琺瑯タンクの余生 28 ● 和歌山県伊都郡かつらぎ町寺尾54-61
桃山町のおとなりかつらぎ町も、桃の栽培が盛んな様子。ですが“あら川のもも”といったブランドがないからか、どこも一般客でごった返した感じはまったくありません。「キツイ現実や」とか思いつつクルマを走らせますれば道端に、琺瑯タンクを発見。
ちょっと傾きつつもデンとそれなりに存在感があります。下部にはバルブが付いて、ホースがつながれています。が、何に使われているのかはわかりませんでした。ストリートビューでかつての様子を見ると、このタンクは再塗装されている様子。ちゃんと管理されていると思われます。
左奥を見ますと小屋の中でせっせと農産物の選定中。どうやらここも桃の選果場の様です。が、お客さんもいませんし、直売している風でもありませんでした。
かつらぎ町のお酒と言えば味醂も手掛ける“初桜”ひとつが残るのみですが、かつては“寿久”、“南海”、“鶴の瀧”とありました。余談ですが“鶴の瀧”の蔵には“酔人日”と書いて“スヰトピー”と読ませるお酒を出してはりました。それが戦前も戦前、昭和初期よりそんな名を採用していたというから驚き。ひょっとしたら、このタンクで“酔人日”が醸されていたかもしれんと思うと、なんや嬉しなってきますな。
(和歌山県かつらぎ町) “酔人日”醸造元のことは、ここに詳しく載っています。
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コメント
あら川の桃、すっかりブランド桃となりました!
今年も玉ちゃんが川中島白桃を送ってくれるとのこと。
スヰートピー…歴史的仮名遣いですナ…戦時中に敵性語なので“酔人日”と当て字にしたのかと思ったら、なんと100年も前からだった…さらに昭和元年の古酒も見つかったとは(驚き)。
古酒は紹興酒(老酒)の様な琥珀色なのでしょうか?
これがホンマの赤~い スイートピー なんちゃって(笑い)。
投稿: 難波のやっちゃん | 2016年7月20日 (水) 10時13分
●難波のやっちゃんさま
ここのスヰトピ、割とその筋では有名やっただけに残念です。買ったことはあるんですが、人にあげてしもて呑まんまま…ま、縁がないというのはそういうもんなんでしょうか。
コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2016年7月30日 (土) 18時23分