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2014年1月 4日 (土)

長龍の“ふた穂”

 お正月に呑むお酒は、なぜかいつもどれも旨い…まぁそやない風に感じたことも過去にはありましたが、今年はこのお酒から始まりました。
Futaho Futaho2  “ふた穂”、これがね、正味のところ最近いちばん「旨いなぁ」と思っているお酒です。この旨さにはその「どや、旨いやろ」とかいう様な妙な主張がないんです。それでも印象に残る不思議な魅力。とても呑みよい。けどしっかり味があって、何より品がある。そんな感じでしょうか。
 何年か前、長龍の直営居酒屋“なる”ではじめて口にして「…うまいなぁ」と感じた印象から、いまだぶれない。さすがそこそこの規模を誇る長龍酒造の製品といった風格がそこにある…ってまぁ、造り酒屋の世界ではまだまだ“老舗”には属さない蔵やとも思いますが、ね。
 岡山県産“雄町”を5年もかけて味を整えて一升3,000円でおつりがくるという価格もこれまた何とも魅力的。詳細は長龍の“ビンテージofふた穂”をご覧ください。
 しかしながらこのふた穂、売ってるところがほとんどないのが困りもん。往時の“なるほどよい酒”のイメージが付きまとって、名酒を扱う酒販店に相手にされてないのかと思ったり。ま、私の味覚がたいしたことないってことなんかもしれませんが…ってそれもお酒に失礼ですな。

清酒 原材料名:米、米こうじ(原料米はすべて国産)、精米歩合:68%、使用米:岡山高島産雄町100%、アルコール分:15度以上16度未満、日本酒度:+4.0、酸度:1,3、 長龍酒造株式会社Y  奈良県北葛城郡広陵町南4

八尾で熟成させてるから、旨なるらしいで。

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コメント

  日本酒も古酒のブームが来るのでしょうか?、新酒、搾りたてがはヌーボーみたいな感じで。

 やっぱり元々それなりのものを、管理された環境で寝かせるから、それなりの味になるのでしょうねぇ。

 家人が殆ど飲まない親戚で出された戴き物の高級なお酒のはずが・・・、まぁお酢までは行ってませんでしたが(笑)。

 それ以来、早めに調理酒にしているそうで、あ~勿体ない。

 我々素人は手元にあるものは早めに戴くのに限ります。

 

投稿: 戦後派 | 2014年1月 5日 (日) 08時45分

高島産の雄町ですか…。

えーっと、かの有名な雄町とは近いですけど兄弟や、親戚なんでしようかね?
雄町ってお隣の赤磐市の雄町が本家で有名ですよね(旧赤坂地区や旧軽部地区)。

高島産の雄町米ってまさか地名じゃ無いですよね?(高島には冷泉で有名な雄町ってところもあるんですよね)ややこしいです。高島の雄町で作っている「雄町」でいいのかしら?

雄町米のお酒なら地元の「利守酒造」が定番かな。

投稿: 通りがかりの人 | 2014年1月 5日 (日) 23時39分

●戦後派さま
ほんとにね、自家で熟成が進むとなんや紹興酒とか味醂みたいな香味になってしまいますけど、このお酒はそんなんとは別モンで、透明感のある熟成香もしないヤツですわ。空調のきいた貯蔵庫で寝かせているのでしょうが、それを思うと「ちょっとエネルギー使いすぎかもなぁ」とも思いますね。
自家熟成で香味の濃くなったお酒もええもんですが、やっぱりなかなか料理にも合わないし量も呑めんしで…おっしゃる通り、素人はさっさと呑みきってしまうのがええと私も思てます。と言いつつ、廃業した蔵の酒を大量に寝かせているんですが…

●通りがかりの人さま
“赤磐雄町”と言えばその昔、南河内の竹綱本店“竹翠”がこのお米にこだわってると聞いて買いにいったことを思い出しました。残念ながら廃業したばっかりで買えませんでしたが。
“ふた穂”に使われている雄町のことは、長龍酒造のサイト“雄町米のお話”(http://www.choryo.jp/futaho/story.html)に記されています。

皆様コメントおおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2014年1月 6日 (月) 11時25分

  ええ~っ!と思いつつ我が家にもイチゴやキウイのワインが眠ってます(笑)。

投稿: 戦後派 | 2014年1月 6日 (月) 21時52分

●戦後派さま
“イチゴやキウイのワイン”ですか…どんなんか知りませんがフレッシュな方が美味しそうですね。「古なってもなぁ」とか言い訳してドンドン飲みましょ…って、こっちは今日、禁酒日なんですわ。

投稿: 山本龍造 | 2014年1月 7日 (火) 23時31分

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