“志ゅみ抜'き”
いつもの用事で東住吉区某所へ。阪和線は鶴ヶ丘駅で降りるつもりも時間あるしとひとつ手前の南田辺駅で下車、駅ひとつ違うだけでずいぶん雰囲気が違うもんやなと行きますれば商店街。このひと気なさ…正月2日の、しかも朝やからでしょう、きっと。てなこと思いつつ古そうな看板見上げればそこにこんな言葉が。
“志ゅみ抜'き”…まぁ“シミ抜き”のことやろとはすぐに理解できるんですけど、そうか“しゅみ”なんですね。
しかしまぁ“シミ”のこと“しゅみ”って言うかなぁと思いつつ、昔の人やと言いそうにも思いますね。関東煮の大根とかを“ダシがしゅんでる”って言い方をする人がいますけど、あれと同じなんでしょうきっと。そう、話し言葉としては“しゅみ”で通じても書き言葉として“志ゅみ”は…まぁよろしいわ。おもしろいし、趣きありますもんね、“し”が“志”で“抜”に“ ' ”付いて…やっぱりよろしいわ。ええ感じ。
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コメント
牧村史陽編「大阪ことば辞典」にはこう記載されています。
シュム【浸む・染む】(動)シムの訛である。染む。にじむ。名詞はシュミ。例 身にシュム。酒のシュミ。シュミぬき。また塗薬などが皮膚に沁む場合などにもいう。
この辞典、おもしろいですよ。
投稿: mita | 2018年1月 6日 (土) 09時23分
悉皆(しっかい)屋さん、洗張り等…死語になって仕舞うた。
今で云うたら誂京染着物の総合メンテナンス業ですな。
京染め高級呉服のクリニック、そら死んでも“染み抜き”とは云えまへん‼
今年も宜しゅうに!
投稿: 傷だらけの人生 | 2018年1月 6日 (土) 15時24分
染み抜き・・・着物を着たら後のメンテが大変やから前掛けやらなんやらやってカバーしまくってました。でも、お茶のお稽古を着物でするようになったら、もう、Let it be状態で、なすがまま・・・で、10年位ほっといたら、もう、染み抜きもへったくれもない感じになってることになってて、あらら・・・ということになってる着物があります。
いっぺん、着物全部虫干しして、見直さなあかんなと思いました。
ありがとうございます。
投稿: 天王寺蕪 | 2018年1月 7日 (日) 23時01分
●mitaさま
へぇ、そんな辞典あるんですね。で、そこに載ってると。大阪訛りとは知りませんでした。
で、編者の牧村史陽さんってどんな人やろと調べる中“関西大学 大阪都市遺産研究センター 所蔵
牧村史陽氏旧蔵写真データベース”(http://haya.bitter.jp/makimura/)ってのを見つけました。これは楽しめそう。ご存知ですか。
●傷だらけの人生さま
“悉皆屋”…はじめて知ったコトバです。もう完全に死んでるってことなのか、私が無知ってことなのか…
今年も宜しゅうお願いします。
●天王寺蕪さま
着物…ねぇ。着るのも用足すのもメンテもめんどくさすぎ。はっきり言ってキライなんですよ日本人のくせに。
ってキチンと着よと思うからそうなるのであって、普段着的にラフに着れたらええですね。
で、着物と言えばちょっと昔、茶の湯のセンセから
「膝の上にハンカチ置いたりして食事するのは一見行儀良さそうに見えて正反対、そんなことせんとこぼさん様に食べるのが本来の粋」
と言われて「そうなんや!」と思ったことを思い出しました。
てなわけで私の袴は…シミだらけです。
コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2018年1月11日 (木) 11時19分