阪和線、北信太駅近くの踏切端の懐かしい一角。
「最寄駅は阪和線のきたしんた…ん〜何て読むんでしょ」と言うのは仕事依頼でかかってきた電話の向こうの担当者。「そらあんた、キタシノダですやろ」。
てなわけで今日の午前中は和泉市の某所へ。北信太駅を降りて海側へ行きたいのに山側にしか改札口のない構造。このスタイル、最近少なくなってきて、今となっては何とも面倒なことです。てなこと思いつつ踏切見つけ渡ろうとしますれば、懐かしい光景がそこに。まぁほんとちょっと前まで普通にあった鉄道沿いの風景なんですが、すっかり見かけん様になってしまいました。赤茶けた瓦屋根に板壁、そこに琺瑯看板。色づいたカキの実がまたええ風情を醸し出しています。黄桜の看板が逆さまになって落ちているのも、ま、味わいのひとつですな。
この手の小屋の壁から琺瑯看板の姿を見かけなくなって久しいですが、これって…マニアがもらって帰るのでしょうか。ネットオークションで高値売買されているのを見るにつけ、複雑な気分になります。昭和レトロのアイテムとして飲食店なんかで見ても…ねぇ。
(於:和泉市) 今日も阪和線は、やっぱり遅れて走ってました。
※関連記事:『琺瑯看板だらけ、老舗宿の壁…』 2010年7月の記事
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コメント
関西ではきつねうどんの事、“しのだ”とも云いますナ。
近くに“信太森神社”があり、開業時には葛葉稲荷停留場だったとか…
で、旧国鉄沿いや旧道に残る農機具小屋等のレトロ看板 懐かしィですネ。
特にサクラや菅公の学生服、ミツカン酢やタマノ井酢なんて…
駅舎橋上化が進む中、プロトタイプの北信太駅 いつまで残るやら…
投稿: 難波のやっちゃん | 2013年12月18日 (水) 12時34分
何時ぞやのネオンサインもそうですが、室内の飾り物ではねぇ・・・。
あるべき物はあるべき所にあって欲しいもんです。
何処にも繋がっていないレールの上に置かれた、静態保存のSLみたいな・・・。
投稿: 戦後派 | 2013年12月18日 (水) 19時43分
さすがに同じ市内といえどもこのあたりはあまり行かないですけどね、車で通りがかる限りではこういう景色しっかり残ってますよね。
難波のやっちゃんさんも書いてらっしゃるとおり、「しのだうどん」とも言いますね、これ全国的にもそうです。
信太の狐伝説も有名ですし。
信太山には航空無線の電波塔もあるので伊丹空港へ降りるときには通ります。パイロットの方は必ず知っている地名です。
各地にありますが、雷が鳴ったときの「くわばら」の地名の元になったところも和泉市内にあります。方々にあるのですけど、TBSの「世界ふしぎ発見」で映ったのは和泉市の桑原でした。
投稿: ぽんぽこやま | 2013年12月19日 (木) 01時31分
●難波のやっちゃんさま
“しのだ”とよく耳にしますが、あんまりそれが何かと考えたことなかったのですが、きつねうどんのことなんですね。なるほどーそうですか。
ここに写る鳩サクラですが、現存する会社みたいですね。私は中学生時分は“サクラホマレ”と言う学生服でしたが、どうもそのスタイルがもっさりしてる気がして、高校のときから“スクールタイガー”を買ってもらったことを思い出しました。まぁ…名前がスカッとしてるからスマートに見えただけなんかもしれませんが。
●戦後派さま
ほんまに“あるべきところにあってこそ”ですよね、この手のもんは。今朝、テレビ見てましたら、興和のカエル“ケロちゃん”盗難の話をやってました。不二家のペコちゃん同様、この手のモンも狙われる…さみしいことです。
●ぽんぽこやまさま
河内モンの私には泉州のことはまだまだわからんことが多くて、今回もぽんさんはじめ、色んな人にあれこれ教えてもらいました。由緒あるところなんですね、このあたりって。もっとゆっくり探索してみたかったです。
皆さんコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2013年12月26日 (木) 21時27分
はじめまして。
北信太は以前仕事に来ていたことがあります。なので、とても懐かしく読ませて頂きました。で、しのだ=狐ですが、「信太の葛の葉伝説」ご存知でしょうか?安倍清明の出生の秘密の話です。そこから「信太=狐」がきていますので、興味があればぜひ調べてみてくださいませ。ちなみに、この辺り色々懐かしいものが沢山残っています。和泉市も泉北高速沿線は洒落たお店もできて、いかにもニュータウンって感じですが、阪和線沿線はまだまだどっこい、懐かしい香りがぷんぷん漂っています。隣の信太山駅(自衛隊の基地があります)エリアもあわせて、ぜひご散策下さい。びっくりするものが、まだまだ沢山ありますよ。
投稿: 天王寺蕪 | 2014年1月 4日 (土) 17時47分
●天王寺蕪さま
はじめましてこんにちは。
「信太の葛の葉伝説」お教え頂き有り難うございます。いまwikiでどういう話なのか読みました。なるほど、でした。
なかなか泉州にも縁がなくて、あまり行く機会もないんですが、またきっかけがあればあちこち探索してみます。おっしゃるとおり、いろいろ懐かしモンがありそうな雰囲気が漂ってましたので。
コメント有り難うございました。
これからも拙ブログにお付き合い頂ければ幸いです。
投稿: 山本龍造 | 2014年1月 6日 (月) 14時01分