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2015年6月18日 (木)

野ツボ跡

 今日はえらく懐かしの某所で仕事。近鉄は喜志の駅で降り、スクールバスに乗るのも気がひけるし…と、小雨の中歩くことに。あんな店こんな店無くなっていたりするものの…変わりまへんなぁ、この田舎っぽさ。
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 ちょっと歩いて石川を渡りますれば、そこは田畑が一面に。変わらんと言っても少しはその面積も減った様な気もしますが、ま、概ね昔のまんまで…ホッとしますわ。
 そんな中、ふと思い出したのが“野ツボ”のこと。“野井戸”はまま見かけますが野ツボはホンマ見かけん様になりました。
 なぜ思い出したかというと、その昔、このあたりを通った時、道端にバキュームカーが停まっていて何してるんかいなと思いますればその横に野ツボがあり…「あぁそういうことなんや」と思ったことがありまして。上の写真の電柱の左下のコンクリ物件が、それでした。
 「今はもう…使われてへんやろなぁ…」と近づいてみますと…
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 やっぱりこの状態。ただのコンクリ構造物としてここに眠っている状態でした。
 水洗便所の普及で糞尿が充分供給されなくなって野ツボはその運命を断たれたのか…いや、たぶん否々でしょうなぁ。なんぼ消費者が有機野菜を有り難がるご時世と言っても、人糞で栽培させたもんは、人気がないということの様に思ったり。鶏糞牛糞使うより、より循環型農業やと思いますけど…あ、あれかな、きょうびの人糞は質が悪いんかもしれませんなぁ。
 思えば30年ぐらい前まではまだ野ツボが現役やったのもちょっとびっくりかもしれませんね。バキュームカーから供給を受ける野ツボの図…その時が最初で最後に見た光景でしたが、思えば「もう野ツボヤメや」と吸い取りに来てもろてたんかもしれません。何も変わらん様でいてやっぱり色々変わってるもんです。

(於:富田林市) 行った先は…活気なかったぁ。これが平成の若モンなんやなぁ。

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コメント

 バキュームカーでしたか?
僕ら子供時代は汲み取り屋さん、肥担桶でしたワ(汗)。
通学時、近道の畔ほたえながら偶に野ツボ嵌まったりして(笑)。

もうすぐ株主総会の時季ですが、バブルの頃は会場玄関にバキュームカーで乗り付け、〇〇をブチ撒く嫌がらせなんかありましたなァ…今では表向き総会屋もすっかり影を潜めましたが…

朝っぱらから臭い裏の話ですんません(汗)。

投稿: 難波のやっちゃん | 2015年6月19日 (金) 08時50分

野壺に落ちたら名前変えなあかんのでしたっけ。
子どもの頃にそんなこと言ってたような。

ばっちいもんに触ったら、周りの子どもが「べべんじょかんじょ鍵しめた~!」って逃げてましたが、今の子はそんなんもしませんね。

ウンチによくとまってたミドリキンバエも長いことみてませんわ。

投稿: おばちゃん | 2015年6月19日 (金) 21時11分

おばちゃん様!!!それ、知ってはります?うわあ、懐かしい。続きが確か「天の神様、あーずけた」とちゃいました?

今どき、そんなん子どもがやったら、えらいことですよね。「いじめや!」と親が噛みつくか、若しくは子どもたちが本気で「きしょいし、さわんな」とか言って拒否するし。
思えば、そういうのが通じる平和な時代に子供時代を過ごしたってことですかね。

野つぼですか。懐かしいですね。子どもの頃、よく裏の田んぼで遊ぶとき、母から「野つぼや野井戸にはまらんように気を付けて遊びなさい」と言われたもんです。あの頃は、普通に使ってたから、上にトタンの板がぽんと置かれてるぐらいでした。

話のまとまりがなくなってきましたね・・・ドツボにはまりそうやから、この辺で。

投稿: 天王寺蕪 | 2015年6月20日 (土) 07時32分

  身分制度のあった江戸時代、人糞にも格差があって武家屋敷からの下肥は高く売れたそうです。

 江戸時代のエコロジーと言うか、リサイクルのシステムはなかなかのもんだったそうです。

 で、人糞の格差が食い物の良し悪しからきてたんだそうで、その理屈が正しいなら牛や鶏より人間様の方がバランス良く、良いもん喰ってるはずだから効力も良いはずなのに、使われないのは確かに勿体ないですね。

 昔の様に寄生虫とかなら、他の有機肥料の様に熱処理すれば済むことなのに。

 やっぱイメージのせいか?入手が困難なのか?

 「人糞製造機」には分からん謎です。

 因みに、野壺に石を放り込んで、跳ね返りにキャッキャ言うてて、お百姓さんに追いかけられた経験があります(汗)。

 

投稿: 戦後派 | 2015年6月20日 (土) 08時38分

コンクリートでがっちり、
落ちない、臭わない、安全野ツボ!
子どもの頃、それは見るのも聞くのも
恐ろしーい、おぞましーい存在でしたわ。

投稿: mita | 2015年6月20日 (土) 17時38分

天王寺蕪さま
鍵しめた!のときに人差し指と中指で鍵を作るんですが、指がそのままでは遊びに支障をきたしますので、空に投げるまねをして「天の神様あーずけた!」とやっておりました(笑)
昔は少々ばっちくてもその程度の反応だったんですよね。野良犬がいるから、遊んでて犬のウンチ踏むなんてしょっちゅうで、男の子はウンチに爆竹刺して爆発させてましたがな…むちゃくちゃやわ。

そんな世界に生きていた私でもmitaさまと一緒で、野壺は恐ろしくてたまりませんでした。
あと、駅に置いてある「たんつぼ」も恐かったなぁ…

投稿: おばちゃん | 2015年6月21日 (日) 08時42分

●難波のやっちゃんさま
私は農家の方が糞尿を取りに来てくれはるのを見たことありませんね。ま、きょうびのお子は、バキュームカーすら知らんでしょう。時代は変わっていくもんですわ。
バキュームカーと言えば、数年前、松原市役所前にババ入りのそれを業者が集結させて数日ほったらかしにした事件を思い出しました。
http://osakadeep.info/matsubara-city-hall-in-vacuum-trucks/

●おばちゃんさま
●天王寺蕪さま
わぁ〜懐かしいフレーズ。気がついたら多分もう40年くらい耳にしてへんのとちゃいますか。
世の中から汚いもん臭いもんが一掃されて…それはそれでええんですけど、どっか生活臭まで奪われているみたいで…ファブリーズみたいなもんがエラソーな顔して家庭に入り込んでじつに気分が悪いなぁ。人間も生きもんや、においくらいするわいってね。

●戦後派さま
人糞にも格差…へぇ、そうなんですね。何か質素な生活で出てくる糞尿の方が良さげに思うんですが、違うんですね。
野ツボに石放り込む…わっ、これもみんなやってたのやないでしょうかね。あかんことには違いないんですが…ええ経験させてもろたとおもてます。

●mitaさま
たしかにこれは“安全野ツボ”ですね。でも、これで落ちたら…這い上がれませんね。“地獄野ツボ”かもなぁと。確かに野ツボも野井戸もちょっと怖いモンでした。そんな存在も必要なんやないでしょうかね、成長の過程で。

皆さんコメントおおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2015年6月30日 (火) 10時55分

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