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2014年10月21日 (火)

線路の継目見てあれこれ

 今日は羽曳野市某所で仕事。近鉄は古市駅前で踏切開くの待ってますと「タンタン タンタンタンタン…」と線路の繋ぎ目から聞き慣れたあの音が…って、最近ではロングレール化などで昔ほど耳にすることもなくなりましたなぁ。
 電車がゆっくり通り過ぎ、その繋ぎ目を見ると「そら、鳴るわな」と言った感じの結構な段差。さらに見ると…
Tsugime1 Tsugime2 …繋ぎ目に何かが挟んでありますわ。まぁ多分ゴムか何かやとは思いますが隙間にこんなもん入れてるもんなんですか。知りませんでした。
 しかしまぁ何でこの様に施してあるんでしょう。かなりの音量で「タンタン タンタンタンタン」て鳴ってましたけど、ちいとは消音効果があるということなんでしょうかね。
 電車ごっこと言えば「ガタガタン ガタンガタン…」と徐々にキーを上げつつ口で言うモンですが、あのガタンガタン音も、もう随分前から乗車時にほぼ聞くことがなくなりました。やと言うのに子供は相変わらず「ガタガタン ガタンガタン…」と口にしてますな。聞いたことないと思うんですけどねぇ。不思議ですわ。
 で、そうそう。継目の部品に積水化学のマークが見られます。何でも作ってるんやなぁと調べますれば“FFU製合成まくらぎ”という商品を出しているとか。部品だけではなく、この昔ながらな木製のマクラギに見えるこれ全体がセキスイ製みたいです。“FFU”とは“天然木材の優れた特長をプラスチックで実現したもの”やとか。これ、ずっと木製やと思てましたけど、じつはプラスチックやったんですか。これも…知りませんでした。強度あるんですなぁ、プラスチックも。

(於:羽曳野市) 継目のタンタン音も踏切のカンカン音も夕暮れ時に聞くと…ごっつええ感じ。

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コメント

  最近では高架が増えて、間近で線路を見られるのは駅のホームか阪堺電車位かと・・・。

 まして、プラスティックの枕木なんて、全く存在すら気付きませんでした。

 次からはちょっと気を付けて観察してみます。

 それと、最近のお子達が「電車ごっこ」をするかどうかは知りませんが、インバーターの音を再現したりするんでしょうかねぇ。

 我々世代は学校の机を掌で2回擦って、グーで2回叩いてSLの音を再現してました。

投稿: 戦後派 | 2014年10月22日 (水) 08時56分

 線路と云えば元ドリフターズのベン・E・キングが歌う「スタンド・バイ・ミー」が大好きな私ですが…

で 軽くて強い、腐食もしない“FFUまくらぎ”知りませんでした。

新幹線では200mロングレール(50mを4本熔接)を滑らかにする“削正車”で東京~新大阪間を年間で一巡するとか(驚き)。

Stand by Me…真夜中の保線作業が安全運行を支えているんですネ!

投稿: 難波のやっちゃん | 2014年10月22日 (水) 09時37分

おはようございます~♪

レールとレールの間に挟んである物は多くの場合、継電連動のための絶縁材ですなぁ。
まぁ 小生は保線区や信通区では無かったので、詳しい事は判りませんが・・・
また、小生が現職の頃には、関西の在来線では、阪和線の三国ヶ丘辺りのロングレール(新幹線のレールのお古を溶接したもの)が一番長かったと聞いたように記憶しております。

在職中は色々ありましたが、和泉府中駅でのレール折損事故はキツかったですなぁ。ほぼ半日、手動で踏切の遮断機を上げたり下げたり・・・

ま、昨今のJR北の事故などを見ていても、鉄道も足元が大事ということを再認識させられますなぁ。

投稿: 啼兎 | 2014年10月23日 (木) 10時14分

うちの子ども、幼い頃おもちゃの電車を走らせながら「うふうふん、うふうふん」って言うてました。
私らの頃はもっとガタンガタンってうるさかったのに、今どきの子やな、と思ったものです。

投稿: おばちゃん | 2014年10月23日 (木) 10時48分

1.レール絶縁継ぎ目と呼びます
 2本のレールには微弱な電流を流し、列車が継ぎ目より前方に入ると、車軸でレールが短絡され、駅構内にある機器室のリレーが動作を停止し、そのことで列車が入駅してきたことを検知します。列車が通過すると再びリレーが動作し、列車がいないことを検知します。この列車検知情報は、構内の安全を支える非常に重要な基本システムです、駅構内にポイントがあり、複数の進路がある駅には、こういった連動装置というリレーのかたまりがあり、ポイントや信号機を制御しています。
絶縁するのは、お隣の区間と区別するためです、すまわち適度な長さで、レールを区分して絶縁をはさんでいくのです。
絶縁、すなわちレールにはさんでいるのは、レールの形をした、絶縁物なのです、最近ではエポキシ系のレール型が使われます。そのため鉄製のレールに柔らかいプラスチックをはさむわけですから、大きな音が発生します。
絶縁しない継ぎ目も25m間隔で存在します、そこを溶接するとロングレールとなりますが、夏の気温の影響でかなり伸びてしまい、あまり長くは出来ないのです。
この音を消す継ぎ目を考案すると、ノーベル賞です。
なお、普段はリレーが動作ONしており、列車進入で、OFFとなります、なにかが故障しリレーがOFFとなった場合、連動装置は列車が存在すると判断し、赤信号とします、これをフェールセーフと呼ぶ。
よく言われる、信号故障とは、この絶縁継ぎ目に鉄くずが挟まり、絶縁不良がおきて、リレーOFFとなって、安全側に赤信号とします・・すなわちお客さんには運転見合わせとなる
また保線職員からは 非常に嫌われています、乗り心地を悪くし、音を出し、運転支障の原因にもなるので。

