« クスノキ見上げると、案外ドロッとしたもんを感じる。 | トップページ | 阪急乗れば、春らんまんのリラックマ。 »

2016年4月12日 (火)

星組公演“こうもり/THE ENTERTAINER!”

Kohmori1 Kohmori2
 ほぼ半年ぶりの大劇場での観劇…ってまぁホンマは今日でこの出し物2回目なんですが。前回はS、今回はSS席から観せてもらいました。“加美乃素”の緞帳がおりていて…これこれ、北翔さんはやっぱりこれやないと…とか何とか。 さ、幕が開いて102期生のお披露目があっておっ!いやぁやっぱりええなぁ北翔さん…ってな気分が徐々にうすれまして。まぁ何というかその、えぇ席は具合悪いところもありまして。そのね、うん、睡魔に襲われてついついウトッとなると演者も気分悪いやろなぁって。
 そうなんですよ、今回の第一部“こうもり”は…どうも私にはちょっと退屈な出しモンでした。仮装舞踏会を舞台にしたシーンなど、派手やかで賑やかでパッとしてるんですけど、どうもね、その…単調な気がして。全体的に舞台が動いたり変わったりする場面が少ないというのも私には退屈やなって要素かもしれません。つまるところ、何年観せてもろても仕掛けに反応している様で…こっちが観劇の素人やということですわ。ま、うちのひとも「前と同じところで寝てしもたわ」言うてましたんで…まぁ花粉症のクスリの副作用が原因やと思いますけどね。
Entertainer2 Entertainer1
 第1部の出し物に便乗して今回はシャンパンが幕間に販売されていてついうっかりその商法にハマって…まぁええか。あ、そうそう、昔は“シャンペン”言ってましたけど知らんまに“シャンパン”とか“シャンパーニュ”…ま、シャンペンという響きにはもう模造のそれを含んだ二流なイメージがありますわな。
 はなし戻って第2部の“THE ENTERTAINER!”、これは良かったですなぁ。芝居とショー、ふたつ合わせてタカラヅカ。どっちかが退屈でも、全面がっかりすることがないのも魅力のひとつですわ。しかしほんま何でもできはるねんなぁ北翔さんって。まぁ食堂百貨の千日堂かくいだおれか…なその内容にいやマイッタまいった。そこが「…なんや」て思う人もいるやもしれませんけど、やっぱりね、できることちゃいまっせ。しかもどんな役回りも堂々やもんなぁ。今回は久々ピアノの弾き語りも披露。宙組時代のバウホール公演“ザ・セカンドライフ”でも観たと思いますけど…別の出しモンやったかも。かなり久しぶりに聞きましたけど…聴かせるなぁやっぱりよろしいわ。歌詞も…「え?退団すんの?」な内容で…あかんあかん、はやすぎでっせ。
 今回は全体を通して「ええなぁ星組」って思いました。素人ですからほんまのとこわかりませんけど“ひとつにまとまってきてるんやろなぁ”なモンを感じたんですが…どうでしょ?
 102期生だけやなく団員含むロケットのシーンが4つ(3つかも)もあってなかなかのど迫力。その中に由美かおる的こってり系のお方もいてはりまして「おっ、シュッとした平成顏だけ採ってるんやないやな」とひと安心。そろそろヅカ観劇“卒業”しよかと思ってましたけど、こういうお方見つけてしもたら、また追ってしまうんでしょうなぁ。ま、今のところ、お名前も存じ上げんのですけども。

2部の後半、打ち込み音源で今日的な出しモンあったけど…あれはなぁ。

| |

« クスノキ見上げると、案外ドロッとしたもんを感じる。 | トップページ | 阪急乗れば、春らんまんのリラックマ。 »

宝塚歌劇」カテゴリの記事

コメント

「こうもり」は確かクラシックのオペレッタ作品ですよね。
元々宝塚はオペレッタにぴったりの劇団なんですが、上演するなら、やはり現代的な何か斬新な演出を取り入れてもらいたいものです。

