450m先へ時間旅行、気動車に乗って。
わずか450mの移動ながら…それは旅でした。
先日の記事に少し触れた通り、先日みかん買いに行った有田川町の帰りは農家さんの無人販売目当てに旧街道を通ることに。窓の向こうにちらっと見えたD51に「あっ、汽車や」と言いますとお子、興味津々な様子。意外な反応。てなわけでみかん買って引き返して有田川鉄道公園に立ち寄りました。
私らは二度目、お子ははじめて。入口に置かれた汽車は関西圏にもひとつ縁のないD511085でちょっと残念な感じやと思いつつ奥へ行くとゴンゴンゴンゴンとエンジン音がする気動車が停まっていて訊けば乗れるとのこと。乗れるって…もひとつわからんまま200円で切符買って併設の有田川町鉄道交流館で待ってますと準備が整い切符切らせてもろていざ乗車。わっ、何なんでしょこのワクワク感。
一旦後進してさて前進。ゆっくりゆっくりゴンゴンいわせながら線路を行きます。傍に見える車両基地なんかを眺めつつ数分、“駅”に着きました。
うん、まさしく“駅”。“かなやぐち”の下には訓令式で“KANAYAGUTI”。“清酒 勲乃友 片畑釀”の広告がこれまた味わいを倍増…いや“三増”ってところです。
そこはかつての有田鉄道線の金屋口駅。その鉄路、2003年元日に廃止とのこと。そこに流れている空気感は…20年前のまま。赤茶けたコカ・コーラのベンチが…泣かせまんなぁ。
駅を出るとかつての駅前。そこには中華料理屋さんがあり、美味しそうなディスプレィがお出迎え…なんてね。残念ながら(?)移転してもうここでは営業していないとのこと…そらそうですわなぁ。
しばしまったりしたところで気動車に乗り交流館前まで戻り再びクルマで帰路に。数分にして大いに旅気分を味わうことができて大満足。なんでも毎日運行している訳ではない様でその日はたまたまの運行日やったそうです。
通りすがりに汽車見つけ、たまたま運行していた気動車に乗ってたどり着いた先は20年前…それは素晴らしい時間旅行、でした。
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