二日目:秋田新幹線に乗って“新玉川温泉”へ
“新幹線”やというのにドーム柵もなく地面走ってるし途中の大曲駅で進行方向変わるし対向列車の待ち合わせもあるし…そやったんかって感じ。元々狭軌の複線やったものを狭軌と標準軌に敷き直して在来線と新幹線共に単線運行してたとは。遠いところのことはほんま知らんもんです…って皆さんはもちろん知ってはるんでしょうけど。
駅に着いてすぐに今度はバスに。道路に雪はないもののまだ寒いようで途中見えた湖(ダム湖)には氷がはっていました。
で、到着したのは新玉川温泉。“新”と付くところに何や胡散くささをちょっと感じるも“新”の付かん玉川温泉はちょっと本格的すぎる様で…まぁよろしい。
バスを降りますればうっすら酸を感じます。受付済ませて部屋に入りますと便所の金具のメッキが劣化して黒くなっています。便器や洗面具には色がこびりついていないところを見ると、やはり空気中に酸が漂っているのでしょう。 ビギナー向けに“入浴説明会”というガイダンスがありましたのでそちらに参加。やや恐ろしいこと色々解説してくれはります。「いきなり100%の浴槽には入らない様に」とのこと。そうか、ここも前回の青森で体験した酸々の酸ヶ湯温泉同様恐ろしい酸度を誇る温泉の様で、何でもレモンの2倍の酸っぱさとか。これは…覚悟して入らんといけませんで。
いざ浴場へ。50%に薄めてあるのやらサウナっぽいもんやら色々な浴槽があってもちろん50%のぬるめの湯から入りますれば…痛い。酸ヶ湯同様どこやと言いませんけど、沁みます。しばらく入ってますと、アトピー性皮膚炎のところもヒリヒリ。浴槽底におしり付けますと接触面も、痛い。で、手を座布団代りにして浸かりました。
説明会では“5分入浴→5分休息→3分入浴→3分休息→2分入浴→”の入浴法を勧められましたが、ちょっと痛いおしりで腰掛ける気にならずまぁあちこち入っていざ100%の湯に入りましたら…もう慣れたのかさほど別格にヒリヒリでもありませんでした
ゆったり広々千人風呂って感じながら光少ない暗めの空間。ヒリヒリも手伝って“こころリフレッシュ”とはいかなんだかなぁ。もちろんせっかくここまで来てるんやしとケチ根性で2回は入りましたけどね。
pH1.05の強酸性が毎分9,000リットル吹き出してるってもうこれ、ちょっとした地獄…かも。ですけどその強烈さに加えラジウム温泉の一種ということもあって“ガンに効く”とも言われている様でその手の本も売店に置かれていました。そう言えば昨日乗ったタクシーの運転手さんも「玉川温泉はガンに効くからね」と言ってはりました。
ほんまに効くのかどうかはまぁここでは置いておいて、こんな温泉があるんやったら亡き父と「ここに一緒に来たらよかったなぁ」とうちのひと。あぁほんまやなぁと思うより、そう思てくれるということにしみじみしました。
とまぁかなり特殊な温泉でピリピリでしたけど、宿泊施設としてはとても快適なええところでした。
夕食はバイキング形式。アサヒの瓶ビールと共にもちろん嗜んだのは秋田のお酒。
まぁ正味のところどれが美味しいのかもひとつ解らんし、話題の“山本”も入ってるしってことで“秋田飲み比べセット”を注文。うん、どれも美味しい、おいしいおいしい。
なんですけど…ええ様に言えば「アテ要らず」ですけどちょっと何というか…ね。食中酒としてはどうなんでしょ。いや、これ文句言ってる訳やないんですよ決して。ほんまに美味しいし吟醸系のそれとも違う華やぎがあってうっとり…なんですよ。でもね、うん…そうなんやなぁ、我がが歳とったってことなんですよ。絶対若き日々に口にしていたらそらもう盛り上がっていたことでしょう。
ここ数年…いや十数年でしょうか「普通のお酒がええねん」的なこと記していますけど、ほんまにやっぱり体と心がそういう味わいを欲してるんやなぁと思った夕べでもありました。
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