“カラーのSS”フジカラー
大茶盛を西大寺で楽しんだ(?)後は浄瑠璃寺へ。見事な仏像の数々に感銘を受け…は、アホげ的にはまぁスルー。それより観光地と言えば…ひと昔前はフイルムの広告。その広告入りベンチは、まだ時折見かけますけどこれは…もう滅多に見かけません。
見ての通り“フジカラー”の看板。左のものはまだしも、右のそれはあまりにも錆サビでそもそもどんな色合いやったかもわからん状態に劣化、そこにある“カラーのSS”が、泣かせます。
“SS”…その筋のモンにはわかるもきょうび「エスエスって何なん?」てな感じでしょう。これは白黒時代の定番フイルム“ネオパンSS”の“SS”のことですなぁ。
ISO…当時は“ASA”と言う規格で記されていた感度表記“100”それがSS。カラーで言うとフジカラーN100みたいなもんで、まぁ言うと「高感度の定番でっせ」言うことを“カラーのSS”というコトバにしていたんでしょうなぁ。ちなみにASA200のをSSS(スリーエス)、50のをSと言ってました。
…と記しているうちに「ん?SSって、何の意味やろ?」と長年知らんと使っていたことに気づきました。“S”の数が増えるに従って感度が高くなる程度にしか思てませんでしたが…何なんでしょ?
調べますれば“S”は“Sensitive”で“敏感”のこととか。なるほど。で、Sが多くなるほど敏感やということか…と思いますれば“SS”は“Speed Sensitive”、“SSS”は“Super Speed Sensitive”のことやとのこと。はぁ…40年近く知らなんだなぁ。平成の今、写真はデジタル主流になって、高級機なら何万というISOまで感度上げても平気な時代に。いったいいくつS付けたらええねんとか思てましたけど…そうやなかったんですね。
それで、このみやげモン屋さんにフジカラーは売ってたのか?ですよね。そこをうっかりチェックしてこなんだわけで…スンマセン。まぁ売ってても“写ルンです”でしょうな、知りませんけど。
(於:京都府木津川市) 私はコニパンSS→サクラパンSS→コニカパン100を愛用してましたが。
※関連記事:
『観光地にはフジやコニカのベンチが必ず…も昔話やね。』 2008年5月 記
『6月1日に思う。 2010』 2010年6月 記
『組み立てられずに朽ちゆくフジカラーベンチ。』 2013年1月 記
『寒霞渓からの見事な景色、そばにサクラカラーのベンチ。』 2014年12月 記
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コメント
「お正月を写そう」がデジカメの普及で、フジカラーで“写そう”から“残そう”に変わって早や10年…
ド素人は単純に“シャッター速度”や想ってました(笑)。
露出:レンズの絞り・露光時間・フィルム感度、勉強になりました。
「SS」って軍事・スポーツ・コンピューターから趣味にいたる迄、これほど多種多様な意味の呼称・略称はありませんね!
投稿: 難波のやっちゃん | 2016年5月12日 (木) 20時49分
そうそう、ASA100とか、400とかありましたね。昔使っていた一眼レフには、ちゃんとそれぞれの感度を合わせるダイアルがありました。一時期、何を思ったかASA400のフジを使っていたときがありました。なんで、使ってたんやろう?
最近、うっとおしいなあと思うのは、食事に行ったときにやたら料理を撮りたがる人が増えたのと、ごっついカメラを持って、うろうろする人たちです。前者は女性に多く、後者は男性に多い傾向がありますね。
投稿: 天王寺蕪 | 2016年5月13日 (金) 06時29分
●難波のやっちゃんさま
SSって、そないに色々あるんですか。他にはエスエス製薬くらいしか…ってこっちはカタカナでした。すんません。
●天王寺蕪さま
400のフイルムもネガの場合、何ら問題ない程度にまですばらしい品質で供給されてましたけど、ポジの場合は全然「100やないと」な時代のままデジタルに移行しました。私はもう「デジタル様さま」ですわ。
写真はまぁ自分も撮ってますのでごめんなさい。デカイのは仕事でしか使いませんけど。
お二人ともコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2016年5月24日 (火) 14時07分