“月佳冠”に“日桂冠”
今日はアホげ民にして茶の湯の先生のお方と伏見は御香宮神社で行われた献茶祭に行ってきました。
何で行くことになったか。それは“点心席では伏見の銘酒が振る舞われる”と聞いていたから。「そらぁ行くしかないでしょ」と楽しみにしてましたら…あれっ、そんなんありませんわ。席にあるのは茶碗と急須だけ。大いにコケましたけど、自分が習っている流派とは違う茶道で頂く薄茶3席は、とっても心地よかったのでお茶会としては大変満足でした。
腹はいっぱいも“肝臓が空いてます”。ってことで伏見夢百衆へきき酒。その後はリニューアルオープンの大倉記念館へ。やっぱり月桂冠は別格やわぁと感心しつつ展示された昔の酒瓶にちょっと違和感を感じて近寄りますれば…あれっ“日桂冠”ですやん。
「これはパチモンか…」と思うもそれらしき説明文もなく「偽物対策としてこんな名も商標登録してたってことか?」と、まぁ勝手に解釈しつつ先へ進みました。
とは言えやっぱり釈然とせんなぁと思い、最後に同館の職員さんに訊いてみましたところ「あれはね、偽モンなんです。その隣には“月佳冠”というのもあったんですけど、気付かれました?」えっ、そんなんもあったんか。
帰宅後写真をチェックしてみますと…ちとブレつつも写ってますわ“月佳冠”も。
よくもまぁこんなみえみえの偽モンが流通していたもんですわ…ってこれ、どこか憎めん愛嬌がありますわ。騙された方も「あっ、やられたぁ」と苦笑してる図が頭に浮かびます。
以下、かつてもどっかで記したかもしれませんけど、戦時中の物資不足の時「ソースが手に入ったっ!」と大喜びで一家揃ってイカリソースを味わったところ変な味で、レッテルよく見たらイカリマークの肩の部分が左右ともに下向きやったという話をかつて父親から聞いたことがあります。でもまぁ…物資がない時代やったら笑って終わりって気分にはなりませんかね。
しかしまぁこんなパチモンまでシラッと展示してはる…やっぱり月桂冠は別格やわぁと改めて思ったのでした。
(於:京都市伏見区) 最後は鳥せいで呑みつつ喋りっぱなし。前回といっしょ。
※関連記事:
『富久娘?、いやいや“富久始”』 2013年12月 記
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