神戸ビエンナーレ2015、半分だけ。
今日から『神戸ビエンナーレ2015』。
昨日はそれの内覧会に参加させてもらいました。ま、その会場の一つ、メリケンパークに昨日の記事にある“トラックで運ばれる土壁の小屋”があったわけです。
それはそうとこのイベント、2007年から2年おきにやったはるそうで…知らなんだなぁスンマセン。
『“ビエンナーレ=現代美術の祭典”ではない』を掲げてはる(?)とかで、その展示作品は…そらまぁもう360度カバーしてるかもって感じ。
…どやっ!、とまぁこんな感じ。生け花あり書道あり陶芸におもちゃ、グリーンアートに漫画アニメ、ゲームまで。あ、もちろん現代美術もありまっせ。まぁ“アートって何なん?”を考えさせられるええ場とも言えますね。
「日本は雑種文化、そんな日本の都市と言えば神戸」という様なこともこのビエンナーレをやるにあたっての考えにあるそうです。「新し物好きのニッポン人らしい街」と。そうか…日本人は新しモン好きか…そやなぁ、と思いつつも「わしは…ちゃうで」と思ったり。mitaさんがコメント欄(記事:八戸ノ里駅、改札口出てすぐの景色。)に記してくれはったみたいに“「時」は、無自覚な芸術家です”みたいな感覚の方が好きやけどなぁ。その手のアートは…あったかなぁ。
ま、私は半分だけしか見てきませんでしたので、もっともっと「へぇ」と思わせてくれるモンがいろいろ展示されていることと思います。
今までアートとして認識されていなかったモンをも取り入れることを良しとしている世界的には珍しい(?)このビエンナーレ。その中に“グリーンアート”というモンもあるそうで…知らなんだなぁこれも。ま、素人からしたら生け花と何が違うんかいなぁと思たりしましたが、まぁ、違うと言えば違うか。私が見た中ではこのハーバーランド会場に展示されていたそれらの作品がいちばんしっくりしました。ええなぁ、ホッとするなぁって。
これはmakotwoさんという男性二人組の“鳴滝”という作品。ふたりが過ごしてきた京都は鳴滝地区を作品化したもんとか。自然と一体化した様な和室空間、それが商業施設の一角にうまいこと調和していて…ここに座ると間違いなくほっこりした時間が過ごせまっせ。
ここは入場料なしで拝見できるところ。その敷居の低さも…ええんかもしれませんなぁ。そういう意味においては…いや違うかなぁ、元町高架下会場で展開する生け花も面白いなぁと思いました。
「…どこが生け花やねん」と思う人もご安心、いわゆる“生け花”のブースもあります。この会場の面白さは、もちろん作品のチカラもありますが、高架下の店舗がどないなってるのかを見ることができるというのも魅力のひとつ。何とも殺伐とした会場もあって、そんな中に作品が浮き出ていて面白いですょ。それとまぁ、純粋にこの高架下にこんなディープな商店街があることなんか他所もんには知らんわけで、そんな空気を体感するもの…アートやとかなんとか。ちゃかしてはいけませんな。耐震補強問題とかありますけど、この高架下は大丈夫なんでしょうかね。
とまぁ半分だけ見させてもらってきた神戸ビエンナーレ2015は、こんな感じ。以上全部“山本龍造の見た”それ。まっとうな情報は公式サイト“港で出会う芸術祭 神戸ビエンナーレ”でどうぞ。11月23日まで。
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コメント
毎日が日曜日の私、今日は朝から定例の麻雀懇親会。
早々に切り上げ、皆誘うて夙川から阪急電車で花隈下車。
学生時代から通い慣れたるモトコー5、未生流佐伯さんの“原爆のキノコ雲”の様な生け花に全員度肝を抜かれた!
歩いてハーバーランドmosaicで軽く食事を摂る。
中突堤からメリケンパークへ移動、シルバー料金でじっくりと鑑賞。入場ゲートのアンプ&スピーカーで出来た鳥居が面白い!
〆は南京町へ移動、広東料理店「民生」でテーマ“スキ”…数寄者…軽みと洒脱について語り合う。
シルバーウイークの初日にエエもん魅せてもろた…オオキニ有り難う!
投稿: 難波のやっちゃん | 2015年9月19日 (土) 20時18分
大きな作品を作っている友人がいたんですが、材料集めとそれを置いとく場所が半端ないと言ってました。
各地のビエンナーレって興味はあるけれど、まだ行ったことがありません。そのうち機会があれば、ぜひ・・・
投稿: 天王寺蕪 | 2015年9月23日 (水) 07時18分
●難波のやっちゃんさま
これはこれは早々に行かれたみたいで。で…そうか!あの作品は原爆がモチーフ…なるほど。作家さんもすごいですけど、やっちゃんさんたちもそれに気づくとは…さすがです。私さっぱりそういう風に鑑賞してませんで。鑑賞眼なさすぎ。
スピーカー鳥居は、スマホとか持ってたら自分の気に入り曲を聴けるとかでしたね。なかなかそんな勇気が…ってそもそもスマホ持ってませせんけど。
ええお仲間がたくさんいてはるみたいで…10年15年先の自分を思うと、ちょっと心配かも。
●天王寺蕪さま
日本の住環境思えばでかい作品を手がけるのは、大変なこっちゃと思います。立体はとくにね。
瀬戸内国際芸術祭が来年とか。これは島巡りを兼ねられる点がよいですね。そうですか。
お二人ともコメントいつもおおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2015年9月29日 (火) 10時54分