アルコール分10度の純米酒、月桂冠の。
「日本酒旨いねんけど、ちょっと度数が高いなぁ」と思う今日この頃…ってまぁ、おいしいお酒出してくれはるお店に行ってはよばれる“無濾過生原酒”系のそれに対してとくにそう思うんですけど。
とは言えまぁ普通のお酒でも15度ほどの度数でちょっとシンドイときがある訳で、いっぺん低アルコール清酒呑んでみたいなぁとスーパーの棚見れば…ええのんが価格下げて売ってますやん。
てなわけでこれ“米と麹 純米酒”を購入。この容器(パッケージ?)に、まま抵抗があったものの、お買い得の嬉しさには勝てませんわな。
まずは“冷や(常温)”で味チェック。ん?やっぱり妙な酸味加減で別モンやなぁてな感じ。とは言え決してマズいわけではなく…次に徳利でぬる燗にしましたが、やはり同様の印象。「いや、この手のお酒はやっぱりコップ酒でグイグイ呑むのがええねんで」とちょっと熱めの燗にして呑むと…これ、おいしいですわ。
呑めば呑むほどおいしいなぁ身体ラクやなぁって感じ。まぁ度数低いからと飲み過ぎては意味がないなと思いつつも、やっぱり“呑む”という行為自体も楽しいことですから、これくらいの度数ので日々楽しめたらええなぁと思いましたね。10度にしてこの味わい…さすが信頼のブランド“月桂冠”ですな。
“平行複発酵”を駆使し、類を見ない高アルコールの醸造酒を作り上げた日本酒の伝統からすると“度数を下げる”という行為は、今までとは真逆の方向性とも言える訳で…時代が変わるということは、そういうことなんやなぁと思ったり。
しかし何です、日本のビールは昔、4.5%が普通やったものがスーパードライ出現で5%になり、最近のプレミアムビールは6%、チューハイもストロングと銘打って8%と高アルコール化してるというのも、妙な感じがしますなぁ。
で、そうそうこの容器。先にも触れましたが何とも“文化”を感じへんただの液体のいれもんって風情でほんまイヤやったんですけど、これ、ようできてますわ。“エアホールドパウチ”というパッケージでストローっぽいふくらみが付いていて、これがじつに持ちやすくて徳利にも注ぎやすいです。飲んで減ったら空気抜いてフタ閉めれば酸化も防げるし…ってまぁ、旨い低アルですから、さっさとなくなってしまうんですけども。ちなみにこれは凸版印刷が手掛けているそうです。ただの印刷会社かと思いますればそうにあらず。“関西ボトリング”という傍系の会社がパック酒の充填を手掛けたり…富士フィルムが化粧品を手掛けているのと同じことの様なちょっと違う様な。
「あんなもん…」と言うのはカンタン。つねに新しいもんを考えてそれを実生活に応用してゆく…見習わなあかんなぁと思た次第。“昔ながら”も良し、ではありますけどね。
で、この“米と麹 純米酒”は、なんと残念ながら廃盤になった様子。“濃醇甘口”から“普通やや甘口”に姿を変え、その名もずばり“月桂冠・純米”となって昨夏より発売されているみたいです。もちろん度数は10度。月桂冠の本気さが伝わってきますなぁ。
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コメント
最近は醤油何かも詰め替え用洗剤みたいな容器のやつが出回ってますね。
元々酸素は毒だったというのを再確認しました(笑)。
現在では3倍醸造の清酒は無くなった様ですが、添加物無しなら度数が低いのもありですね。
わざわざロックにして薄めなくてもいいし、冬場はお腹にも優しい。
強い酒をがんがん呷って、平均寿命が50歳位という激寒の国もあるそうですから、体に優しいのが一番ですわ。
量呑んだら同じですが(汗)。
投稿: 戦後派 | 2015年1月30日 (金) 07時14分
2005年に清酒の紙容器化率が50パーセント超えたと思ったら、次はパウチ容器ですか(吃驚)。
確かに最初は違和感ありますが、光・空気の侵入を防ぎ軽量で持運びに便利、最後はプラスチックごみで簡単に廃棄できますネ!
呑み盛りの頃は日本酒のアルコール度数(平均15~16度・最高22度未満とか)なんか気にもしなかった…
二次会で45ウイスキーやウオッカベースのカクテル等がぶ飲みして…そのツケを今払ってます(汗)。
ウイスキーやウオッカは蒸溜でアルコール度数を高めてますが、日本酒は加水しますんでホントは世界的にも高度数のお酒なんですネ!
でもやっぱり壜詰めの方が雰囲気あるナ(笑)。
投稿: 難波のやっちゃん | 2015年1月30日 (金) 10時51分
私も、やはり瓶詰派です。
ちょっととある事情からダイエットをせねばならぬことになり、低糖度・低カロリービールをネットで調べてみましたら、やはり皆さん同じことを言っておられます。「度数が低いから、飲み足りなくてついつい多目に飲むと、結局普通のビールよりカロリーが多くなる」うーん、そうか、そうなんやと納得して、まだ手を出してません。
投稿: 天王寺蕪 | 2015年2月 1日 (日) 11時40分
お醤油も酸化防止のため、こういう容器のものがヤマサやらキッコーマンから出ていますね。
おいしさが保てるならいいかもしれません。
投稿: ぽんぽこやま | 2015年2月 2日 (月) 02時50分
⚫︎戦後派さま
酔うのが目的ではないのでしたら、この低アルコール清酒はかなりええかと思いますね。ま、総量が増えたとしても、胃や食道にはきっとええと思いますね。
⚫︎難波のやっちゃんさま
どうも私は蒸留酒より醸造酒の方が身体に合う様で、ほとんどお酒かビールかワインです。やっぱり度数高いのは…疲れますね。
で、容器ですが、このパウチより、PETに入ったお酒が白鶴から近年売り出されましたが…あれの方がちょっと苦手です。何かまがい物っぽいというか。パウチまで先を行くと、むしろ抵抗が少なくなりますね。
⚫︎天王寺蕪さま
もちろんホンマは一升瓶がええなぁと思いつつ…ですよ。
私はプリン体少なめのビール風飲料を主に飲んでいます。ま、気休めやろなと思いつつですが。
⚫︎ぽんぽこやまさま
昔、何かで知ったことなんですが、素人に醤油を味わってもらうと、酸化して黒くなった醤油の方を“美味しい”と答えはる率が非常に高いというのが実際のところやと。その理由が「コクがあって田舎っぽい昔ながらな感じ」やと。醸造元にはなんとも言えん結果やなぁと思いましたが、ヤマサが酸化せん容器を出して一気に家庭用醤油のシェアを増やしたいうことですから…時代は変わったということなんでしょうか。
容器も含めて商品と考える時代…中小の醸造元はどう勝負していけば良いのかなぁと。
ちなみにキッコーマンの卓上酸化せんボトルですが、再利用できます。ただ、蓋のネジが普通の逆回しになっていますけどもね。
皆さんコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2015年2月12日 (木) 17時18分