食べ物/飲み物

2023年9月26日 (火)

ハイハイタウン、フレンチベースの立ち呑み屋さんで雑感。

 コロナ禍であんな専門店こんな宴会場までもが店じまいに。3年半…あっという間の様な長かった様な。
Ntk1Ntk2Ntk3 ふと訪れた空き時間。うちのひとの希望があって立ち呑みにハイハイタウンに。
 そこは基本フレンチ。あれもこれも手の込んだ料理(アテ)の数々。小盛りやとは言えどれも廉価で…大丈夫なんかいな。
 美味いわぁ工夫あるわぁで何や申し訳ない気分に。
 で、ドリンクメニューに何度目を通してもそこに日本酒がなくて…あぁそうなんやって感じ。立ち呑み処にして日本酒がないという現実に令和を思いました。ま、頼めばあるんでしょうけど、初めて行ったお店でそんなお品書きにないモン、頼めませんわなぁ。
 もちろんビールにワインでも美味。けど、日本酒で呑みたなったアテもあれこれあって…ちと残念。わがまま許されるまでもうちょっと通わんとあかんかなぁと思いつつ、きっとずっとそんなことよぅ言わんやろなぁと思ったり。
 ま、そんなことより色々あってもカタチを変えて前へ進んではる図に「わしも頑張らんと」とかちょっと思いました。凡人ですから“ちょっと”ですけどね。

(於:天王寺区)人気ブログランキング 屋号に“スタンド”と“ニュー”のフレーズが入ってニュアンスに、勝手にお酒(日本酒)をダブらせてた部分もある。

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2023年9月11日 (月)

山国ぶどう園でぶどう狩り、今年も。

 先の記事で「山国ぶどう園のブドウ売り切れたからブドウ狩りも無理かいな」と嘆きますれば「行けまっせ」的趣旨の連絡をもらいまして今年も狩って食べてきました堅下ぶどう…ん?、近年は“柏原ぶどう”の名を全面的に出してはるみたいですな。
Yamakuni1  山裾の農園つきますれば、雨。「ま、葡萄棚もあるし大丈夫やろ」と思うも徐々にそれどころではない激雨になって…でも大丈夫。屋根付きコンクリ敷の場所を用意してもらいそこにシート敷いて椅子も借りて準備OK。大将から「できるだけ黒いのを」との指導を頂き…あっ、そうそう、温度も味のうち、大量の氷持っていって氷水につけてから食べましたら、まぁなんと美味しいことか。去年も美味しい思ってましたけど、うちのひとが言うには「去年のよりより甘くておいしい」とのこと。去年より二週間ほど遅めやからより糖度高い実やったんかもしれませんなぁ。
Yamakuni2 狩っては冷やして食べ続け…「ん?これは」と思い見ますれば、まだ完全に黒なってないヤツ。でもそれはそれであっさりして美味いとも言えます。
 そうこうしているうちに晴れてきてました。葉っぱに水滴、奥に青空…「葉っぱに水が付いてるのが最近キレイやと思うねん」とお子スマホ片手に言います。負けてられません、こっちも真似して一枚。どやっ…って、張り合うことでもありませんか。なかなか大人になれんもんで。
Yamakuni3Yamakuni4 持ち帰り用無理を言うてに少し分けてもらいました。最後に傷んだ実とかを取り除く作業を教えてもらっての袋詰め。これはお子の仕事ってことでやってもらいましたけど、房の隙間からクモが出てきて大いにびっくりの恐怖を味わってました。
 おみやげにナスビなど頂いて…で、そう、このナスビも何なんでしょ、ごっつい美味しかったんです。まぁ、きっと何を栽培しても美味しなるんでしょうなぁ。努力もさることながら、人柄がきっと出るんですよ、味に。
 ま、てなわけで自分は農家に向いてへんわとスッキリした気分に。ま、適材適所ってことで。我がに適所は…あるんかいねぇ。

山国ぶどう園 大阪府柏原市太平寺2-8-15 

(於:柏原市)人気ブログランキング ここのハチミツ使てはる洋菓子屋さん、どれも美味そげやったわぁ。

※関連記事:
で、山国ぶどう園でぶどう狩り。』 2022年8月 記

山国ぶどう園のブラックビートにクイーンニーナ』 2022年8月 記
山国ぶどう園の百花はちみつ』 2022年8月 記

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2023年6月25日 (日)