投稿: ぽんぽこやま | 2016年4月14日 (木) 02時10分

 加美乃素本舗…なんとも昭和な響き。

ほ~う、大劇場に緞帳まで寄贈してますんか…年に一度の貸し切り公演などタカラヅカとは親密な関係ですナ。
イメージキャラクターとして、僕らの頃は寿ひずるさんや大地真央さん。寿さんの旦那、坂東三津五郎さんはテレビCМにも出てましたネ。

今はもう、養毛も育毛もタカラヅカも卒業しましたワ(笑)。 

投稿: 難波のやっちゃん | 2016年4月14日 (木) 13時11分

行かはったんですね~。
DVDでフォルクスオーパーの原語のものを何度も観て、大好きなオペレッタです。あの序曲、好きなんですよ。ワルツのところとか、最後の盛り上がるところとか、もう・・(すんません、一人で今歌って盛り上がってます)ただ、基本、おっさんの話で宝塚的にはどうなんやろ?と思いました。オルロフスキー公爵は、おっさんの中で男装した女性歌手が演じるから面白いんであって、全部が男装した女性ならそれってどうなん?と言うのが、私としては、一番知りたいところです。
同じオペレッタでも「ジプシー男爵」は割とうまいこと宝塚風にアレンジされてた様な気がしますが・・・どうなんでしょう?やっぱり、チケット取って、観に行った方がよかったんかな。うーん・・・

そうそう、最近のタカラジェンヌは、しゅっとした人が多いですよね。知り合いの元ジェンヌの方とも、話してて「最近は、背も高くて顔も小さくて、しゅーっとした人が多いから」とのことで、関係者すらそう思う様ですね。
そういうのが、流行なんですかね?

投稿: 天王寺蕪 | 2016年4月14日 (木) 14時46分

●ぽんぽこやまさま
>>やはり現代的な何か斬新な演出を
あ〜なるほどね。そこがもひとつな感じやったのが睡魔に襲われた原因の様に思えてきました。さすがぽんさん。

●難波のやっちゃんさま
最近でこそ、わざと“本舗”と付けてる屋号を見かけますが、加美乃素さんはずっと本気、大日本除虫菊と双壁やと思います。
私は何や髪にええという黒いシャンプーを使ってます…ってわざわざ買ったものではなく、貰いもんですが。

●天王寺蕪さま
そもそも演劇関係詳しくありませんので「あーそうなんや」と読ませて頂きました。
で、ぽんさんが言うに、時代によってトップも変わるそうです。ま、きっと「シュッとだけではなぁ」とコッテリ系復活となると思いますがどうでしょ?
その時までちょっと距離置くことにします。北翔さん卒業と同時に、私も卒業ですわ。

皆さんコメントおおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2016年5月 7日 (土) 14時04分

遅ればせながら、BSで放送していたので観ました。

そうですね、「こうもり」は確かにおっしゃるような単調さはあったかもしれません。コメディーは、やってるほうがきちんと真面目にやらないと見てる方はおもしろくない訳で、そこいら、ちょっと紅さんあたりが力不足と言ってはなんなんですが、一人ドタバタし過ぎてたのかなあと思いました。あと、妃海さんの、アデーレの一番の見せ場のアリアが、若干力不足で厳しかったかなあと。はいだしょうこさん辺りなら、難なく歌いこなせるんでしょうが・・・。

北翔さんは、よかったですね。ほんと、歌うまいですし、彼女は先に書いたようなオペレッタの難しい歌も難なくクリアしていたので安心してみていられました。昭和感が漂うトップさんやったんやなあと改めて思いましたし、汝鳥 怜さんと一緒のシーンを見ていて、うたこさんを思い出してしまいました。

投稿: 天王寺蕪 | 2016年10月16日 (日) 17時23分

●天王寺蕪さま
BSですか…そらよろしいですね。で、そんなんやってましたか。
で、なんとなく記事のことわかって頂いたみたいでホッとしました。いつも好き勝手に思ったこと記しているだけですので。
色々お名前出してもらいましたけど私まだまだ新参もんで。101年…よ〜続いてるもんですわ。

コメントおおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2016年10月18日 (火) 18時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 星組公演“こうもり/THE ENTERTAINER!”:

« クスノキ見上げると、案外ドロッとしたもんを感じる。 | トップページ | 阪急乗れば、春らんまんのリラックマ。 »