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2021年4月 3日 (土)

寺西牧場の牛乳箱

 過日堺の古い町並みを歩いてますと、こんな牛乳箱に出会いました。
Teraboku2 Teraboku1  塗装が剥げるも木目が際立ってむしろええ感じに。経年変化がなせる技です。真ん中に堂々“寺西牧場”、右には“ホモビタミン牛乳”の文字も見られます。“妙国寺電停前”とあるのは販売店のあった場所でしょう。
 ま、それより側面にある“牛乳処理場”の文字の左に記された住所が気になるところ。“大阪市東住吉区_木町”…“木”の前にある漢字がちゃんと読めません。
 この住所は何と書かれているのか…ネット上で調べてみますればあるオークションサイトでこんなのを発見。そこに記されているのは“中河内郡枯木町”…そうか“枯”か…東住吉区の一部もかつては中河内郡やったんですね。
 どうやら今は区画整理に町名変更もあって“枯木町”は現存しない様ですが“枯木町公園”というのがあるところを見るとここらに工場があったのでしょう。
 とまぁ東住吉区にかつてあった様ですが、いつも参考にさせて頂いている漂流乳業さんのサイトにある昭和37年の資料によると住所が“阿倍野区桃ヶ池町2-43”となっています。こちらもよく参考にさせて頂いている牛乳キャップ収集と販売情報(主に関西)さんの記事によりますと昭和30年代前半に阿倍野区に移転したとあり、昭和45年頃廃業、晩年は“サニタリ牛乳”の商標でやってはったみたいです。そうか…大昔の記事に“啼兎さん”がコメント欄に記してはった“サニタリ牛乳”が、この寺西牧場やったんですね。当時もそれなりに理解したつもりでしたが今回ようやくより解ってすっきりしました。

(於:;堺市堺区) しかしまぁ古い牛乳のフタが一万円近い価格とは…

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