葡萄の青い実眺めつつドーナツ食べて雑感

 休日のお昼どき、ちょっとひと息入れに行こかといつものドーナツ屋さんへ。
Kusamurasite12 Kusamurasite13  過去記事で調べますとこちらのお店、もう5年になるんですなぁ。まぁうち3年はまるまるコロナ禍でしたけど。
 ひっそりやってはるものの人気のお店になって、しかも営業日が減って…まぁくつろげる空間と美味は変わらないものの、お店のお方と話をするのも楽しみにしているお子にすると、ちょっと消化不良な様です。
 うん、わかるわかる。いつ行ってもうまいこと話聞いてくれはるもんなぁ。あんまり売れてない芸人とか音楽やってる人が売れて遠い人になってしまう…そんな感覚を持っているんでしょう。ま、私もちょっとそう感じてしまいますけどね。

(於:奈良県上牧町)人気ブログランキング 店主おふたりも元気そうで何より♡

※ドーナツ屋さんの関連記事:
葡萄の葉に秋を見た』 2022年11月 記
榎の新緑とタンポポの綿毛とドーナツと』 2019年4月 記
榎のシルエットに送電線の鉄塔の図、上牧町でドーナツ食べながら。』2019年3月 記
エノコログサ西日で光る』 2018年10月 記
榎の枯枝の風情、麒麟か龍か。』 2018年10月 記
上牧町でケーキにドーナツ 2』 2018年9月 記
上牧町でケーキにドーナツ』 2018年5月 記

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2023年2月18日 (土)

松屋町のEthnic Barで、雑感。

 “おいしい”っちゅうのはいったいどういうことなんやろと久々に思った夜でした。
 コロナ禍ですっかり足が遠のいていた立ち呑み屋さん。まわりの建物が地上げにあってるっぽいなぁと思ってましたらそのお店も3月で立ち退くらしいと知り行ってみましたら、先に書いたことを思い知らされるお店にすっかり変わってました。
Tam1Tam2Tam3Tam4Tam5Tam6Tam7Tam8Tam9 ベトナム料理中心のエスニックな立ち呑み屋さん。まぁ行く前に「コース料理になってる」と耳にはしていたんですが、出てくるモン全部何やもう説明聞いても覚えられんほど良さげで珍しい素材で調理されていて、何料理って言ってええのか状態…というよりちょっとエスニックテイスト漂う和食、かな。その味がもう繊細で染み渡る感じなんですなぁ。ひとくち目から「どやっ、うまいやろ」ではない奥深さ。お酒にワインにも合って…ってそれに合わせたお酒を用意してくれはるんですけど。
 元々料理がとても美味しい立ち呑み屋さんでしたけどその「ここ割烹(?)」な感じやなかったのでちょっとびっくり。この手の満足は…長いこと味わってませんでした。それがまた立ち呑みで…不思議な感じ。
 途中「ちょっとこれでも」てな感じで出された一品、焙じ茶の様なそれはスープやったんですがこれが“黒文字”で出汁を取ったとのこと。わずかに塩を加えたというそれは“お吸い物”でしょう。ええ、黒文字みたいなもんから出汁が取れるとは…と思うもそれなりに知られているとのことでした。なんでもしょっちゅう野山行っては食材探ししてはるみたいで、黒文字もその流れで見つけはった様です。
 ま、食材で覚えられたのはこれくらいで、それ以外にも色んなええもんを独特の感覚で組み合わせてはりました。やりはりますわぁ大将。
 一年前から移転先を探してはるそうですがまだ見つからんとか。今度も立ち呑みスタイルなのかどうなのか。いずれにしても生活圏内で再開してほしいもんです。いやぁしかし美味しかったなぁ。こういう時間の大事さを再確認。以上、松屋町のEthnic Barでのお話でした。

(於:中央区) 春巻きは割って撮るべきやった。これやとただの玉子焼き…

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2023年1月25日 (水)

