毎日香の看板に“東京 銀座 孔官堂”とある
彼岸の入り。お墓参りに行ってきました。
お彼岸と言えば…毎日香。近年こそすっかりテレビCMから遠のいていますけどその様に連想するのはかつてテレビ画面のさだきちから受けた影響がずっと頭の中に残っているってことですわ。
で、毎日香。琺瑯看板で宣伝していた時代があるだけでもさすがは定番商品って感じがします。ちょっと珍しいのが上と下、別々の看板やというところ。きっと営業マンがカバンに入れやすい様にこの様な2枚でひとつのスタイルにしたんでしょうなぁ。きっと昔はクルマもまだそれほど普及してなかったんでしょう。想像すると…大変やなぁと思うもそれなりにええ時代やったことやろと思います。
で、ですわ。この看板の下部にご注目。そこに記されているのは“東京 銀座 孔官堂”。“毎日香”と言えば“日本香堂”のはずで、孔官堂は 大阪の線香屋さんで“松竹梅”が定番ですけども。
調べますれば日本香堂はかつて孔官堂の東京駐在所から始まった会社でその後、東京工場を立ち上げ東京孔官堂を設立。同業他社から“毎日香”の商標権を譲り受け順調に売れるも大阪の本社と揉め、独立。1965年に日本香堂となり今に至るとか。
その後みなさんご存知の通り日本香堂は線香の最大手となり今に至っていますが、本家の孔官堂は2019年、ロウソクの最大手、カメヤマの完全子会社となりました。多くの場合、独立した方が大きくなるもんですね。
この写真は2009年、うちのひとと両親と4人旅の道中に喜多方で見かけたもの。もう14年も前のことながら、ストリートビューで確認しますれば今も現存していました。まだあったかと驚きつつ「そらそうか」とも。両親は共にお墓の中に入ってしまったこと思うと、ちょっと切なくなったりしました。ちなみに持って行った線香は当然毎日香…ではなく日本香堂の“かたりべ白梅”。訳あってたくさんあるもその香りが何ともキンモクセイ(=“金木犀”ではない)的香料っぽくて好かんもんで…何と罰当たりな。
(於:福島県喜多方市) やっぱ中央区民は玉初堂でしょ。
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