酒屋の立ち飲みで考えたことあるか…
「“おでん”?、関東煮(かんとだき)やろ」に「“角打ち”?、立ち飲みや」。「“飲み”やないねん“呑み”やねん」…ってまぁ、どうでもええことあれこれ思う無粋なおっさんな訳です山本龍造。
でね、立ち飲み言いましたらそらぁ酒屋の立ち飲みのことですわな昭和モンには。それが景気後退の頃からかなぁ徐々に非酒屋系の立ち飲み居酒屋が増えて、酒屋の立ち飲みは減ってきていちいち“酒屋の”を付けんとアカン様になってしまいました。町の酒屋さんが減った理由は色々あるんでしょうけど基本、小泉構造改革の余波、それと後継者問題…ってまぁそれは本筋ではない話ですのでこの辺で。
何の話やねん、ですよね。表題はある出版物のタイトルからちょっと借りました。
拙ブログに時折出てきます“アホげ民・某”、このお方が出版物を出さはりました。サブタイトルが“ガイドにならない大阪立ち飲みガイド”。本題が“酒屋の立ち飲みで考えた”となっています。
アホげ民・某は大アホもん。以前“アホでよかった”と我がのこと記事にしましたことを覚えてはるでしょうか。その記事要約しますと、身の程知らずの若造時代にアホみたいに自己表現なり主張をしとったことへの再検証の結果“アホでよかった”と記しているんですけど、そんなアホの山本龍造からしたら、その某は大アホやと思う訳です。
とことん我がを晒しています。出版物の表紙にもデカデカと登場。もう“某”など記す必要もないでしょう。名を“関根デッカオ”と言います。妙な名前やなぁ…って顔の物理的なデッカさから来ている様で、決して“デカいツラして”ってニュアンスではないでしょう…って、どうやろか。
で、先ほどから記している通りそのデッカオ氏が出さはった立ち飲みガイド。その内容はある意味まさにサブタイトルになってる通り。店名やら酒なんかの情報一切記されていません。
まぁあれこれその訳は書いてはりますけどつまるところ「大阪の(酒屋の)立ち飲み文化へ足を踏み入れてみなはれっ」ってことがテーマで、その効能なんかのガイドであって、お店情報ガイドやないってことですね。
ろくな社会人デビューを果たしていない(失礼!)氏は紆余曲折を経る中、立ち飲み屋で知り合った大人たち(=真の意味での“おとな”やと思われる)とのウダ話(以外もある)から社会を学んだ様子。学生時分までの人生でたいした人間関係を構築できなんだ(=ニュアンス的に本人談)者としてそれはそれは人生大開花(?)のきっかけが立ち飲みの場にあったと言うことの様です。そうか…そうなんやなぁ。
で、まぁ自分も酒も酒場も好きですけど飲みもって考えたことは…ないかなぁ。
我がの場合は彼ほど酒場で人生変わらなんだけど…と、一瞬思いましたけどもちゃうちゃう。某名酒を供するお店で隣の席にいたおふたりとネット上でのこと(niftyフォーラム)を話するうちに深い付き合いになってそこからさらに出会いが広がり年齢、職種を超えたええコミュニティを持つことができ今に至ってますわ…って言っても疫病騒ぎ以降を思うと、寂しなってますけれども。それが三十路やったこと思うと、デッカオ氏がいま感じてはることがわかる…気がします。
話戻しましょう。彼は安く楽しめる限られた空間の中では職種も序列もへっちゃくれもなくなるのが“酒屋の立ち飲み”やと言ってはります。わかるわかる。その空間ある意味“茶室的”かもしれませんな。まぁ建前としての---ですけどね。
そんな環境での客同士、また時には店主との会話に答えを求めないのが粋(すい)で、あらかじめ予定しているテーマなどもない中での会話はまるでジャムセッションの様な小気味良さがあると言うようなことを記してはります。あーなるほどねー…ってちょっとカタカナにすると「そんなかっちょええことかい?」とも思いますけどニュアンスはよーくわかります。
彼と出会って10年ほど。疫病騒ぎで生じた空白の4年間を思うとまだほぼ知らん人ですからこれからどういう付き合いになっていくのか未確定ではありますが…ってそうや、長い付き合いしていても縁の切れ目は突然やってくるからなぁって、まぁ要するにずっと気楽に繋がっていたいなぁと思う訳です。
これ、簡単の様で難しいことなんかも…と思いましたけどやっぱりカンタンなことなんかもしれません。互いに自立していて相手と自分は別人という当たり前の基本さえ認識していたらええだけなんかもしれませんで。
そんな“当たり前”をついつい忘れるから説教したりされたりとなってしまうんでしょう。相手を尊重するだけのこと、それが意外と難しいってことか、などと立ち飲みのこと考えてみたでっ…って言ってもこれパソコンの前でのこと。立ち飲みながら考える…今度実践してみよ。ってできるんかいね。
(※ややこしいので“酒屋の立ち飲み”とか“立ち呑み”も、いち部分を除いて“立ち飲み”と表記しました)
スーパードライを小馬鹿にするような輩とは飲みとないわ…って、若き日々はそんな輩やった気がする…って今もやろ。
※関連記事:
『アホげ民・某と呑みに。で、雑感。』 2025年5月 記
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