防火水槽

2025年3月12日 (水)

防火水槽 250 ■ 東成区小路東二丁目17-30

 現状何とも気の毒に思いますけど、モノ自体は立派ですよね。
Suiso250a Suiso250b  令和7年になってしばらくの頃、この防火水槽に出会いました。見ての通りエアコンの室外機の台としての余生の過ごし方にあれこれ思う上に、何となく水槽部分がゴミ置き場状態な風情に不憫さを覚えますわ。
 胴体には“水用火防”と記されていたであろうゴシック体の文字の残骸。一体形成ではなく後付けやったというのがよくわかります。
 剥げかかった胴体下部のコンクリの下地に見える網目のサビ…そうやったんかって感じ。防火水槽が鉄筋というか何というか、金属で駆体を強固なものにしてあるとはこれを見るまで全く知りませんでした。
 ま、その割に水を溜めたらどっかから漏れ出そうな風合い。それ思うと室外機の台座という余生に甘んじつつ現役ってだけで充分ですかね。どんな状況であれずっと残って欲しいヤツです。

(於:東成区) コンクリに覆われていたせいで“供出”させられんで済んだんかもな。

※関連記事:
防火水槽 234 ■ 守口市馬場町3−4−17』 2021年7月 記
防火水槽 6 ■ 京都市中京区西ノ京池ノ内町』 2009年7月 記

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2024年12月 2日 (月)

防火水槽 249 ■ 住吉区清水丘三丁目14(大和川検車区)

 過日仕事の帰り阪堺電車は我孫子道電停に隣接する車庫の横を歩いてましたら構内に防火水槽があるのを発見。
Suiso248  ここを電車で通過する度に目に入っていたはずなんですけど、全然気づいていませんでした。チン電に目をやっているとまぁそんなもんでしょう。
 昔から置かれている風情ながら、ひょっとしたらかつて住吉公園駅にあった防火水槽が、2016年1月の同駅の廃止に伴ってここに移されたものでは? と思いましたが、見比べますとどうやら別モンの様です。
 大きな車庫にこんな防火水槽がひとつとは…まぁ効果は期待できませんわなぁ。いずれにしても本気でここに置いてあるというより何かの事情でここに運ばれ第二の人生を歩んでるんでしょう。しかしながらなんとも妙に馴染んでます。

(於:住吉区)人気ブログランキング 住吉公園駅のそれ、中の金魚は鶴見区の中学校へ移ったと聞くけど防火水槽はどこへ行ったんやろ。

※関連記事:
防火水槽 101 ■ 住吉区長峡町3 住吉公園駅』 2012年11月 記

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2024年5月 4日 (土)

防火水槽 248 ■ 枚方市津田元町一丁目10-1

 薬局横の防火水槽を見た後、せっかくやからと向かいの春日神社へ参拝。あぁ、ここも懐かしいなぁ。いきなり余談ですけど学生時分、ここで佇んでますと近所の子ども達がわぁーっとやって来てくれて当時写真を学んでいたこともあって、そのお子達を写真に撮って、その数ヶ月後、この境内の木に引伸した写真を貼って帰ったことを思い出しました。
Suiso248a Suiso248b 話戻って。で、この境内でも防火水槽に遭遇しました。
 社務所っぽい建物の前にそれはあったのです。見ての通り青いビニールシートに覆われ、その上に空っぽのプラ植木鉢が乗せられていて…その様子大事にされている様でほったらかされている様でって感じです。
 半分だけ見える防火水槽ですがよく見るとどうやら前回の247号の同じ形状のものの様。Google Mapに記された情報によりますとこの春日神社の向かいの防火水槽247号のある岡本薬店さんがここ春日神社のお札、お守りなどの受け渡しの代行をしてはるそうです。そんな関係から想像しますと、まぁ間違いなく同じ形状の防火水槽でしょう。
 で、最後も余談で。
 前日の記事にも触れました通り、ここら辺は清酒“みや鶴”醸造元の津田酒造さんのあったところ。その酒蔵はこの春日神社の西隣にありました。四半世紀以上前、何かの記事で目にした情報では津田酒造の蔵元が大昔、土地を提供してできた神社が“春日神社”で、造り酒屋は“宮の前の酒屋”と呼ばれるうちに転じて酒名が“みや鶴”になったということでした。
 月日流れて寄進してできた神社は残り、酒蔵は蔵元の手を離れてスーパーマーケットに…なんか寂しい気がします。
Suiso248c  境内の写真を載せておきます。この向こうにあるのはスーパーの平和堂。ここにかつては津田酒造の酒蔵がありました。あたり一体が“村落”って感じでしたなぁ。もう30年ほど前の話になってしまいました。

