仕事納め、ひとり忘年会で雑感。
とてもお世話になっている京都の某所へ納品終えてこれで令和4年の仕事納め。やと言うのに納品物のひとつが凡ミスしていて何とも言えんキレの悪さ。まぁ連帯責任的に自分だけの問題やない上「全然問題ないっす」と言ってもらえて…とはいえやり直し必至なんですけどね。
得意先出て、さぁ、どうしよ思いつつ歩いてますれば…少し先が社会人デビューした会社の本社があるところ。還暦の仕事納めの日に人生振り返るのも良しちゃうか…と昼飯はその会社の本社の向かいにある店で餃子食べつつビール飲むことに。 学生時分は職種やら会社の規模によって生涯賃金が全然違うとかまったく考えず学生生活をいかに充実させるかを最優先して就職活動はかなり適当にした結果がその会社…なんて言うとその会社に失礼極まりないんですけどやっぱり事実。そもそも社会に出るのも仕事するのも嫌やったのです。ほんとは酒づくりの職人になりたいと思っていくつかあたるも当時は但馬や越後の杜氏集団が現場を担っていたこともあって色よい返事は得られずで専門課程の仕事に就くのが筋なんかなぁと思うもその仕事に興味湧かずで3年で退社。勤務地は大阪ながらここの本社で半月の研修を受けましたけど、その社にとってはドブ金やったこと思うと、この年齢になったら申し訳なく感じるもんです。
「あんな就職活動でよかったんか?」と時折自問自答することがありますけど、今の人生にまぁ満足していること思うと「あれで良かってん」とも思います。一方で「それ、人生の目標レベルが低いだけちゃうの?」とも。
しかしまぁ思えば“人生設計”ってものをまったくせんと生きてきたのが正味のところ。行き当たりばったりで今がある…つまるところそれが許される環境でずっと生きてきたということで、それ思うと全方位に感謝せんとあかんなぁとしみじみ思います。
お子の将来についてうちのひとは有利な状況で社会人になれる様にあれこれ考えているみたいですが「気楽に生きたらええやん」てなこと言うと「あんたとは違うし時代が違う」的なこと言われます。あぁ…ホンマやねぇ。
ほんの30分ほどの“ひとり忘年会”、店を出て見上げると、そこにはちょっとバブリーな匂いを感じる建物が。当時は言うたら何ですけどかなり前近代的な社屋でしたなぁ。バブルの恩恵は全然受けなんだなぁと思うこともありますけど、こんな人間を採用しよと思ってくれたこととか、半人前の人間に一丁前な給料を出してくれていたこと、これこそまさにバブルやったんやなぁとしみじみ。ええ時代に生まれ育ったんですなぁ。残りの人生、さぁどう生きましょうか…って、ずっとこれからも行き当たりばったりなんですけどね。
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