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2026年6月 5日 (金)

エキマエノミセで雑感

 昨日の夕方向かったところはエキマエノミセ
 もう随分前にオープンしはった大倉本家さんの直営店ですがなかなか縁がなく…って不義理して行かなんだだけのこと。詫びる気持ちを抑えつつ「ビールもありますの?」と、これまたいきなり不躾なひと言に「赤星の大瓶があります」って…そんなにたくさん飲みたい訳やなくて7kmほど歩いて喉カラカラやっただけのこと。「ほな、サッパリさせてくれる様なんあります?」に「う〜ん、じゃ、これどうでしょう」と女将さん出してくれはったのは黄色いレッテルのもの。確か“lemonade”とか書いていたんとちゃいましたかね。これがあんた、酸味と微炭酸が効いてごっつい美味しい!。レモンの味がしまっせ…やのにそんなもん使ってはれへんというこの不思議さ。へぇ…何でやろ? 

Ohem1 Ohem2  ますます興味が湧いてきて次のは何やったんかなぁ。雄町を使ったちょっとしたビンテージもんの無濾過生原酒でしたわ。これもまた美味美味。美味しいもんやからササっと飲んでしもて酔ってきて「次は…できたら低アルのを」に一瞬悩んで「これにします?」と出された一升瓶には胴にレッテルなく肩に小さく“ DAKUSHU . 2025 ”。あっ、これ懐かしの“テープライター”ですやん。言うときますけど“テプラ”とはちゃいますよ。
 あっ、大倉本家と言えばやっぱりこれやわと“濁酒”を呼ばれてこれまた旨々。元々持っているドロドロさと若干の泥臭いイメージが抜けて自分好みにますますなっていて…すごいなぁ大倉さん。イメージがハイパーに独り歩きして大倉本家と言えば変態酒メーカーかと思ってましたけど、違いました。

 もちろんやってることは他人のやらんことやると言う意味では変態的ですけど、それをちゃんと商品として昇華してはる…これはできる様でできんことちゃうでしょうか。一部のお米を自分で作り途絶えた様な酵母見つけてきて手間暇かけて造ってイベントではキャラ爆発させて…大丈夫なんかいな、身体も資本でっせ。

 酒蔵が殿様商売なんぞできなくなって久しいこと思うと、とことん人前ではアホやってファンを増やし、蔵に篭れば仮面を脱ぎ捨て真摯に酒造りに向き合う…それが令和の蔵元のひとつのあり方なんやなぁと改めて思いました。
 でも変態的アプローチ、当人も楽しんでるんやろなぁとも思えるんです。だから“美味しく”仕上がるのでしょう。その想いというか遊び心は店内に使われている桟箱(一升瓶10本入りの木箱)の部材で作った壁なんかにも、そしてこの“ DAKUSHU . 2025 ”と懐かしい文房具を用いているところにも現れてますわ。

 客層もよさそう、女将との距離感もええ感じと悪いとこなし。最後にやっぱりここは山廃の燗酒をひとつ…と言いたいところでしたがこれ以上120mlも呑むと帰れんわと持ち帰りのお酒と共に清算へ。
 お釣りと共に渡されたのが切符をモチーフにしたカード。普通はそこにスタンプ押しますけどここにも遊びが。一回の来店ごとに“改札鋏”で縁の一部を切るという…駅前ならではですわ。これもネットで中古を探してやってはるらしいです。

 大倉本家の蔵元の想いが隅々まで沁みわたるエキマエノミセを出るとそこは雨。ササっと真手の駅へ向かうと傘いらず。「また寄せてもいらいますわ」言うて帰ってきましたけど、その“また”って何年後のことになるんやろとか思いつつ、そのカードに有効期限がないとの説明に甘んじることなく素直に行こと思ったのでした。

父親が言うにはここ大倉本家さんの“金鼓”は晩年の祖父が愛飲していた銘柄とのこと。その蔵元が手掛けるお酒がわしにとっても口に合うのは間違いないわなと近年他所のお酒に浮気気味やったことを再認識しました。ま、と言ってもたくさんお酒を皆様から頂いてのことってことで…それも有り難いことですわな、うん。

(於:奈良県香芝市)人気ブログランキング ここはあくまで有料試飲できる直営酒屋という位置付けみたいですから飲み過ぎ××。

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