柏原マドレーヌ

 過日記事にした山国ぶどう園さんの百花はちみつですが、それを使った洋菓子が地元柏原にあると聞いてましら先日届いてびっくり。見た感じ、全然中河内な雰囲気を感じませんで…って当たり前ですか。シュッとした中にも素材感のあるパッケージに包まれたマドレーヌ、さっ、食べてみましょ。
Kashimad  それは近鉄法善寺駅近くにあるパティスリーアンジュブランさんという洋菓子屋さんのもの。見た目通りでお味も「ドヤっ」ではなく素朴な味わい。妙なしっとりさもなく好きな味です。マーガリンが感じられるモンと一緒にしたら怒られるかと思いますけどちゃんとバターで作られていて、はちみつを含めいかにもまっとうな材料でできた真面目な焼菓子って感じ。美味しいおいしい。で、「やっぱりはちみつがええ仕事してるなぁ」…ってのはスンマセン、正直わかりませんでした。
 調べますればかしわらイイネットという情報サイトに詳しい記事がありました。地元産の果物でスイーツをと考えている時に山国はちみつに出会ったとか。よろしいなぁこういう繋がり。もちろん全国、いや世界から納得の材料を取り寄せてつくるという姿勢ももちろん素晴らしいことでどっちがどうこうって話やないですよね。ま、正解はひとつやない時代こそがええなと思いますわ。いやほんま。ご馳走さんでした。

アクション起こしたらリアクションあるってことながら、しょうむないもんやったら…

※関連記事:
で、山国ぶどう園でぶどう狩り。』 2022年8月 記

山国ぶどう園のブラックビートにクイーンニーナ』 2022年8月 記
山国ぶどう園の百花はちみつ』 2022年8月 記

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2022年12月25日 (日)

クリスマスの日に

 メリークリスマス。24日に焼菓子、今日はお友達とホールケーキをお子はつくってくれました。ひぇー、例のカレンダーの挿絵の世界観が三次元と化して出現…てなわけないない。
22xmas1 22xmas2  その出来上がり、味わいにしみじみ。知らん間にこんなんもつくれる様になってるんですねー…ってそらかつて家庭科部やったんやから朝飯前ですか。まぁその割に“インドカレー”と称する本格的なカレーしかつくってくれませんけど。
 例年シラっと過ごすクリスマスの日。今年はあったかい気分で時が流れたのでした。

  訳あって例年くれる焼菓子の味わいが格段に向上。材料は大事ってことか。

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2022年8月26日 (金)

で、山国ぶどう園でぶどう狩り。

 先の記事で記した通り、山国ぶどう園さんでぶどう狩りをしてきました。
8092a  ぶどう狩りの農園は山国さんの家の奥。こっちは勝手に山手にあるとこやとそっちで待つも…そらそうか。山中のどこに水洗トイレがあるっちゅうねんですね。てな訳で完全なる平地でのぶどう狩りですので、歩きやすいし座りやすい=刈りやすいのが有り難いです。で、そうそう、先の記事でも触れたとおり防草効果の高いヘアリーベッチという植物を下草にしてはるので雑草は99%ありません。除草剤使わずしてこの状態…ちなみにお隣さんはそれをされてないとかで草が青々と茂ってました。
 
いっぱいぶら下がるマスカット・ベリーA。園主が言わはる通り黒くて表面が白い粉っぽい感じのもんを選んで水で冷やして頂きます。
8092b8092c フレッシュでうまいっ…は当たり前ですね。3人でそれぞれ選んだ房には若干酸い甘いがあって、まぁそれも楽しみのうち。この日が今季のぶどう狩り初日とあって正味のところ、まだ完全ベストな状態やないとのことでした。何となく深みなく感じたのは…ま、気のせいでしょう。
8092d8092e 園内の隅には茄子なんかも育てられていましたがその中に見慣れん植物が。「何やろ?」と見てますと「これなんかわかる?当てたら3万円」ってわかるかいな。形状はオクラっぽいもののそれは×。お子が手に取って実を割ってみても、もひとつわからんなぁと思うも…あっ、これはゴマですなぁ。何でもやってみてはりますわ。ちなみにこれをゴマやと言い当てたのは農業関係者のひとりだけやそうで…3万円もらわはったんでしょうか?な訳ないですわな。
 持ち帰って頂いたのはブラックビートクイーンニーナ、そこに今回はシャインマスカットの高級3種。
8092f8092g あぁ…やっぱり高級はもっと美味しいわぁ。それぞれの色合いがまた美しい上、やはりその色のイメージの味がするのも楽しいです。とは言えぶどう狩りはぶどう狩りで楽しい、おまけに日陰で涼しい…なおベストな状態になった頃にもいっぺん行こ。純粋にほっこりするし楽しいし美味しいし…2時間食べ放題で1名1,300円。「2時間も食べられませんで」と思っていたもののあっという間。ええ味とええ時間をごちそうさんでした。

