暗渠の中のウシガエル
田畑の広がる奈良は田原本町。どこかから聞こえる「んーっ んーっ」…ってこれ鳴き声。何のか判ります? それは…これ。
ウシガエル…ですわ。声をたよりにここに行き着いた訳ではなく、道すがらふと覗いた暗渠に設置されていたグレーチングの奥におったんです。これはこれはと数枚撮るもずっとこのまま。鳴く訳でもなく動く訳でもなくまるで死んでるんかって感じで日向ぼっこに興じてました。そうか…そらぁ“柵”に守られてる訳ですから堂々とのんびりモードで正解ですわなぁ。
ウシガエルかぁ…懐かしいなぁ。まぁ別名“食用ガエル”とも言われる訳で大昔は幼少の頃、時折親が連れて行ってくれたファミレスの走りやった“シャロン”で食べさせるもらいましたよ。まわり田んぼばっかりのそのお店で食べたその味わいは…めちゃあっさりしたもんやったと言う記憶よりもカエルがゲロゲロ鳴いていたなぁってことの方が大きいかも。ま、もちろん「んーっ んーっ」ではなかった訳ですけどもね。
で、ウシガエル。そこそこの大人になるまで知らなんだんですけどこれ、外来種なんですね。「んーっ んーっ」の鳴き声に妙な郷愁を覚えてんですけども…違たんかいなって知った当時は思ったもんです。
今回改めて調べますればこのウシガエルはアメリカもんで1918年頃食用として持ち込まれたことでニッポンに上陸したとか。その後せっせと養殖するも日本人の感覚に合わず養殖場がほったかされるも逃げ出して自然繁殖。その後は輸出アイテムとしてアメリカにドンドン輸出することになり途中、1949年には水産庁が資源保護のため捕獲制限を通達が出るほどになったものの、個体から農薬が検出されたためアメリカは輸入を認めなくなり今に至るそうです(かなりはしょりました)。で、今は特定外来生物に指定(2006年2月施行)され、重点対策外来種に指定されているとのこと。
そんなこと知ってか知らずか呑気に日向ぼっこの図。ええょ、許したんで…何かそんな気分で上から眺めていたのでした。
(於:奈良県田原本町) 恩智川の土手でウシガエルの声を肴に中川とサッポロの手榴弾にたいなビール飲んだ高校時分の思い出(時効や)。
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