河内

2025年3月19日 (水)

八尾牛乳の牛乳箱

 過日八尾は高安山麓を探索してますと、旧家の門に黄っぽい白の牛乳箱がありました。劣化しすぎで「ちょっと読めんなぁ」と通り過ぎるも「…ん?何か“八尾牛乳”っぽいんちゃう?」と引き返しよく見ればやっぱり!。
Yaonyu5 Yaonyu4  そこに記されるのは“YAO MILK 八尾牛乳”の文字。半世紀以上前の大昔には見かけたかもしれんと思うもまぁ初見。そらまぁ八尾で商いしてはった訳ですからその牛乳箱くらい残っていても普通ですわなぁ…って、それが全然見当たらんのですけどね。
 “八尾牛乳”は八尾市八尾木にかつて存在した八尾乳業の商標。2010年頃に廃業された様で工場解体に遭遇した様子を当時“八尾乳業がなくなってた…”という記事で取り上げていますので、同社の詳しいことはそちらをお読みください。
 かつて八尾市内には3つの乳業会社がありました。かたちと社名を変えて現存するのは当時は日興乳業だったメロディアンだけ。それ以外にも給食でお世話になった中西乳業というのもありました。余談ですがこの3社は共に“中西さん”が社長をされていたところを見ると、3社は親戚関係なのかもしれません。
 解体された八尾乳業の跡地は一軒家と賃貸マンションになりました。で、そのマンションの名前をGoogleマップで見ますと“ミルキーウェイ八尾”となってます。乳=ミルキー、業=ウェイ…ちょっと意訳すると“八尾乳業”となるなぁと思ったり。牛乳処理場はなくなってしまいましたがこんな形ででも残ることでそこでかつては牛乳屋さんがあったと語り継がれるかもしれません。それで充分ですかね。

・八尾乳業:大阪府八尾市八尾木四丁目10

(於:八尾市)人気ブログランキング 伏見には“ミルキーマンション”。かつては横に“松原牛乳”の工場があった。

※八尾牛乳の関連記事:
八尾乳業がなくなってた…』 2010年10月 記
鶏も豚も、牛もいたな…八尾にも昔。』 2010年10月

※牛乳箱の関連記事:
ナミイタの錆びた一角と牛乳箱』 2024年11月 記
平山牛乳の牛乳箱』 2023年8月 記
いかるが牛乳の牛乳箱』 2022年11月 記
本店 いかるが牛乳の牛乳箱』 2022年4月 記
いかるが牛乳の牛乳箱』2021年12月 記
岡崎牧場の牛乳箱』 2021年8月 記
グリコ牛乳の牛乳箱』 2021年8月 記

明治牛乳の牛乳箱』 2021年8月 記
寺西牧場の牛乳箱』 2021年4月 記
保証牛乳の牛乳箱』 2019年1月 記
川並牧場の牛乳箱』 2019年1月 記
松野牧場の牛乳箱』 2018年6月 記
中野牛乳の牛乳箱』 2018年5月 記
八幡牛乳の牛乳箱』 2018年3月 記
古澤牛乳の牛乳箱』 2017年11月 記
とよた牛乳の牛乳箱』 2017年8月 記
泉南牛乳の牛乳箱 2』 2017年5月 記
縦用の横付け、明治の牛乳箱。』 2017年5月 記
“日の丸牛乳”笠井牧場の牛乳箱』 2017年5月 記
“山は冨士 乳は三國”三國牛乳の牛乳箱。』 2017年5月 記
クロバー牛乳の牛乳箱』 2017年5月 記
綜合乳販の牛乳箱』 2017年3月 記
“内外きよめて心を一致”に“ミルクニューキン”』 2016年11月 記
家屋に溶け込む激シブ牛乳箱』 2016年6月 記
雨上がり 湿気染み込む木造家屋 ええ感じ』 2015年9月 記
牛乳箱の余生 -- 植木鉢として』 2017年5月 記
クニイチのミルクヤの牛乳箱』 2014年10月 記
泉南牛乳の牛乳箱』 2014年2月 記
片岡の牛乳箱の下に、明治のフタだけ貼ってある。』 2013年12月 記
牛乳箱、郵便受になったらゴミ箱に…』 2012年5月 記
木造家屋に牛乳箱ふたつ』 2012年3月 記
ビクターエアコンと牛乳箱、馬場牧場の。』 2011年9月 記
“市電今里終点”と記された牛乳箱。』 2011年7月 記
京阪牛乳でみな元気っ!♪』 2008年3月 記
太田牧場の“生”牛乳 ♪』 2007年9月 記

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2025年3月18日 (火)

