限りなく黒に近い茶色で塗りつぶされたヤマザキパンのプラ看板。
阿倍野目指して歩いていますれば近鉄南大阪線は北田辺の駅前に出ました。「あのパン屋さんは健在かいな?」と見てみますれば…
ぎえっ、こんな状態に。こんな真っ黒なヤマザキパンは見たことありませんで。近づいてよく見てみますれば、もう今ではパン屋ではなく、不動産屋さんになっていました。
時代変わってこの手のパン屋さんも大変やというのはわかりますけど、こういう風にそのプラ看板を消し去るとはって感じ。何で撤去するという方法をとりはれへんかったのでしょうか、不思議な感じがします。
「そう言えばここの店、以前にも撮ったことがあるわ」と探してみますれば、2002年のファイルに画像データがありました。
ちょっと前に撮ったつもりがもう11年も前やったとはちょっとびっくり。しかも今回撮ったのとよく似たアングルで撮ってたというのもこれまたびっくり。まぁ同じ人間が撮るとなると、そんなもんなんでしょうか。
で、当時なんで撮ったかと言うと、この店の造りが進々堂製パンのデイリーショップそのままであるのに、看板だけヤマザキに変えてあるのが何とも安直なことやなと思ってのことでした。この前年、進々堂はこの手の店への販売をヤメたところでしたので、個人店としてはまぁこういう展開しかできんかったということでしょうね。
その頃はブログもやってなかったしでお蔵入りになっていたこの写真がこんな形で出すことになるとは思いもしませんでした。しかし何です、11年の歳月が過ぎて…何かさみしいなった感じがしますなぁ北田辺の駅前は…って、曇天で、色味のない風景にしか写らんかったから、そう見えるだけなんかもしれませんけれどもね。
(於:東住吉区) “写真”には必ず付随する“記録性”、そこがオモロいなと近年再認識。
※関連記事:『かつてあった地パン 3 ◆『進々堂』 』 2008年7月の記事
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コメント
改装の際に、出っ張った方だけでも取り外すという発想にはならんかったんですねぇ。
風の強い日とか、それなりに建物にも負担が掛かりそうやし・・・、知らんけど。
投稿: 戦後派 | 2013年12月22日 (日) 09時30分
前の看板を撤去せず、塗りつぶす。
…確かに一種異様な光景ですナ(汗)。
駅高架下に新しくデイリーヤマザキが出来たのでパン屋を廃業、愛憎相半ばしてプラ看を残したのか…
それともブラッ○企業を暗示か(怖ワ)。
投稿: 難波のやっちゃん | 2013年12月22日 (日) 10時03分
●戦後派さま
「なぜこういう改装をしたのか?」ですが、ひょっとしたら「ここは元々パン屋さんでした」ということを残すためなんかもしれんなと思います。というのは、駅を挟んで向かい側にも同じ不動産屋さんがあって、そこは民家のまま、賃貸物件の知らせる広告を壁に貼ってはって「元々民家でっせ」感満開で営業してはります。何か考えがあってやってはるのやと思います。
●難波のやっちゃんさま
やっぱり異様ですよね、この看板。でも、そうか、企業イメージを色にカタチにした結果やと思うと…ちと怖いですね。ま、それは想像しすぎということで。
お二人ともコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2013年12月26日 (木) 21時57分