相部屋で雑感 ◇ 休眠3日目
土日は基本休みとあってか血液検査もなくただただ点滴しては食事して寝てな一日。
看病に来る奥さんと話すその声が大きい…全然声潜めて話しせんのがカナンわけです。そこはまぁ何とか我慢できるんですけど、その話の内容、これが頭にくる…ってね、「いったい誰に喋ってんねん」って感じなんですょ。
細かく書けばきりがないので要約すると、たいていの話題のベースにあるのが「君らにはわからんやろけど、世の中のこういうところがおかしいから諸君、教えたろ」っていう感じなんですね。いわゆる“上から目線”ってヤツ。基本奥さんに話してはるんです。奥さんはもう「あぁまたはじまったわ」てな感じなんか黙って聞いてるだけ。そこに飽きたらん様になるのかどうもカーテン越しのあっちやこっちに聞こえる様に喋ってる気がして…うん。
それがね「あぁなるほと」なら、ええ。ですけど「そんなんね、もう何十年も前からみんな気づいてまっせ」なこととか「ほなアンタ、率先してやんなはれや」と…もうええ、やめとこ。
それがね「あぁなるほと」なら、ええ。ですけど「そんなんね、もう何十年も前からみんな気づいてまっせ」なこととか「ほなアンタ、率先してやんなはれや」と…もうええ、やめとこ。
何なんでしょ、こういう人、そしてそんな人生。自己評価高いのはええけど、こういう誰にも咎められたことがなかった(であろう)人生って…ってほっといてくれですね、爺さん。
「ここは相部屋、大声で喋るんやったら個室入ってんか」と言いに行こかと何度思ったことか。でも…言いに行かんでよかった。どうやらそのお方、余命半年の様で…奥さんも看護師さんもみーんなそこに気遣いやさしいしてはったんやろなと徐々に感じましてカーテン越しに。うん、ならこれでええねん、これで。きっと。
で、我はどやねんと自問自答。ひとりよがってる自分がおるやんか。文句ばっかり言ってるやんか…ほれ、この記事自体がしかりやがな。全然や…と思いつつ、ほぼ毎日「それは違うんちゃうの?」と言ってきはるうちのひとには感謝せんならんなぁと思った次第。平時もまぁそう思ってるもね、自分が弱ってるときくらいしか「そやなぁ」とは思わん訳でついつい「うっさい」と感じる訳で…まだまだ足りませんな、修行が。当たり前か。
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