« 片山商店街、そして“ヨーナル薬局”。 | トップページ | 立派な樹、じつは鉢の木。 »

2013年10月 7日 (月)

板壁の木に変わった細工がしてあるけれど、

 木板の壁の立派なお宅。その壁に使われている材木が、少し変わってるなぁと思いまして。
Kihei1 Kihei2
 見ての通り、木の板に別の木片が無数に埋め込まれています。最初は「フシの部分が抜け落ちる前にこうやって別の木片を埋め込んでるんやろ」と思いましたが、どうもそうではない様子。ある一定の間隔と角度を持って、埋めてあります。
 何となく今までにも見たことがある様に思うのですが、そんな記憶も曖昧で。きっとその筋の人たちには珍しいもんでもないのかもしれんなぁと思い、ネタにするのをためらっていたのですが…「そや、わからんことは皆さんに教えてもらお」ということで記事にした次第です。
 まぁ私はこれ、“文様”というかデザインかなと思っているんですが、どうなんでしょう。ほか、考えられるとしたら、板の反りを防ぐためかもしらんなとも思ったりしています。
 てなわけでどなたかお詳しい方がおられましたらお教え頂けませんでしょうか。もちろん「他所でも見た」という情報なんかもお聞かせ頂ければ幸いです。

(於:生野区) 赤い鳥居マークが…ま、これもよろしいか。

| |

« 片山商店街、そして“ヨーナル薬局”。 | トップページ | 立派な樹、じつは鉢の木。 »

建造物」カテゴリの記事

大阪市東部」カテゴリの記事

コメント

 近江長浜で見た舟板塀に似ているように思います。木造船の材木の再利用かもしれませんが、どうでしょうねぇ。

投稿: たのけのあむら | 2013年10月 8日 (火) 07時53分

 此処は御幸森天神宮近くの旧家ですネ。
私も気付いてましたが、特に調べませんでした(汗)。

すると先日ナムダーさんのブログで、同様板壁の紹介がありました(吃驚)。
「船板塀」と云い“剣先舟”の船材を利用してるのではないか?
“船釘”は鍛冶屋で一本一本作るので手間がかかるとの事。
また別の方の記事(雄山荘の門)では、“和船”を解体した古板(おそらくひのき)を使い“剣先留め”の釘穴が板塀にリズムを与えケシキとして活かされているとの事でした。

世の中 知らぬことは沢山あり勉強になります(笑)。

投稿: 難波のやっちゃん | 2013年10月 8日 (火) 08時05分

  勉強になりますわ。

 「剣先船」からイカ釣り船しか連想できませんでした。

 いやはや・・・。

投稿: 戦後派 | 2013年10月 8日 (火) 10時49分

(追記)
 午前中“猪飼野”を再訪して来ました。

西の弥栄神社周辺にも板壁の蔵がある旧家が何軒かありますが、“船板塀”は見当たりませんでした。

ご当地には昔“瓢箪山まで他人の土地を踏まずに歩いて行ける”と云われた大庄屋が居たそうな…
船板塀のお家もかつて大地主だったのでしょう。

来週15・16日には秋祭りがあります。
地車の宮入り観に行きます(笑)。

投稿: 難波のやっちゃん | 2013年10月 8日 (火) 12時34分

戦後派さん、オモロイ❗
ってワシも同じレベルや(^^;;

気付きと探究心が欠けとるわ‥

投稿: ん❓ | 2013年10月 8日 (火) 14時34分

●たのけのあむらさま
そうか、これを“舟板塀”と言うのですね。最初そう思ったことを思い出しました。でも、その、何で舟の廃材が、こないな意匠になってるのかがわからなくて「やっぱりちゃうんかなぁ」と。ホンマは今でもどの様に舟として使われていたのか理解できません。

●難波のやっちゃんさま
え?そんな記事ナムダーさんとこにありましたっけ…っと見てみますれば、確かに。
材木を横に使うか縦に使うかでちょっと雰囲気が変わるもんですね。しかしながら、この場所に、何で舟の木を使った壁があるのか、それも不思議に思います。
それから…最新情報もご報告有り難うございました。

●戦後派さま
いやほんま、勉強になりますわ皆さんのお陰で。
イカ…っははあ。

●んさま
戦後派さん、まじめなんかふざけてんのかオモロいです。


皆さんお教え下さいましておおきにです。

投稿: 山本龍造 | 2013年10月11日 (金) 11時42分

 白壁に舟板塀の近江商人の屋敷に使われていることが多く、廃材利用で安く上げるとか、水に触れていた材木のため火事除けの縁起担ぎだとかの話があるようですよ。

投稿: たのけのあむら | 2013年10月11日 (金) 16時31分

 >>この場所に、何で舟の木を使った壁…
此処は平野川流域の近く、改修前はもっと川幅が広く(蛇行した川筋が今も道路で残っています)、和船での海運が盛んだったと思います。

で、ナムダーさんがコメントされるかと控えていましたが…
 >>木の板に別の木片が無数に埋め込まれ…
舟釘を打つため鑿で穿った穴に補強の木片を埋め込んでいます。
結果的に龍造さんが云われるようにリズムのある“紋様”となっています。

庄屋や豪商が廃船を再利用、“粋”ですネ…


投稿: 難波のやっちゃん | 2013年10月11日 (金) 19時17分

●たのけのあむらさま
なるほどーそういう理由があるんですか。安く上げるというの、やっぱり近江商人って感じがしますが、これはイメージの問題なんでしょうかね。

●難波のやっちゃんさま
こちらもなるほどー。確かに蛇行した河川跡の道がありますね。それを知ってても舟で物資を運んでいたことを想像できんかった…情けないですわ。
木片埋め込みのことも、これでスッキリしました。
いやホンマ、“庄屋や豪商が廃船を再利用”…こういうのを粋(すい)っていうんでしょうね。

お二人ともより詳しくお教えくださいまして、ありがとうございました。

投稿: 山本龍造 | 2013年10月26日 (土) 10時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 板壁の木に変わった細工がしてあるけれど、:

« 片山商店街、そして“ヨーナル薬局”。 | トップページ | 立派な樹、じつは鉢の木。 »