山国ぶどう園 大阪府柏原市太平寺2-8-15 

(於:柏原市) 9月15日にテレビで紹介されるらしい。何っちゅう番組やったか…確か10chや。

※関連記事:
山国ぶどう園のブラックビートにクイーンニーナ』 2022年8月 記
山国ぶどう園の百花はちみつ』 2022年8月 記

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2022年8月20日 (土)

山国ぶどう園のブラックビートにクイーンニーナ

 過日、はちみつのことを記しましたが、それを手掛ける山国ぶどう園さんが直売所を設けはるとのことで早速行ってきました。
 茶の湯の稽古終えて昼前にお店へ。何や人影ないでと思いますれば早々に完売とのこと。「えっ?」と思ってますればまだ少しあるかもとのことで「採りに行こか」とお声がけ頂き山の方へ。ところどころ立派に実ってまっせ。
Blackbeat Queennina Yamakuni 「自分で選ぶ?」と言われましたけどそんなんね、本職のひとに選んでもらうのが正解に決まってますわと黒いのと赤いのひとつずつ指示してもらった上で自分で狩らせてもらいました。
 ひと房ひと房紙袋に包まれていて何で包んであるのかと言うと「カラスに突かれへんため」とのこと。ここでもカラスは悪いことしてけつかります。「けどまぁ人間だけが地球上に生きてる訳ちゃうもんなぁ」と言うと「そやねん」。返事ひとつにも人柄が出てます。よく見ると全面覆われた房と上部だけのものがあります。その辺も訊きますと「全部覆ってるのは高級品種で上だけのは大衆品種」とのこと。今回頂いた黒と赤は前者の方。「ひと房1,000円以上するけどええ?」って…もちろんですよ。ちなみに高級2種は“ブラックビート”と“クイーンニーナ”で、後者は“マスカットベリーA”。初めて耳にする高級2種…期待が持てまっせ。
 家に帰って一日冷蔵庫で冷やしてさぁ味わいましょう高級ぶどう。
 まずは“黒”。味濃いと言うか深いと言うか…濃い美味さが…よろしいなぁ。適度な酸味と皮あたりにある渋みがこれまた口中を洗ってくれると言うかなんというか。その辺も含めて好きな味わいですがお子様はこの渋味がちと苦手かもしれませんね。
 次に“赤”。ちょっと皮を剥きづらいんですけどこれは皮ごと食べられるとも言える感じ。で、味はと言えば…「わぁーこれおいしいー」な感じ。どんな感じやねんって…うん確かに。フレッシュなみずみずしさ。酸味控えめで「甘いわぁー」。もちろん上品かつ奥行きを感じさせる甘さです。食べ比べると“赤”の方がキャッチーで目立つ美味さかなぁ。“黒”はちょっと“いぶし銀”的魅力を備えてる…そんな感じでした。
 後日、中河内農協の直売所にて激安で買ったマスカットベリーAも同時に味わいました。するとその激安も美味。ほんとうにおいしいです。が、高級2種は美味しい上に味わいが…深いその違いですかねあえて言語化すると。その深さは“気品がある”と言えるのかもしれません。まぁ何しか山国さん手掛けるはちみつに通じるモンがぶどうにも感じられたのでした。もちろん品種固有の味わいがあっての話なんでしょうけれどもね。
 今回教えてもらって知ったことは“ぶどうは追熟しない”ってこと。と言うことは収穫直後がいちばん新鮮で美味しいってことですよね。これは府下にぶどうの産地がある大阪人の特権であるわけですね。よっしゃ、今度は“ぶどう狩り”で楽しむことにしよっと。こっちは“マスカットベリーA”だけみたいですけど、お子共々とても楽しみであります。