(於:枚方市)人気ブログランキング 古い地図にはここら辺に醤油蔵もあった様子。社会はコロッと変わった。

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2024年5月 3日 (金)

防火水槽 247 ■ 枚方市津田元町二丁目20-3

 過日仕事帰りに探索した枚方は津田地区で防火水槽に出会いました。
Suiso247a Suiso247b  ここはかつて“みや鶴”を醸す津田酒造の酒蔵があったあたり。20〜30歳代の頃にはこの前をよくクルマながら通ったもんですけど、ここに防火水槽が存在する事を全く気づいていませんでした。
 薬局を営んでおられるその横(本宅?)の門の横に鎮座しています。正面には左から“防火用水”と記されたちょっと大きめのコンクリ製。見ての通り雨どいと直結でちゃんと水を蓄えてます。バケツに柄杓まで完備でまさしく現役。アヒルのお風呂遊具がこれまた和ませてくれます。湿気に誘われてでしょう、シダも根を下ろして…ええ感じです。
 旧街道の風情も相まってとても街角に馴染んでいました。ずっとこの残ってほしい風景のひとつです。

(於:枚方市)人気ブログランキング 酒蔵が平和堂になってしまったのが今も残念に思うわ。

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2024年3月21日 (木)

防火水槽 246 ■ 兵庫県香美町香住区七日市390-1

 ちょっと小振りすぎて「防火水槽ちゃうんとちゃうか…」という気がして記事化を見送ろと思ってましたけど、やっぱりそやないかということで。
Suiso246a Suiso246b  色合いは淡い薄緑色、脆い石でできている様に見えます。珪藻土を削ってるのかもしれんと思うもそんな素材で水が貯蔵できるんかいなとも思いますので実際のところは何製なんかはわかりません。
 下部に排水口、上部のもひとつ穴が開けられている…その辺が防火水槽と勝手に認定した理由なんですけど、どうでしょうかね。kinsanさま、荒川さまほか防火水槽にお詳しい方、ひとつご意見聞かせて頂ければさいわいです。よろしくどうぞ。

(於:兵庫県香美町)人気ブログランキング ただの“水槽”かもな、大きさからしたら。

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2024年1月 9日 (火)

防火水槽 245 ■ 東住吉区公園南矢田一丁目6-10

 農地の片隅の小屋の前にそれはありました。
Suiso245a Suiso245b  住宅地や商業地にあってナンボの防火水槽、どこかから持ってこられたに違いありません。
 てっぺんが金網に覆われて使えない状態ながら、真ん中縦に“用水”、その左右に“”と“”。やはり文字入りは風情があってよろしいですな。
Suiso245c で、です。下にも何か字が書いてありますわ。これは右から読んで“玉出本二町會”かと思います。多分これ“玉出本丁目町會”のことでしょう。
 玉出本通二丁目は昭和48年まであった旧町名で現在のどのあたりなのかはもひとつわかりませんでしたが、玉出本通商店街に沿ったどこかの一区画やったんでしょう。
 で、ここは東住吉区は長居公園の南側。4キロほど離れたこんなところにいつ、どういう経緯でやってきたんでしょう。戦後、防火水槽が不要になって水甕としての余生を農地で過ごすと言う流れがあったのかもしれません。
 などと記しつつ画像処理していますと左側面にも文字があるのを発見。縦に“皇紀二千六百年”とあります。それは西暦で言う1940年、昭和15年のこと。これも記念行事のひとつとして街のあちこちに設置されたひとつなのでしょう。
 いろいろと情報が残された防火水槽のおかげで、ちょっと時空を超えた小旅に浸ることができました。

(於:東住吉区)人気ブログランキング 正味の話、防火水槽ってどれくらい役に立ったんやろ。

※関連記事:
平成最後の日に』 2019年4月 記

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2023年8月11日 (金)

