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2026年6月 1日 (月)

“ポートレートは一対一のセッションや”で、罵詈雑言。

 ポートレートを撮るって…撮り手とモデルとなるひとと、一対一の格闘技…とまでは言いませんけどセッションですよね。その一対一の関係性においてどんな表情が出てくるかの真剣勝負なわけです。もちろん言葉として“真剣勝負”なんて言ってますけど、そこに勝ち負けはありません。

 と思ってるんですけど、まま、そんな現場に“土足で踏み込んでくる”輩がいるもんです。具体的にはしょうむないこと言うたりして“チャチャ入れ”してくる人ですわ。
 まぁね、その場をええ雰囲気にしたいと思ってるんでしょう。その気持ちは一応わかったところで、

Shashinnashi_20260602085201 「イランことすなっ!

と、言いとなる。
 大概チャチャ入れ人はモデルとなる人の知り合いやったりするのでそうは言えません。けど、まぁその場でタメ口許されそうな雰囲気を感じたら言いますよ「黙っときなはれっ♡」とね。そのひと言で空気よくなったらこれは自分の仕事ですからそれでよし。いずれにしてもそんな場でのチャチャ入れ人はまぁ、素人ですわ。けど…そやない場合もあって。

 過日、仕事の中でポートレートを撮る段になったんですけど、被写体となるそのお方ちょっと緊張気味。それでも一対一で対峙してなんぼ。徐々にええ関係に持っていってるタイミングで…チャチャ入れしてきよった輩がおったんです。それは…ライターですわ。
 横からその人にべらべら喋りよる、しょうむない。募りまっせ、イライラ。で、言いましたよ。

 「視線それるから、ヤメてくれる」

 これに対してその輩、わしの後ろ…すなわちカメラの後ろ側に立ってまだしゃべってけつかる。アホか言うねん。

 何で“一を聞いて十を知る”とならんかね。カド立てるの嫌やから「視線それる」言うてるだけやのに、その通りの解釈しかできんって…どういうこっちゃ。「ええことしてるボク♡」とでも思ってるんか。

 やっとる行為にもその勘違い度にも腹が立ってね。もちろん大人ですからそれ以上どやしつけたりしませんでしたよ。
 で、何でそこまで腹が立ったか。まぁおわかりやとは思いますけど、つまるところ、

 「“職域”と言うモンをどう考えとんねん」

っていうことやな、と。
 そやっ、これ、昔から現場でイラっとくる理由はこれやったんですな。職域超えて平気にモノ言うてくる輩がカナンのですよ。

 半世紀前の大昔、ちょっと背伸びして永六輔さんのラジオ番組(六輔七転八倒)を毎週聴いていました。
 その内容はほぼ忘れてしまいましたが、ひとつ、よく覚えていることがありまして。

 永さんが子どもの頃、家のお寺の前をきれいにするのが日課(子どもの仕事)やったそうで、毎朝ホウキ持って掃除していたそうです。ある朝「今日はとなりの家の前も掃いておこう」と二軒分きれいにして得意になっていると、

 「誰やうちの前の枯れ葉掃いたヤツは!」と怒鳴り込まれた。

と言う話。13歳の自分には「江戸っぽい話やなぁ」程度にしか理解できなんだんですけど…そうか!、そういうことか。ですよね。
 「良かれと思っても他者にしたら“余計なお世話”かもしれん、簡単に他人の領域には入り込んだらアカン」ということを永さんは言ってたんであって、仕事でイラっとさせられてるのは、これがわかってへん人がおるからですわ。

 自分がやってることに関して「わたし、気が利くでしょ♡」と思っている人は自分の行為を疑うことすらしない。そんな人にいちいち説明するのも不粋なこと。距離を置くしかないわ。

 てなわけで先日の和歌山での仕事、先に帰らせてもろて大正解やったわけです。“恩送り”の必要性は常に思っていますので、仕事帰りに一杯呑んで帰ることも大いにありですけど、何と言うか、相手を見て誘いたいですやん。いちいち言うても何にも響かん相手に酒奢る気にもならん、そんなん“ドブ金”やわ…わっ、言い過ぎてますやん。大人気ない。いずれにしてもその先日の仕事のあとは、そう強く思ったんです。

 おかしいなぁ。“ポートレートは一対一のセッションや”と言いたかったのに愚痴がメインになってますやん。まぁええか。6月1日は写真の日。

 人気ブログランキング けどまぁその手の人がASDかもと思たら…おとなしく眺めてな仕方ないんかもしれん。

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コメント

恩送り…でも、相手にもよりけりですよね。
邪魔をされたらかないません。
お互いの邪魔をしないことは、ホントに大事やなと、読んで思いました。

投稿: tatsuya-zz | 2026年6月 3日 (水) 08時01分

●tatsuya-zzさま
そうですねん。「こいつにはなぁ」もありますけど、気やすく「いこか一杯」と言いにくい人もいますからね。何なんでしょ、この距離感を感じる感じないってのは。当たり前の様な不思議な様な。
他者への邪魔になってへんかどうか…つまるところ“正解はひとつ”という考えを持たんことやろなと思っています。

コメントいつもおおきにです。

投稿: 山本龍造 | 2026年6月 3日 (水) 08時32分

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