やっかい その2
 レールには電車電流といって、架線から+の電気をとって、電車のモーターを動かし、レールに -(マイナス)の電気を帰すのです。よって 絶縁継ぎ目では、肝心の電車電流が流れなくなりますから、もう一つの装置、インピーダンスボンドという大きな四角の鉄製の容器に入った、装置が継ぎ目近くにあり、電車電流と列車検知電流とを分岐させ、電車電流は次の区間へ帰してやります。
以上 継ぎ目は 厄介なのです!!

2.合成枕木
近年増えてきました、ヒノキが少なくなったことと、腐りにくいので、レールを敷きかえる際に合成枕木に交換します(予算による)

投稿: 鉄道信号の人間 | 2014年10月24日 (金) 22時42分

●戦後派さま
ホンマに線路を間近に見ることができるとこは…というか、それだけ踏切が街からなくなったということですね。まぁ考えてみたら、線路で遮断されて行き来できんというのも変な話ではありますが、何となくさみしいもんがあります。
電車ごっこでインバータ音ですか…おばちゃんさんが言うところの“うふうふん、うふうふん”でしょうかね。

●難波のやっちゃんさま
ほんま世の中知らんことだらけ…というか、知らんことすら知らん有様で、ここにセキスイのマークがなかったら、あれこれ知らんままでした。
スタンド・バイ・ミーは…ジョン・レノン版かなぁ。

●啼兎さま
え?絶縁材ですか…確か電車ってレールにも電気が流れていて、電気つながってなかったらアカンのちゃいますの? 
とか思てましたら別の人からえらく詳しい教えてもらい「さすがは啼兎さんや!」と。
で、在来線は新幹線のレールの中古を使うんですか…これも知りませんでしたわ。ホンマ皆さんから色々教えてもらえてあり難い話です。
“和泉府中駅でのレール折損事故”これもすいません知りませんでして。大変やったんですね。ほんま、人々の苦労のお陰で世の中まわってるんやなぁと。

●おばちゃんさま
“うふうふん、うふうふん”ですか。それはちゃんと観察してますなぁ。私が見かけるお子らはまぁ“ガタンガタン”ですわ。あれは…親から教えてもろてるんでしょうかね。

●鉄道信号の人間さま
はじめましてこんにちは。今回は詳しい説明を有り難うございます。
そういうことやったんですね! それで駅近くにはレールの繋ぎ目が多かったんですね。気分スッキリ。素人でもわかりやすくお書き頂きましたので、これでバッチリです…ってもまあ、全面的に理解したとは言えんのですけれども。
合成枕木の件もなるほどです。昨日大工さんに仕事頼みましてそのとき「ヒノキは腐りません(=腐りにくい)」と言うてはったので「それで枕木もヒノキなんや」と納得しました。

皆さんコメントとお教え、有り難うございました。

投稿: 山本龍造 | 2014年10月26日 (日) 18時59分

追加です
 かのセキスイのマークの金具は、「ペシ」と呼びます、
 普通のレール継ぎ目では鉄製ペシを、今回のような絶縁継ぎ目には、このセキスイ製の絶縁プラスチックで鉄金具を3次元で覆ったペシを使います。
 普通の鉄製だと、4箇所のレールとの結合穴に鉄製ボルトで結合した際に、ボルトもレールもペシも鉄だから、向こうのレールとこちらのレールが電気的につながってしまい、絶縁継ぎ目とはならないので!
ただこのペシは 価格が高い。
 駅に絶縁継ぎ目が多いですが、駅間の信号機がある箇所には、すべて絶縁継ぎ目があります。
この絶縁継ぎ目をなくしたいのが、鉄道技術者の夢ですが、大阪の地下鉄では、比較的速度を上げて通過できる駅間の絶縁継ぎ目には、無絶縁装置を設置していて、継ぎ目はありませんのでガタゴトは鳴りません!!
動作原理は、難しいので割愛します、欠点は・・遅い速度で通過すると、非常ブレーキが掛かる場合がありますが!!低速での非常ブレーキは減速度が低く、乗客が倒れるほどのショックは無いようです。

投稿: 鉄道信号の人間 | 2014年10月27日 (月) 23時13分

●鉄道信号の人間さま
引き続き詳しい解説を有り難うございます。“ペシ”と言うんですね。何故プラスチック製かというのも納得しました。大阪の地下鉄は…そうなんですね。ちょっと素人にはその音の違いはわかりづらいのですが、これから気をつけて聞いてみます。
おおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2014年11月 4日 (火) 20時48分

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