まるでくぎ煮、瓦まみれの壁。
“くぎ煮”…と言うより、ホッチキスの連打みたいという感じかな。
粟おこしみたいな壁に驚きしばらく歩くと今度はこんな壁があらわれました。写真では解りづらいでしょうかこれ、全部瓦。見たことないその形状に重圧感…オドロキを通り越してちょっと打ちのめされました。
形状揃えてキレイに並べられてはいますが、よく見るとどうやらすべて廃材。いぶし瓦に混じって赤茶の陶器瓦もちらほら。さらにひとつだけでしたが煉瓦も混じっています。バラバラの素材使って均質な仕上げ…緻密な中にも遊び心を潜ませてあるとはたいしたもんですわ。やっぱり職人さんって、仕事を楽しんではるんやなぁと思いますね。しかしながら粟おこし壁同様、圧巻。これもぜひ現物を見てほしい物件です。
(於:和歌山市) 廃材とは言え、よくぞここまで集めはったもんですわ。
| 固定リンク
「建造物」カテゴリの記事
- 名神高速道路“水堂30”高架橋(2019.11.10)
- 見慣れん戸袋の意匠、妙に外来風。(2019.11.01)
- 絶対開かん門(2019.10.25)
- 御堂筋、バスの車窓から卍見た。(2019.10.11)
- 東大阪市に“泉北高速鉄道”のなぜ?(2019.10.06)
コメント
これまた、なんともはや、
ヘリンボーンという生地を思い出しました。
投稿: mita | 2017年10月 5日 (木) 12時06分
これまたお見事!
この手間が贅沢だなぁ。
職人さんも、依頼したこのおうちのご主人もあっぱれです。
“ヘリンボン”という布の織り柄があって、ニシンの骨って言う意味らしいですが、まさにこれはヘリンボンみたい。
投稿: おばちゃん | 2017年10月 8日 (日) 16時31分
●mitaさま
●おばちゃんさま
私もね、こんな生地見たことあるねんけどなぁと思うも、それに名前があるとは知りませんでした。で“ヘリンボン”、検索して見れば「そうそうこれっ!」。スッキリしました。
コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2017年10月16日 (月) 11時01分