“西川和利フォトグラフィデザイン展”
展覧会ふたつ見に京都へ。ひとつは茶の湯系。これも良かったけど、こっちも…良かったぁ。
何が良かったってその潔さというか何というか。きっと作家本人はそんなこと意識してはれへんかと思うんですけどその、おごりのない生き方というかホンマの(?)謙虚さがそこはかとなく感じられて…ええなぁと。わかやすく言えば“ドヤっ”感が限りなくないという感じでしょうか。
被写体に対しても、そして鑑賞者に対しても謙虚に対峙してはる…もちろん写真にも。そらもうなんというか、自分の俗物さ加減に気づかされてえもいえん自己嫌悪に陥りそうになるも…そんなことさえ許される寛容さがあるんですなぁ。まぁ、勝手な解釈をすると、そもそもお持ちの人間性に生業である農業と日々向き合うなかで、よりそのおおらかさ、謙虚さに深みが増しはったんかなぁと思います。
あとは…鑑賞する自分がそれなりの年齢に達したからこそええなぁと思えたんやないかと。若かった日々には主張のはっきりした“ドヤ感”全開のモンに惹かれたもんですけど、もうね、その辺のことは何というか“お腹いっぱい”。味覚も視覚も聴覚も…いや、まだ聴覚は“ドヤッ”を求めてるかなぁ。歳をかさねることの意味を感じさせてくれる展覧会でもありました。
詳細は会場の・DOTのHP見ていただくとして18回目を迎えた西川さんの“ひめくりカレンダー展”、今回は奈良は田原本町がその舞台。ええもん見せてもらいました。おおきに。
●“西川和利フォトグラフィデザイン展”
会場:ギャラリー・ DOT/ 京都市左京区下鴨西林町11-2
会期:12月9日〜21日 11:00-18:00(木曜休)
(於:京都市左京区) 食事に例えたら“美味しいけど飽きのこない家庭料理”って感じかなぁ。
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コメント
えぇ~コメントやな~ありがとうございました!
投稿: | 2016年12月10日 (土) 10時39分
Tweetさせてもらいました!岡田スー
投稿: | 2016年12月10日 (土) 10時42分
●岡田スーさま
超久々の書き込み有り難うございます。
こちらこそええもん見せてもらまして御礼申し上げます。
作品を鑑賞するということは、我がを知る行為でもあるなと気づかされる展覧会でもありました。
「多くを語らず要点だけ簡潔に…」
そんなこと思う“場”でもありました。
今年最後を飾る展覧会、盛況であります様に…って“盛況”ってのも違う気もしますが。
西川さんにもよろしゅうに。
投稿: 山本龍造 | 2016年12月13日 (火) 09時42分