防火水槽 番外編7 ■ 元造り酒屋の店先
これは…雰囲気づくりでしょう。
伊丹の街のちょっとした昔風なエリア(みやのまえ文化の郷)の旧岡田家住宅/酒蔵前にこの様な物件がありました。まぁ見ての通り防火水槽とその桶って風情ですが…この厚みですし、釘でポンポンと組み立てた感じでは水も貯められん、貯められたとしてもごく少量でしょうからまぁ、時代がかった風情にするためのオブジェと思われますので番外編ということにしときましょう。
仕事の合間ゆえ、ちょっと今回は中を拝見することはできませんでしたがこの建物、1674年に建てられた兵庫県最古の町家とか。それにしてはええ状態で残ってるなぁと思ってましたが、伊丹市のサイト“旧岡田家住宅”に載る写真を見ると…2001年の一般公開に至る前はかなり痛々しい状態になっていたんですね。よくも残してくれはったもんです。
晩年は大手柄、過去には富貴長などの酒を醸されていたとか。大手柄は10年ほど前に廃業し、今は白雪の小西酒造がその酒名を引き継いでいるそうです。ここまで改修されたのだったら…やっぱりここで酒づくりも再開してほしいもんですなぁ…って、無理な話ですか。
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コメント
昨年NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に触発され、黒田如水が一年間幽閉された場所探しに伊丹を歩いた事があります(笑)。
その時、宮ノ前を通り「旧岡田家住宅(店舗・酒蔵)」を見学しました。
店舗入口土間には“富貴長”ほか菰樽の展示、酒蔵手前には煉瓦造りの釜場・焚き口や井戸と洗い場があり、酒蔵には復元された酒搾り遺構など興味深く拝見しました。
灘五郷もそうですが、蔵元がどんどんマンションになってゆきます(汗)。
投稿: 難波のやっちゃん | 2015年6月13日 (土) 09時32分
やっちゃん様と同様の行動を、私も昨年致しました(笑)
で、GWお隣の美術館でやってる「ぐりとぐら50年展覧会」を見たついでに、ここ寄ってきました。中はなんでもスペースと言うか、その時は大きなオブジェを置いて、展覧会みたいなのをしてました。
確か阪神大震災で被災して、えらいことになったんですよね。けど、それがきっかけ?になってきちんと調査・保存につながったとか・・・当たり前のようにそこにあるというのが、一番消えて行ってしまうのかもしれませんね。
投稿: 天王寺蕪 | 2015年6月15日 (月) 10時09分
●難波のやっちゃんさまま
わたし歴史にさっぱり興味湧かんまま今日に至ってお恥ずかしい限り。スンマセン。
私も以前…もう15年ぐらい前でしょうか、ここを見学させてもらったことがあります。ええとこですよね。
灘五郷がマンションに…最近では灘唯一の木造蔵だった“灘泉”が競売にかけられて更地になり…あれは特にシンドイ気分になりました。ここみたいに何とかできなんだのでしょうかね。結局震災後再建されてもあかなんだんかと思うと…余計にシンドなります。
●天王寺蕪さま
勝手に「ずっとあるやろ」と思い込んでいた街角の木造建築があっという間になくなっているというのがここ数年多くて。「せめて写真に収めといたらよかった…」と思うも、先に言った様に「ずっとあるやろ」と存在することが普通すぎて…民のチカラだけではどうしようもないし、かといって普通の民家を市や府、国が残すわけもないし…仕方ないんでしょうかね。
お二人ともコメントいつもおおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2015年6月16日 (火) 18時02分