琺瑯タンクの余生 61 ● 大阪府羽曳野市飛鳥
ドーナツ買ってよってって寄って竹内街道通って羽曳野のぶどう畑を貫く広域農道を行きますれば道端に、悲しい琺瑯タンクを発見。
これは余生を送る図というよりもう屍といった感じ。道とビニールハウスの狭間に横たわっていました。
まぁ正確には横たわるなんて状態ではなく捨てられてナナメになってるって状態。開放型の小振りのそれは酒母用のものやったのかと思いましたけど、ここら辺には葡萄酒の醸造元がいくつかあること思えばこれ、ワインの醸造に使われていたものかもしれません。
ほぼ錆びて元々の色であった緑は僅かに残るだけ。そんな状態にして製造元が記された銘板が誇り高く輝いていました。肝心の製造年月の刻印がもひとつ読めない状態ながら、くっきり残る“東京日本容器工業”の文字。調べますれば分離、統合の末、今は日本容器工業となっている様です。余談ながらその社の沿革を見ますれば、昭和初期に“和樽の製造販売”からスタートした会社とか。神鋼ファウドラーよろしく琺瑯タンクってのは鉄鋼の会社が手掛けはじめたもんなんやと思ってましたけど、樽や桶に始まり時代に即して様々な容器を手がける会社と発展してはるスタイルもあるんですね。そうか、それ思うと自分も商いのカタチを変える必要がある様に思えてきましたで…ってそんなアイデアも勇気もないんですけど。
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コメント
羽曳野ですか〜喜連瓜破で仕事してた頃、よく仕入れにいってました。
食肉で有名ですね。最近は行く用事無いのでもう右も左もわからないくらい変わっているんでしょうね〜
そうそう、八尾の焼肉屋は・・・・
投稿: ウエルビー号 | 2022年2月21日 (月) 20時03分
●ウエルビー号さま
羽曳野でお肉買ったことはないですけど、実家のちょっと名の知れたお肉屋さんはやはり羽曳野のお方の様です。おいしいんですよ、そこのお肉は。
コメントおおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2022年2月22日 (火) 23時06分