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2014年11月30日 (日)

玉垣に、“寶 味 淋”

 先日は仕事で今宮戎神社で待ち合わせ。相手なかなか来ずで暇つぶしに玉垣見ておりますれば、こんなんが。
Takaramirin1 Takaramirin2
 社名、個人名に並んで堂々“寶 味 淋”と刻まれてます。
 今でこそ社名より商品名をドンと出すのが当たり前になってますが、この玉垣それなりの年代物(半世紀以上前っぽい)に見えますので、なかなか進んでいた表記やと思いますね。とは言え、平成の世でも玉垣に商品名だけというのは…普通見かけないのではないでしょうかね。旧文字“寶”に“淋”がどこか怖い感じもしますが、3文字という簡潔さで地味ながら、それなりのインパクトを見るものに与えています…って感じるのは、私だけかいな。11月30日、今日は“本みりんの日”。

 で、みりんですけど、原材料表示見たら…結構ビックリしますな、米トレーサビリティ法でお米の産地表示が義務づけられてからの話ですが。そのほとんどがタイや中国の米を原料にしているとは…。アル添糖添なしの昔ながらなみりんをうたっているヤツでさえ、国産米使用0%って…抵抗ありますわ。お米の自給率100%って…すっかり昔の話になってしもたんでしょうか。おかきもしかりですわ。
 以前…もう四半世紀ほど前の知識になりますが、米の輸入、そしてそれの完成品には関税がかかるということで、ベトナムでみりんのモロミをつくって、そのモロミを“半完成品”として輸入したら関税がかからんというやり口で実質海外産のみりんが市場に出まわっていると読んだことがありますが、今も、その流れが続いているということなんでしょうかね。これ同様、米粉調整品という抜け道的製品の存在も…何とも言えんもんがあります。

(於:浪速区) 玉垣に見える個人名は、シャボン玉ホリデー名付けの親とか

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コメント

 私も神社傍を通ったら、時間のある限り“玉垣奉納者”の名前を読みます…その土地に縁のあった当時の実力者・企業・商店そして今は無き銀行名等々…興味があります(笑)。

そうですか、宮崎寅四郎さんってシャボン玉ホリデー一社提供の牛乳石鹼創業家の方ですか(吃驚)。篤志家は個人名で奉納してたんですネ…

新米が出始めると、どうしても古米は敬遠されがちです。
和菓子やコンビニおにぎりで事故米・汚染米が使われていたのがニュースになっていました(汗)。

米のトレーサビリティもどこまで信用できるか…すっかり偽装大国になってしまいました…

投稿: 難波のやっちゃん | 2014年12月 1日 (月) 10時17分

龍造さん この『寳 味 淋』って寳酒造(宝ホールディング)の味醂なのか、祇園藤村屋の寳本味醂なのか 其れとも大阪に寳味淋って言う商品があったのでしょうか(^_^;)

投稿: ん❓ | 2014年12月 2日 (火) 08時35分

  「こぼれうめ」で雀を捕まえるという落語のネタも古典的ですが・・・。

 鰻や事故米の輸入に留まらず「偽装」まで輸入したのか?元からあった日本の文化か?

 学校給食からマーガリンを使い続けた者のとっては酒・煙草同様怖いものなし。

 スモッグにも免疫あるし、PM2,5もへちゃらよ。

 この歳になると、止めたところで誤差の範囲(涙)。

投稿: 戦後派 | 2014年12月 2日 (火) 08時36分

●難波のやっちゃんさま
“篤志家は個人名で…”ほんまですね。シャレてますよね。社名も屋号も個人名も入ってるヤツも見ますが、それを思うと確かにって思いますわ。
食品偽装…最近でも“木曽路”とか某食肉会社のがありました。なくならんでしょうね、この調子では。

●んさま
は?“祇園藤村屋の寳本味醂”て何かいなぁと調べましたら、これは宝酒造の製品を売ってはるだけですね。この玉垣は、そんな難しい問題ではなくいわゆる宝酒造の寶味淋でしょう。

●戦後派さま
“元々あった日本の文化”…そうなんかもしれんなぁと私も思っています。“金魚酒”ってのも、偽装とも言えるわけで…でも、わからん様に加水するのがプロの腕の見せ所とされたと言いますしね。
私らはサッカリンとチクロに鍛えられているはずです。戦後は…大規模な人体実験が行われているも同然やなぁと思うことがあります。

皆さんコメントおおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2014年12月 3日 (水) 11時17分

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