昭和なプラ看板 331 ● 清酒 金盃

近鉄は信貴山口駅前に残る昔からある酒屋さん…と言ってももう自販機だけの商いになってしもてる風情ですが、そこに色褪せるも残る“清酒 金盃”の看板。
Kinpai1 Kinpai2  “キンパイでカンパイ”…幼少の頃、サンテレビだったか動かへんCMでよく耳にしたフレーズ。そうや、きっとこの看板もその頃からあった気がします。と言うことは半世紀以上前のモノかもしれません。よくぞ御無事で。
 金盃の金盃酒造は灘五郷のひとつ西郷にある蔵元。震災の数年後のいち時期、廃業したとかしてないとかもひとつよくわからん状態やったことがありました。
 wikiの灘五郷のページを見ると某醸造機器会社の支援を受け復活し今に至るとのことの様ですのでやはり一旦市場から“金盃”が消えた時代があった様です。ちなみに私も廃業したとの情報を得てどこかの酒屋さんで一本残る“辛口 上撰”を買った覚えがあります。まぁ…味は忘れましたけど。
 そんなことがあったからなのかどうかはわかりませんが、“金盃”を名乗る居酒屋さんながら、他社の酒を提供しているという情報も割と見かけます。
 “金盃”のほか、“横綱”の酒名でも出荷されている様子。かつて…四半世紀以上前でしょうか“金盃菊正宗”という名で世に問い、新聞広告(確か色刷りやったと記憶する)まで出して昔愛された酒質でその再デビュー(?)を飾らはったこともありましたけど、ね。そらぁ菊正宗酒造も黙ってられんかったことでしょう。
 看板の“金の盃の絵”もひび割れて痛々しい限り。ちなみに自販機にて売られていた日本酒は“長龍”の大入カップ200、でした。

(於:八尾市)人気ブログランキング なかなかユニークな蔵な様で。

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2025年3月16日 (日)

無町名無丁目無番地な横沼町二丁目4

 ここまで抜けるか。
Y2_4b Y2_4a  後継者現れたから言うて気ぃ抜きすぎ。まぁ色合いええから…ええよ。

(於:東大阪市)人気ブログランキング 町名看板っぽいだけかもしれんくらいに…

※関連記事:
匿町名匿番地』 2021年7月 記
町名も番地も剥奪された一角』 2020年6月 記
無町名無番地』 2019年12月 記
京のカメレオン町名看板…』 2010年11月 記

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2025年3月 9日 (日)

気根かなぁ…幹から枝とも根ともつかんもんが下向きに生えてますけど。

 茶の湯のお稽古終えて探索中、こんな植物の状態を見かけました。
Edane1 Edane2  幹から出てるので枝かと思いましたけど根っこっぽいしなぁって感じ。あぁそうか、水分求めてそばを流れる川に向いて触手を伸ばしてるってことなんでしょうか。
 調べますれば“気根(呼吸根)”というものかと思います。ですけどガジュマルとかマングローブではよく見る光景ながらこんな風情の気根は見たことありませんわ。しかもこれ、よく見ると地味ながら葉っぱつけてますしね。
 結局なんでこうなってるんかもこれがどういう状態なんかもわからんままです。けどまぁ水を求めてこうなってる様に思えてなりませんわ素人としては。

(於:八尾市)人気ブログランキング 今までにも見たことある気がしてきたけど…何なんやかわからんな。

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2025年3月 7日 (金)

ずり落ちの室外機

 松原市某所で仕事。今日の現場は2回目で、前回同様妙に盛り上がって、うん、やめられまへんわ…は、どうでもよろしいな。
Zuriochi1 Zuriochi2  仕事道具の片付けを近くの公園で済ませて歩き出しましたら、ちょっと危なっぽい光景がありまっせ。
 ま、見ての通り。そないに古ない室外機やこと思うとちょっとええ加減な仕事されはったんでしょうなぁ。もちろん予算との兼ね合いを思うと業者さんも「えいっ!これでええわぃ」やったんかもしれませんけど。
 同時に配管もビロ〜ンとなってしもてその情けなさがまたよろしいな。転落してへんのでちゃんと稼働してるんでしょう…とは言え完全底抜けも時間の問題。日々恐怖と向き合う中で業務遂行…そのうち命落としまっせ。

(於:松原市)人気ブログランキング 左の道連れに…

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2025年3月 5日 (水)

むかし布施市横沼二丁目11、いま東大阪市横沼町二丁目7-10。

 過日いつもの自転車商会さんへクルマの点検してもらいに行ったときにこんな町名看板を見つけました。
Yokonuma2a Yokonuma2b  もうほぼ目にしない“布施市”の字に歴史を感じます。昔は“町”と付かず“横沼”やったんですね。大阪市内などは“梅田町→梅田”の様に“町”を取ったところが多いこと思うとちょっと不思議な気がします。
 経年劣化で掠れるもそれなりに字が読めます。住所の左には“進んで納税のびゆく布施市”と啓蒙のことば。右側には“八尾局區内”とあります。そうか…昔は布施市も八尾郵便局管内やったとはって感じ。知りませんでしたわ。
 と、思いましたが…ですわ。啓蒙のことばのさらに左側にもうっすら残る文言を発見。そこにあるのは“みんなの八尾市たこ(以下判読不明)”。そういうことかと上部を再度見ると“布施市”の後ろにうっすら“八尾市”と読める文字がありますわ。
 つまり元々は八尾市用のそれを布施市のに作り変えた町名看板ってことですね。物を大事にする時代の産物…ええ味滲み出てます。
 割と目立つところにありながら、今まで全然この存在に気づきませんでした。昔の状態ならもう少し字が読めるかもとストリートビューでチェックしますと…この看板の表面にブリキのそれが貼ってありますわ。そらぁ気づかんはず。その町名看板が剥がれて今この状態ってことですね。
 新しいのが上から覆っていたおかげで経年劣化も少なくて済んだのかもしれません。それ思うとこれから劣化が進み判読できん状態になってしまうのでしょうか。これで良かったと思うも…何とも複雑な気持ちです。