(於:柏原市) どうしても酒ヤメなあかん様になったら果物に楽しみ見つけよと近年思うわ。

※関連記事:
山国ぶどう園の百花はちみつ』 2022年8月 記

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2022年8月 3日 (水)

山国ぶどう園の百花はちみつ

 知り合いが近年はちみつを手掛けてることを知り過日、分けてもらいに行きました。
 そこは柏原は山手の堅下地区。昔よりぶどう栽培の盛んなところ。その農地に巣箱を置いて採蜜しているということです。「(山にある)“柏原ぶどう”の看板のあたりやから近くに来たら電話ちょうだい」。その看板、遠くから見えてるので「もうすぐそこや」と歩きますが何のなんの。デカイ看板はかなり遠くの高台にありました。
809283c 809283d  荒い目の“蚊帳”みたいなもんの中に巣箱が置いてあり、セイヨウミツバチが出たり入ったり。“蚊帳の中”の理由は「天敵のスズメバチが入ってこられへん様にしてる」とのことでした。
 “ぶどう園”のはちみつですけど、ぶどうの花の蜜を集めている訳ではありません。この農園、除草剤を使わない農法を実践してはるとか。「草をもって草を制する」ということでしょうか、防草効果の高いヘアリーベッチという植物のタネを農園に蒔いて生やすと他の雑草が生えず、また害虫の発生も抑えられるとかでここのはちみつは、そのヘアリーベッチの花の蜜が中心になっている様です。
 「農薬使いたないから
ヘアリーベッチを蒔いてみた、花が咲いたからミツバチの巣箱を置いてみた」みたいなことを言ってはりました。物事をシンプルに捉え、即実行に移す…まぁ我がとは真逆のお方やこと。いいなぁ聞いていて気持ちがよろしいです。
809283a 809283b  翌朝パンに、氏から頂いたブラックベリーにのせて食べてみました。その味は…おいしいわー。いや、そらぁ美味しいに決まってるんですけどどう表現してええのか。ありきたりな言い方ですけど、キレイな曇りのない素直な味わいやなぁって感じ。クセのあるはちみつが苦手なうちのひとも同じ様なことを言って大変満足してました。
 つまりですね、この山国ぶどう園山本さんの性分がはちみつに表れてるんやなぁ…って思わせる味わいなんですよ。
 そらね、ミツバチが花から蜜吸って巣箱に持ち帰ってる訳ですから、誰がそこに巣箱置いても同じ品質になるでしょうよ、理屈としては。ですけど、やっぱりちゃうと思うんですよね。ほれ、お酒でもお米を原料として「“麹と酵母”が造るんであって人が造るんやありません」みたいなこと言わはる酒造家なり杜氏さんがいてはりますけど、それと同じ様なことが養蜂家にも言えるんちゃうんかなと。ミツバチにストレスを感じさせずのびのびと蜜を集めてもらう…氏を深く知ってる訳ではありませんけど、昔より真っ直ぐな表裏のない“男前”。そんな気質とか人柄がちゃんとはちみつにも出てるなぁと思た訳です。
 副業的に始めはったであろうはちみつの味でこの感動ですから…“ぶどう”にも期待がかかるってもんです。お盆明けあたりからええのできると言ってはりました。楽しみたのしみ。9月になったら“ぶどう狩り”にも寄せてもらおっと。
 一生懸命家業に向き合ってはるその姿がなんや楽しそうで清々しい気分に。自分もそうありたいと思うもこれ完全なるないもんねだり。素直さとは無縁の生活を半世紀以上送ったモンにはできんことやなぁと心底思ったのでした。人間性ってのは生まれ持ったもんなんか育ちの中で出来上がっていくのか…何かそんなこと考えさせられましたわ。同じ“山本”でもえらい違いやことで。山本さん、おおきにごちそうさん。

名称:はちみつ(百花蜜) 原材料名:はちみつ(国産)  製造者:山国ぶどう園 大阪府柏原市太平寺2-8-15

(於:柏原市) 日本ミツバチのはちいつも手掛けてはるからそっちももっとたのしみ。

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2022年1月 4日 (火)

