星組 梅田芸術劇場公演“Love&Dream”
いやぁ良かったヨカッタ。その圧倒的な歌唱力…さすが北翔海莉さん。てなわけで今日は梅田芸術劇場であった星組公演“Love&Dream”に行ってきました。
2部構成で前半はディズニーの名曲を次々に披露。これは…申し訳ないんですけど私には響きませんでした。まぁ2階席からってのもあるんでしょうけど、どうも私、根っからディズニー苦手の様で正直睡魔に襲われつつの鑑賞でした。この前半は演奏が録音っぽかったんで、それも「…もひとつやなぁ」と思った一因かもしれません。
前半終わって「…あかんわ、ディズニー」。後半もあんまり期待してなかったのですけど、今度はうちのひとと交代で1階7列目からの鑑賞しましたらあんたこれが、ええ内容でしかも生演奏。あ、第2部はタカラヅカのオリジナルを新旧取り混ぜての構成でした。
そらまぁたかだかここ15年程しかヅカのこと知らんので知ってる曲なんかあんまりないんですけど、それでも何なんでしょ「うん、これこれ」って心に響くんですなぁ。途中台本ある様なアドリブの様なクサ芝居(失礼!)もあったりして北翔さんの人間くささも味わわせてもろてそらぁ満足まんぞく。千秋楽ということもあってでしょう、そこまで声出したら明日こたえまっせってくらいに歌いきってはりました。
客席も大盛り上がりで最後は何回緞帳上がって下がったかもうわからんくらい。大満足。まぁでもちょっと北翔氏のうまさを引き立てる役目のひともいたなぁ…って、ま、男役はどうしても声作らなあかんという難しさがあるんでしょうけど。
観客の年齢層はどうも高めでおっさん率低し。そらまぁ平日の昼間ですから当然といえば当然ですが、出し物のせいなのか、ちょっと昔ながらな雰囲気を持つトップやからなのか…どうなんでしょうかね。
で、よかったなぁと思ってましたら「けどやっぱり、芝居もあって歌がある方が、ええな」とうちのひと。あぁほんまホンマ。両方あってこそタカラヅカですわ。で、そんなタカラヅカはやっぱり宝塚大劇場でないと。阪急宝塚線に乗っての道すがらは、茶の湯に例えたら露地みたいなもんですわな、うん。
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コメント
私が見に行くようになってからでも「きちんとしたレビューを書ける座付き作家がいなくなった」と言われて久しいのですが、ホントにちゃんとしたレビューだと途中にちょっとした芝居があったりするのでしょうね。
きれいで楽しくて・・・でも見終わったら「おいしいお菓子ばっかり食べました」という感じで、満腹感がないというか・・・ね。
私も芝居があってショーがある方が好きです。
投稿: ぽんぽこやま | 2016年1月30日 (土) 01時41分
成程、阪急電車で帰ってくる道すがらは、露地ですか。うまいたとえですね。
多分、私が梅芸で宝塚の演目が見たくないのはそれだと思います。あの電車、劇場or町の雰囲気すべてがセットになって初めて「宝塚観に行くねん」が私とってはお約束なので。
男役さんの声は、確かに作らないといけない難しさはあります。声だけでなく、姿かたちもですけどね。お知り合いの元ジェンヌの方は、子どもさん連れて信号待ちしてる姿も、男そのもの。カッコええんですよ、それが。いったん身についたら、ぬけないんでしょうねえ。
私もお芝居があってショーがある方が好きな派です。
投稿: 天王寺蕪 | 2016年1月31日 (日) 08時41分
●ぽんぽこやまさま
ぽんさんのヅカ歴長いと思いますが…へぇ、そないにレビュー書ける作家が少ないんですか。知りませんでした。まだまだよくわかりませんで。
●天王寺蕪さま
梅芸もですけど、東京宝塚劇場も全然でした。利便性がええことと満足度とはまた違うベクトルの話ですね。
私も今度生まれ変わったら、タカラヅカに入って鍛えたいと思います、はい。
お二人ともコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2016年2月15日 (月) 10時01分