防火水槽 244 ■ 兵庫県豊岡市出石町柳50−3

 龍造歩けば防火水槽にあたる。
Suiso244a Suiso244b  一泊旅は出石でそば食べて終わり。ちょっとだけ探索しよっと歩いてますればやっぱりありました。まぁいかにもありそうな街並みですよね…な割にこのひとつしか見つけることができませんでした。その上あんまり年代物って感じがしませんので、昔からここにあったのどうか…
 ま、見ての通りコンクリ製のよく見るタイプのものです。水が貯められているわけでもなくかといって何かに転用されている訳でもないのでまぁいまのところ、休止中ってところでしょうか。ほとんど劣化していない風情ですので再登板の可能性は充分ありえるでしょう。
 実態としては何となくそこにあって街ゆく人々にも何ら意識されていない…そんなちょっと気の毒なヤツでした。

(於:兵庫県豊岡市出石町)人気ブログランキング お子はそば嫌い…ひとり親子丼食べてました。

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2023年7月17日 (月)

防火水槽 243 ■ 京都市伏見区土橋町334-1

 都鶴酒造の酒蔵を眺めたあと南を向きますればそこに、防火水槽。
Suiso243a Suiso243b  町家を改装した高齢者向け施設の脇にひっそり佇んでいました。元々ここにあった様な後から持ってきた様な…その辺は解りませんでした。
 見ての通り花壇として穏やかに余生を過ごしている感じ。正面にはかすかに“”と記されている様に見えますがちょっと断定はできません。しかしながら劣化具合も相まってええ味わいなこと。これは…石製かと思うもコンクリに小石を混ぜた造りの様にも見えます。
 建物とも植木鉢の植物とも溶け合ってええ感じ。きっとこれからもずっとこのまま訪れる人をほっこりさせ続けることでしょう…なんてね。

(於:京都市伏見区)人気ブログランキング ハナノナによるとこれ、ニチニチソウやと。

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2023年5月25日 (木)

防火水槽 242 ■ 東成区大今里西一丁目23-10

 所用であんまり見かけないコンビニ某へ。帰路、クルマの窓越しに防火水槽発見。ここら辺クルマもそうですけど徒歩やら自転車でも何度か通ってますけどさっぱり今まで気づきませんでした。
Suiso242a Suiso242b  見ての通り植木鉢としての余生を過ごしていますがユッカやらアロエやらと植物のラインナップがみなツンツンでよろしいなぁ。ここの社長もやっぱり尖ったお方なんかもしれんなぁとついつい想像してしまいます。
 写真では解りづらいですが前面上部が割れてなくなってしまっていますが、下部には崩壊を心配してでしょうか太い鉄線で補強されています。ま、これからも少々の割れは起こすかと思うもずっとここでツンツンのトゲに守られ呑気な余生を過ごし続けることでしょう。

(於:東成区) 防火水槽ネタ一年ぶりかと思うも、こんだけ数が見つかるとは当初は思わなんだ。

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2022年5月11日 (水)

防火水槽 241 ■ 箕面市今宮4−3

 民家の玄関脇でマーガレットが花を咲かせてええ感じ。
Suiso241a Suiso241b  春ですなぁ…ってことよりもちろんプランターとしての余生を送る防火水槽、こっちですよ。
 やや小振りながら“水用”の文字とともに簡素ながら意匠も施されてなかなかの上モノ。雨上がりで湿度を蓄えている姿ゆえ、なお味わい深く見えているのでしょう。
 仲良く並ぶは火鉢…かとも思いましたけど、これはやはり植木鉢でしょう。色目は目立つもきっちり脇役に徹して防火水槽を引き立てているその姿に好感が持てます(個人の感想です)。
 シチュエーション的に昔はここで本来業務にあたっていたとは思えませんので、引退後ここに移ってきたのでしょう。で、今回もストリートビューで過去を見ますと、マーガレットは2021年春からでいち時期は空っぽ、それ以前はずっとソテツが植っていたみたいです。
 知ってしまうと「ソテツはどこへ行ったのか…」としんみりしますけど、その根圧で崩壊する前に草花に代わってホッとひと安心という気もします。そこを危惧して植え替えはったのかもしれませんね。

(於:箕面市) なさそうなところで遭遇すると、なんとなく呼ばれている気がする。

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