雨風“白味噌”+土居“十倍出し”+まるいち本舗“丸もち”=お雑煮で、雑感。

 昨年の師走、有田へみかん買いに行く途中「そやっ」と思い出して堺は津久野の雨風へお味噌買いに立ち寄りました。コロナ禍前のうちの定番“堺生味噌”買お思うも残念ながら品切れ。仕方ないわと“糀ぎょうさん生味噌”を購入。何げに訊くと「白味噌もある」とのことで正月前やしちょうどええわとそれも買うことにしました。
 “雨風の白味噌”…この醸造元に白味噌はあったかなぁと思いつつさっき調べますれば拙ブログは2013年12月の記事(お雑煮の白味噌は雨風醤油の“手づくり糀ぎょうさん 生みそ”で決まり!)にありました「うちは白味噌はやってないんです」とお店の人に言ってはったことが。やっぱりそうでしたか。それから10年近く、いつ白味噌も手掛けはる様になったのか…ま、いずれにせよ正月用の商品みたいですけど。
 で、この正月は当然これっ!ってことで雨風さんの白味噌をお雑煮で楽しみました。
 かつてここの白味噌と思っていた“糀ぎょうさん生味噌”とは違いペースト状に漉してありいわゆる“白味噌”な状態になっています。購入時に言われた「塩分濃度をかなり低めに造ってますので冷凍庫での保存がおすすめです」の通りそうしてましたが凍ることもなく艶やかで甘そうです。たまたまお歳暮でもらった土居十倍出しに溶かして溶かして…さすがは塩分濃度低いだけあって通常の味噌の3倍以上入れてようやく出来上がり。それでもまだ低塩な感じです。そこに上町筋にあるまるいち本舗の丸餅に人参に大根、水菜を加えて出来上がりっと。
Amkzsms1 Amkzsms2  味見段階では「ん?ちょっと微妙な苦味が…」と思うも…やっぱり美味しいわぁ。麹の甘さは水飴の比やないですなぁやっぱり。まるでポタージュの様なクリーミーさも漉していない“糀ぎょうさん生味噌”とは違ってしっとり美味いわぁって感じでした。
 やっぱり雑煮の味噌は漉してないとあかんなぁって感じ。ま、そうとは言え実を言うと“糀ぎょうさん生味噌”くらいの塩分濃度の方が好きかもなぁって感じ。ま、味噌だけで味付けを考えんと塩を加えるとかしたらええんでしょうけどね。
 美味しかったなぁ白味噌のお雑煮。改めて思えば土居十倍出しまるいち本舗の丸餅と三つ揃っての美味さやった気もしますわ。そうそう、評価が定まっている(?)土居のそれは当然ながら、まるいち本舗 は餅も当然のことながら、餡も秀逸。ここの手掛ける餅菓子どれを食べてもとっても美味いでしかも廉価…こういう縁の下の力持ち的お店が近くにあることはほんま幸せやなぁと思います。
 で、最後に。むかしどっかで記したかもしれませんけど、雑煮は“白味噌かおすましか”ってのがありますけど、皆さんは今までどうでしたか。うちの実家では“初日に白味噌(+湯戻しの餅)、二日目におすまし+焼き餅)”やったと記憶してますがその逆やったかもしれません。要するに白味噌もおすましも五分五分の力関係でした。子供の頃から近年まで、個人的には圧倒的に“おすまし派”やったんですけど、近年は“白味噌派”。昔食していた白味噌がベタ甘やったからおすまし派やった気がします。ただどうもお餅に関しては焼き餅の香ばしさが好きすぎて“白味噌+焼き餅”でここ数年定着してます。ま、代々受け継がれた風習も大事ですけど、少々変えてもええんちゃうかと思う今年の正月です。

餡餅入り雑煮は…抵抗あるわぁやっぱり。

※関連記事:
雨風醤油の白味噌のこと、改めて。』 2014年1月
お雑煮の白味噌は雨風醤油の“手づくり糀ぎょうさん 生みそ”で決まり!』 2013年12月 記
雨風醤油の“堺味噌”』 2013年10月 記

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