ個人的にはですけど。

(於:京都市伏見区)人気ブログランキング 丹波橋から電車に乗ったらすぐに激雨到来。ついてるなぁ。(メモ:2733500)

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2023年4月26日 (水)

片町線に乗って…35年ぶりに行ったお店で

 昨日は大東市某所で仕事。片町線に乗って…何ででしょうか大阪府下は元より近畿一円、水間鉄道や和歌山電鐵まで大概の鉄道に乗って仕事へ向かいますが、片町線だけはまぁ縁がなくて今日はじめて。当然現場が大東市内というのもはじめて。勝手に“田舎の沿線”と思い込んでましたけど何の何のずっと街中やんと外の景色眺めつつの移動。野崎駅で降りるところが時間あるしで住道駅で下車。これまた栄えた街やことで。知らんとこ歩くのはやっぱり新鮮やと雨上がりの中30分ほどの移動で現場へ。そこでサクッと仕事して…そうそう、確かここらへんやったわとその後、名酒専門店へ向かいました。
 歩きながら「…もう30年は前やなぁ、いや35年ぶりやで」と。社会人になって2年目あたりの頃何度か行ったっきりそのまんま。その頃と言えば“香り吟醸の出羽桜に味吟醸の谷桜”とかそんなのが言われ出した頃で大阪府下のお酒はそこそこ知るも他地方の酒のことはあんまり詳しいなかったのでほんとあれこれ教えてもらいました。
Fny1 Fny2  品揃えはすごいのに街の酒屋風情で中に入ると穏やかな空気で…そんなこと思い出しているとやがてお店が。何か建て替わった気がするなぁ、名酒の店的やんと思いつつ扉を開けると…同じ空気が。穏やかな夫婦がおられました。
 35年の歳月が経った訳ですから、さすがにお歳を召してはりましたけどやっぱりやさしいわぁって感じ。開口一番「じつは…35年ぶりに寄せてもらいました」。もちろんそんな客が当時いたことは覚えてはりませんでしたが、35年の歳月をお互い振り返って…楽しかったぁ懐かしかったぁって感じ。四半世紀以上の35年ですからね、今と比べて随分日本酒事情も変わったもんやと3人で再認識するひとときでした。
 で、その35年前「燗にしておいしいのを」のおすすめでもらったのが確か“千代の光”やったという話になり、今も当時からお酒を扱ってはりましたが「この蔵も代替わりしてKシリーズと言うのが息子さんが手掛けてはるもんです」の説明にまずこれを一本。次に「今の時代にお勧めのは?」に「これもまぁ知ってはるでしょうけど」と勧めてくれはった中に“山本”を名乗るシリーズがあってこらぁやっぱり山本龍造を名乗る限りは“山本”やろ、と、黒・青・赤と3種ありもひとつどう違うんかわからなんだので好きな色を選んどけとを一本を選びました。
 「僕も社会人成り立てでしたけど、もう定年の年ですわ…長年の不義理ひとつお許しを」と言って尽きない話をし続けても迷惑なこっちゃろとお店を後にしましたけど…ええお店やなぁやっぱり。あちこちで酒好きを公言してますと皆さんからお酒頂いて自分で買うことがまず無い現状はとっても有り難いことなんですが、気持ちの入った酒屋さんでそのお店の人の“想い”を聞いて買うっていうのもええなぁと心底思いました。そんな話を肴に一献…うまさ3増。いや、まだ呑んでませんねんけどね。ただの日記に付き合わせてすんませんでした。また行こ…って35年先かなっ×。

(於:大東市) 明日もかつて世話になったとこ行こ思てるけど…終活チックやなぁ。

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2022年10月 1日 (土)

日本酒の日に

 今年の10月1日はおとなしく家呑み。
221001 数日後の仕事を思うと絶対に疫病に感染する訳にはいかんでってことで、日本酒の日には日本酒ゴーアラウンドで呑み歩く恒例行事は封印。とは言えやはり日本酒を愛でなあかんわとか理由をつけて鮭の味噌漬けに納豆の塩辛肴に燗酒を楽しみました。
 お酒はご近所さんから頂いた“菊水の辛口”。「辛口かぁ」と開栓前に思っていたものの…「そうそうこれこれ」な味わい。何がってほれ「ドヤっ美味いやろ」な主張がなく、キレよくて味わいもしっかりな定番酒的な旨さです。もひとつわからんくせに「辛口はちと苦手かも」と思っていたのは間違いでした。家呑みはこういう妙な主張のないのがええなぁ。ビールも然りです。そういう“ドヤ酒”は外で非日常を感じるアイテムとして楽しむのがええなぁとか思う晩酌のひとときでした。

  あれこれ理由つけてるけど、いろいろ歳とったってことです。

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2022年5月25日 (水)

昭和なプラ看板 262 ● 灘の生一本 泉正宗 たばこ

 いわゆるプラ看板とはややニュアンスが違うのが、すっかり色褪せ建屋に溶け込んでます。
Izm1 Izm2 Izm3 泉正宗。酒名と言えば髭文字が当たり前の時代から特長あるゴシックで勝負してはるのがかなりユニークですわ。その上には“灘の生一本”の文字。これも懐かしいですね。「純米かつ自家醸造酒でなければ“生一本”とは言えん」とのことでここ何十年はなかなか“灘の生一本”を何げに使うことは許されてない様でたいてい“灘の清酒”等のコトバに置き換わっています。
 かつて何度か記しましたがこの泉正宗の泉酒造さんですが2007年の自家醸造再開以降、自前で手掛けたお酒は“仙介”など新しい銘柄で出されていて、この“泉正宗”ブランドのものは親戚筋の他社が醸したお酒が詰められている様です。ちなみにどちらも美味しいお酒。かつて…って、もうかれこれ30年以上前に関西煮肴に呑んだラムネ色の瓶に入った特級酒の個性的な味わいがすっかり影を潜めているのが何となく残念とも言えますか。ま、もちろん今の泉正宗の方が洗練されてるんですけどね。
 で、泉正宗と言えばやっぱり“泉正宗マンボ”ですよね。ラジオ関西で流れなくなってもう何年になるんでしょ。ソノシートを再生したというフルバージョンのそれがYouTubeにアップされていましたのでみなさんどうぞお聞きください。あっ、そう言えば“たばこ”も書いてあったんですな。ま…こっちはスルーしときまっさ。

(於:東住吉区) そう言えば半世紀前に父親がカローラ買った時にCMソングのソノシートもらったなぁ。

※関連記事:
塩粒うに+灘の生一本“仙介”の燗…旨っ』 2009年1月 記
関東煮三昧の週、〆は関西煮で。』 2008年4月 記
関西煮と泉正宗と仙介と…』 2008年1月 記

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