(於:東大阪市)人気ブログランキング 下の広告部分に見える魚の絵っぽいのは…残念ながら接着剤の跡。

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2025年3月 3日 (月)

むかし恩智町◯丁目5**番地、いま恩智北町二丁目135。

 経年劣化も度が過ぎると味わい薄れてしまうというもの。せっかくの古い町名看板ながら、もひとつ読めません。
Onjicho1 Onjicho2  住所部分にかすかに読める“八尾市恩智”の文字。南・中・北に大字と1981年に細分化された恩智地区ですけど、以前はただ“恩智”だけであって“恩智町”と“町”なんか付いてなかった気がするんですけどね。ま、ただの記憶違いかもしれません。
 下の広告部分にいたってはまったく何が記されていたのはわからない状態に。この看板、過去に何度も撮ったことあるんですけどその頃からもうこんな状態で「もうええか」と記事化せなんだんですけど、やっぱり気になるやつです。これが取り付けられているのが高度経済成長期にたくさん建った木造モルタルの長屋の端っこ。まだまだ残るもそのうち今日的なプレハブ集合住宅に変わってしまうでしょう。それ思うとやっぱり載せとこと思った次第です。

(於:八尾市)人気ブログランキング 粉ふいたナミイタの塗装もええ感じ。

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2025年2月28日 (金)

長堂一丁目15のワシントンヤシ

 えげつない高さに生長するってことは何度か記事化して知ってはいるも、不意に街かどで出会うと圧倒されますわ。
Chodo1a Chodo1b  電信柱よりはるかに高いってあんた、これが南国やとかリゾート地で見ると何とも思わんのですけど。
 なんぼそういう植物やと言え、このやんちょろい幹でよくまぁ保ってることで。ちょっとマヌケっぽいなぁ…ってそこがデカいながらも愛らしいところですな。

(於:東大阪市)人気ブログランキング なんか勝手に生えてきた感があるで。

※関連記事:
孤高の一本ワシントンヤシ』 2023年6月 記
浜寺諏訪森町中にそびえる柱サボテン立派すぎ』 2021年9月 記
播磨町3-6の巨大シュロ』 2020年12月 記
シュロ、長屋で育ちすぎ…』 2012年4月 記

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2025年2月24日 (月)

昭和なプラ看板 329 ● ヤマハ音楽教室

 白地に赤で記された実質本位なそれ。かつてそこここで見かけた様に思いますが、知らん間に懐かしい雰囲気を醸し出す存在になってます。
Yok1 Yok2  そうそう、これやったなぁ。幼かった頃の大昔、ヤマハ音楽教室に通わせてもらっていて、その頃の看板がこれやった気がします。まぁ看板がこれやったと言うより、ロゴと色合いがこれやったというのは間違いないかと思います。
 で、何度か書いたことありますけどこれがね、全然ええ加減にしかやらなんだ訳です。同じく通っていた兄はまぁその上を行っていて、オルガンのスイッチ切って演奏するフリしてた様ですので、まだそれよりマシとはいえ…あの時ちゃんと学んどったらなぁと思いますわ。
 お習字にソロバンなんかもすべてそんな調子でな〜んにも身につかなんだなぁ。色々親不孝してきたもんです。アホやったなぁ…って、今もアホのまま。それでええこともあるっちゅやあるんですけど、ねぇ。

(於:寝屋川市)人気ブログランキング ヤマハの音楽教室の歌のメロディーだけは覚えてる。しんみりしてきた。

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2025年2月22日 (土)

十二軒文化住宅、青い瓦屋根にアンテナ7本13機。

 茶の湯の稽古つけてもろて歩いてますとそこもここもまぁあんまり変わらん八尾の景色。それでもいつもは通り過ぎていた風景に惹かれて立ち止まることもあるもんです。
2502221102  木造モルタルの文化住宅。まだまだ残るも気がつけばレオパレスなんかのアパートに建て替わって…そらまぁそうでしょうなぁ。
 青い瓦屋根にそびえるアンテナ、錆びたナミイタ鉄の階段…それらのテイストみな昭和。あっ、臭気筒もですな。

(於:八尾市)人気ブログランキング サンテレビ用にもアンテナも付けるのが標準なんやなぁ。

※関連記事:
恩智北町二丁目の文化住宅、午前10時21分。』 2024年11月 記
初秋は午前9時の文化住宅』 2017年9月 記

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