防火水槽 156 ■ 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-28
こっちは、ホンマの防火水槽でしょう。
昨日の番外編のとなり、みやのまえ文化の郷にある旧石橋家住宅の店前にありました。
石をくり抜いて造ったいかにも重厚なその姿。装飾がいっさい施されていないシンプルさが何とも潔いって感じですかね。
下部を見れば枕が2本。ですがちょっとズレているのが気になるところ。これは縁側を設置するの当たってちょっと右に移動したのかもしれません。
この旧石橋家住宅は元々雑貨商の老舗でここに近くから移築されたものとか。移築前の写真がネットにありましたので見てみますと防火水槽の場所には防火水槽がなく…消火器か何かを収納してあるであろう赤い金属製のケースがそこに。と思いましたがちょっと造りが今と以前では違ってますなぁ。ま、いずれにせよそこには防火水槽がなくて…と言うことは、これもオブジェとしてこさえた物件ってことでしょうかね。ま、それでもかなり本格的な重厚さですから、どこかから中古品を調達してここに置いていると解釈しましょうか。
元々どんな環境で防火に努めていた物件なのかわかりませんが、ま、文化・観光施設で余生を送るのもええもんやと思てるでしょうなぁ…って案外窮屈な思いでここに佇んでいる気もしますが。
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コメント
城塞都市から酒造りの街へと発展した伊丹市は早くから文化財保護事業に積極的でしたネ。
この辺り“伊丹郷”と云って古い家並みが残っていましたが、阪神大震災を機に“旧岡田家”・“旧石橋家”を復元し無料で見学できる様にしました。
防火水槽と共に京町屋でもみられる上げ下ろしの出来る折り畳み式バッタリ床几(揚げ見世)など店構えが面白い!
先日の桜井市、老朽化した旧家もこの様な形で保存し町興し出来んかな…
投稿: 難波のやっちゃん | 2015年6月14日 (日) 08時59分
やっちゃん様のおっしゃるように、最近、そうやって古い町家を再利用して、町おこししているところがあるそうですよ。町屋旅館にしたり、お店にしたりして、残してるんだとか。
そのお宅の所有者さんに「ちゃんと保存しなはれ」と言ったら、「うちの家ですやん、ほっといて」となるんやろうけど、税金面やらなんやらで優遇してるのだとか。
スペインでは、お城を丸ごと国民宿舎にして再利用してるシステムもありますしね。建物は人が中で動いてなんぼやし、どんな形でも保存されて有効活用されるというのは、ええことやと思います。
投稿: 天王寺蕪 | 2015年6月15日 (月) 10時24分
●難波のやっちゃんさま
老朽化した旧家の再生保存って…確かに自治体によってまちまちですね。意識の違いなのか財政状況のよるのか…何とかならんのでしょうかね。
●天王寺蕪さま
私ずっと、町家のリノベーションにはええ気してなかったんですけど、まぁどんな形であれ残った方がええわなぁと最近、それもええかと思える様になりました。ただ…やっぱりあまりにもちゃっちいことして、その値打ちガタ落ちなのは…どうかなぁ。わざとらしい昭和感とか大正感漂わせてるヤツは…はい。
お二人ともコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2015年6月30日 (火) 09時58分