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2015年3月13日 (金)

名物“赤たてもなか”杉屋 / 榛原

 昨日の記事にある古い町名看板は、この家の隅、電柱に隠れたところにありました。
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 “菅公”は、まぁ見慣れたもの…と言っても最近はほとんど見かけなくなりましたか。ニチデンは…ま、どうでもええでしょう。そんな看板に比べると控えめな風情のものがふたつ。小振りで雰囲気ある字。“赤たてもなか”…どうやらこのあたりの銘菓なんでしょう。
…と言ってもかなりの年代物の看板。今ではもうまぼろしの銘菓になっているかもなぁと思いつつ気になって、帰路、駅前の観光案内所で「赤たてもなかの杉屋さんって…こんな看板見たんですけど」と写真を見せると「ありますよ、定休日かもしれませんけど」とのこと。地図もらって行き道教えてもらうも、ちょっと一本早めに右折しますと…もうさっぱりわからん状態に。「まぁええわ」と歩きますれば、“赤たてもなか”のプラ看板発見。
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 看板は色褪せているし、テントは破れてなくなっているし…こらぁもうアカンのかと思いましたが、教えてもらった場所と違うしなぁともう一度地図に忠実に歩きますれば…杉屋さん発見。酒屋さんもされている店内で迷わず「赤たてもなか、4つください」。
 思いの外若い大将(?)が出てきて何となく“赤たて”の由来やら琺瑯看板の事など話すこともなく…ちょっと残念。でもまぁ、店開いていて買えただけでも満足ですわ。
 で、モノは、こんな感じ。
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 まぁある意味いたって普通の最中ではありますが、これがね、なかなかの逸品。香ばしい皮に北海道産小豆使用の品の良いあんが包まれています。その甘さが…ちょっと昔懐かしい感じがします。割とキツめの甘さ…最近は甘さ控えめとか、和三盆によるあっさり目の味わいが多い様に思いますが、ここのはガツンと甘さが前面に感じられます。でも…決して下品な味わいというわけではありません。「あぁ食べたぁ、美味しかったぁ!」という満足感で満たされる味わいと言うのでしょうかね。写真見てると…また食べたいなぁと思いますわ。
 古い琺瑯看板にある商品が今も現存する…何とも嬉しいことです。ちなみにここにある看板は…どれも現役。ニチデンさんも…ですわ。あ、それで「何で赤たてか?」ですが…ここをお読みください。

(於:奈良県宇陀市) 子供の頃はキライやったわ最中って。

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コメント

 昔から“名物に旨い物なし・奈良に旨い物なし”なんて云われますが、イイ琺瑯看板に遭遇されましたネ…“宇陀育ち”も美味しそう!

北海道産小豆は大納言かな?
赤たてもなか、小豆の赤(いダイヤ)から採っているのかと想ったら、古代伝説「赤盾・赤矛」からきてるんですか!
塩、和洋酒も扱っておられるので塩梅が良いんでしょう(笑)。 

子供の頃友達が“菅公”着るようなっても、最中のことサイチュウって読んでました(汗)。

投稿: 難波のやっちゃん | 2015年3月15日 (日) 19時05分

●難波のやっちゃんさま
この手の看板はもう宣伝する機能を失っているもんやと思てましたので、ほんまええ看板に出会えたもんやと思いますわ。で、何ですか“奈良に旨い物なし”と言われているんですか。それは知りませんでした。
私は“菅公”を「すがこう」と読んでましてまさか“カンコー学生服”と一緒やとは思いもしてませんでした。

コメントをいつどきもおおきにです。

投稿: 山本龍造 | 2015年4月14日 (火) 09時58分

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