戸袋に、打ち出の小槌。
今福鶴見駅で降り仕事の現場へ。時間まで少し探索しますれば駐車場の奥に…あ、久々の物件。
モルタルの戸袋に意匠と言えば毎度言います様に縦長の菱形が一般的ですが、これは見ての通り打ち出の小槌。やや地味め…とくに小判が小さくてあんまりお金持ちになれん気もしますが、まぁこれくらいに控えめな方が成金っぽくなくてえぇ様にも思いますな。ま、その分額縁が凝ってるところがなかなかええ感じ。アルミサッシに仕替えても戸袋は残してはる…そらそうですか。何となく撤去すると富に恵まれん様になる気がするもんですわな。
(於:鶴見区) 腕利きの左官屋さんの出番も少なそうですなぁ平成の世は。
※:関連記事:
『モルタル壁のツルとカメ』 2009年8月 記
『モルタル壁のエビ』 2009年8月 記
『戸袋の意匠、◇形3つ。』 2011年7月 記
『モルタル壁の打ち出の小槌と小判』 2011年12月 記
『戸袋4つにトンガリ意匠4つのモルタル家屋。』 2012年2月 記
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コメント
流石セレブな街、芦屋には“打出小槌町”があって、小づち振れば大判小判がザックザック…
今福鶴見もせっかく縁起のええ地名なのにチト小振り、これじゃあ小銭しか落ちてこん。
ナンなら笑福亭鶴瓶似の招き猫でも描いたらどうでっか、とかなんとか…
投稿: 難波のやっちゃん | 2016年4月22日 (金) 16時44分
最近の家は職人さんの遊びどころや腕の見せどころがないですよね。
昔はわりと建て売りでも借家でもこんな感じのちょっとした小細工があったりした気がしますが。
だいたい雨戸なんかないしな…
家から雨戸がなくなった時は心細くて、大丈夫か?ガラス割れへんか?と思いましたが、今思えば真っ暗でしたやん。電気消したら。
投稿: おばちゃん | 2016年4月23日 (土) 11時01分
おばちゃん様、雨戸がなくなった不安感、わかります!私もマンションに引っ越してきたとき、物凄く思いました。
最近は左官職人さんが大河ドラマのタイトルを書いたりしておられますからね。こういうちょっとした遊び心より、もうちょっと芸術的な方に行ってしまうのかな?
投稿: 天王寺蕪 | 2016年4月28日 (木) 06時23分
●難波のやっちゃんさま
へぇそんな地名があるんですね。どうせ“○○ヶ丘”みたいなあたらしいもんやろと思えば歴史ある地名やそうで…やっぱり何も知らんなぁと改めて。
●おばちゃんさま
今の家は“建てる”というより“組み立てる”って要素が強いからかなと思うと同時に、無印良品的な無用な意匠はイランという価値観がそうさせている部分もあるんかなと思います。自分の中にも“イランねん妙な意匠は”と思う部分があります。
●天王寺蕪さま
雨戸のない部屋で寝ると、カーテンの隙間から漏れるひかりで目を覚ましてしまって、それがかなんです。気がつけば随分長いこと隙間光で起きてるなぁ。仕方ないんですが、ほんまはいやです。
みなさんコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2016年5月10日 (火) 06時46分