令和の立ち呑みってのは…こんなもんなんでっか。
昨日の話。
仕事終えて帰りも新大宮駅までクルマで送ってもらいました。ちょっと遠回りして奈良公園を経由するルート。せっかく奈良まで来てはるねんからという先様のご厚意で数日前に大阪でも話題の鹿を窓越しに眺めながら「鹿より外国人の方が多いんちゃいますか」と同乗のお方。ま、確かにそうかもしれません。
近鉄にひと駅乗って西大寺駅で下車。ふたりの仕事先の方に「ちょっと呑んで帰りますわ」と向かうは駅ナカの立ち呑み屋。4時台とあって客もまばら。「いらっしゃいませ」のあと目の前のアテを眺めていると開口一番「注文はスマホからお願いします」と二次元コードが印刷されたカード渡され…「なんやそれ」。
まぁしゃない。慣れん手つきでカメラ起動してメニュー画面に。さすが蔵元直営の店だけあって酒の種類は豊富やと認識するもごくごく普通の燗酒を呑みたかったのにいったいどれを燗してもろてええんかわかりません、字が小さすぎて。
で、「普通に燗酒呑みたいんですけどどれ頼んだら…」と言いかけると即「燗酒というとこからどっちか選んでください」とのこと。その素っ気なさ。辛口は要らんわともうひとつの“純米”ってやつをカートに入れて…そこからですわ。
こっちは目の前にある“きずし”が食べたいのに、それがどこにあるのかわからん。目に前にブツはあるのにスマホの中からは見つけられん…何なんこれ。「これちょうだい」ではアカンのか。イラっとすんなぁここは立ち呑み屋ちゃうんかって言うねん。
老眼鏡持ち合わせてなかったのが悪いっちゅや悪いんですけど、小さい字のお品書きからいちいち探すのめんどくさなってきて「これでええわ」と目に入った“さつま揚げ”をカートに入れて、注文。ま、すぐに出てきましたわ。
チロリに入った燗酒を盃に注いで口に含めば…あっつ熱。カナンなぁ思うも確かにスマホのメニューにも“熱燗”って書いてあったから文句の言いようもないんですけど、こんなんもカウンター越しに「上燗で」って言うたらええだけのことやん。せめてメニューを温度選べる仕様にしとかんと。
「何や釈然とせんなぁ令和の立ち呑み屋は…」って思いつつ口にアテと酒放り込んで…聞こえてくるのは暇な店員さんの私語。四半世紀ほど前のことか、和歌山の地元百貨店に行けば暇な店員が世間話にうつつを抜かしていて「こらぁアカンわ」と思たら潰れましたけどそれ以来のことやなぁ。まぁ夕方から混むんやろうけどそんなやることなかったら注文スタイルくらい何とかならんかね。誰ひとり黙々とグラス磨いたり食器片付けたりもせずに…何やってんやろ。そういう環境音は雑音やわぁ。
熱々燗120mlとさつま揚げで700円。文句言うたらアカンのかな。
新大宮駅で配慮のないトイレ事情に困り、西大寺駅で血の通わん注文方法に閉口し…たったふたつの事象をもって「奈良にはないんか“もてなし”って概念が」と決めつけるに至りました…嘘ですけどまぁそんな感じ。きっと呑み屋とか酒屋さんでここのお酒を見かけても手を出すことはないでしょうな。“〇〇”(酒名)は不便なトイレ事情と立ち呑みの注文で難儀したことのシンボルとなってしまいました。





















充分呑んでから濃茶よばれに行って…呑気やこと。もちろんしゃんとして楽しませてもらいましたで。そこはまぁ、ちゃんとしてますねん、茶の湯の先生共々にね。




気がつけば
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