昭和なプラ看板 144 ● 清酒 富久娘
池田から猪名川渡れば川西。そこは阪急の車窓から眺めることはあっても縁がないのかはじめて足を踏み入れるところ。再開発されたのかもひとつしっくりせん街やなぁと思いつつも歩きますとその流れにあらがってるのか昭和なにおい漂う一角が。そんな風情の呑み屋街を行きますと…あっ!あれや。
「あれや!」と思ったのは以前ぷにょさんのブログ“まちかど逍遥”の記事“プロムナード脇のスナック街”でこれを見ていたから。それは4年前のことでもうすっかりどこで見つけはったのかも忘れていたんですが…いやぁまさかこのレアもんのプラ看板に出会えるなんて…
おたふく顏の形状はかなり個性的。しかもほっぺたとか眉、髪形なんかが立体に形成されていてなかなか手の込んだ造りになっています。その割にはどこか気色悪い雰囲気も漂っていて…やはり顔が描かれていないというのが変すぎるのでしょうかね。
“ふじ”の屋号の上にはもう消えかかってますがうっすら“おでん”の文字が残っています。薄暮の頃、お店の隙間から湯気が上がり、プラ看板にもほんのり火が灯って…沁みる光景なんでしょうなぁ。と想像するも、もうどうやら店は畳まれているみたいで残念です。
しかしながらこんなレアもん他所にもあるのでしょうか。なんとなく東京の再開発とは無縁な街のどこかにありそうに思うのですが…あくまでも“なんとなく”。
(於:兵庫県川西市) “おたふく”と“おかめ”の違いがわからん様になってきた。
※関連記事:
『富久娘?、いやいや“富久始”』 2013年12月 記
『昭和なプラ看板 80 ● 清酒の女王 富久娘』 2013年10月 記
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