紙芝居屋さんが来たわ…大泉緑地にて。
「ここは遊具があるからおもしろいねん」とお子にせがまれ、新金岡駅から歩いて大泉緑地へ。しばらくしますと、拍子木の音が…
あ、懐かしの紙芝居屋さんです。と言ってもじつは私、幼少期にこの手の紙芝居を見た記憶がなくて。紙芝居屋さんは見たことあるんです、が、その頃もうみんなテレビに夢中やったのか、小学校の近くでおじいさんの紙芝居屋さんがひとり、ぽつねんと立ってはる姿を見たのが最初で最後やった様な気がしますが…忘れただけなのかもしれません。
ボランティアでこういうことしてはる人もいるとは聞きますが、この様にお代徴収して水あめ渡してってスタイルの本格派が今もいてはるとは、ちょっとオドロキ。ま、変わった点と言えば、自転車がウエルビー号みたいなやつから、電動アシストに変わってるところでしょうかね。
さて見てますれば、最初水あめと型抜きのお菓子を100円と引き換えに渡して、それから、クイズ。ダジャレ系からちょっとした教養系のものまでドンドン出していきはります。当たれば駄菓子がもらえる訳で、うちのおちびちゃんも、授業では滅多に上げん手を、ハイって上げてますやないの。何かこっちまで嬉しくなるなぁ。
ひととおりクイズが終われば次に紙芝居。あれはなんやったんかなぁ…『黄金バット』やったんかなぁ。ま、こっちの方はクイズよりもえらくあっさりと終わってしまった印象。ま、こういうのって、このおっちゃんとのコミニュケーションを楽しむもんでしょうから、これでええんでしょう。
オーディエンス(?)の中には、お代を払っていないお子もいましたが、クイズにはちゃっかり参加。で、プレゼントをもらっています。こういう心広い態度こそ、平成の世の紙芝居屋さんなんでしょうかね。
訊けばここ大泉緑地と大仙公園で実演しているとか。帰宅後調べてみますと、このお方は“ごえもん”さんとおっしゃるそうです。そう言えば、紙芝居が始まる前にある絵に「ごえもんの かみしばい」と書いてありますわ。
テレビの時代、インターネットの時代になってもこういう商売がまだあるとはびっくりでしたが、それ以上に、ここに集まる子供らがなんか活き活きと楽しそうで、そこがええなぁと思いました。
…と、記しましたが、このお方も月→金は別の仕事しつつ、社会貢献的にやってはるのかもしれませんね。いずれにしてもこういう空間がまだあることに、ホッとしました。
(於:堺市北区) おっちゃんの帽子に『Bs』、なんかうれしい。
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コメント
懐かしいです。
私の周りでは小1までやってた記憶があります。
紙芝居の内容はさっぱり覚えてないんですが、あの空気感はかすかに覚えております。
お寺の境内でやってました。
今から考えると、厳かで静寂な場所で、おっちゃんの解説が響いてたのは奇妙な空間でした。
昔、TVで村田兆治さんを題材にした紙芝居をやってました。
肘を故障したときの村田さんの心理描写が見事で唸らせられました。
投稿: わい | 2012年11月18日 (日) 02時27分
丁度“街頭”から“電気紙芝居”の子供時代でした(汗)
隣のオッチャンが戦争から帰ってきて暫らく“紙芝居屋さん”をやってました。
親方から新作が入るたんびに近所のガキ集めて練習してました(笑)。
やがて紙芝居も廃れ、阪○電鉄に入ります。
が「踏切番」、「切符切り(改札係)」、「バスの車掌」と配転の都度その職種が無くなると云う不運なお方…
でも無事定年まで勤め上げ、昨年87歳で大往生…
まさに昭和を生き抜いた誰からも愛される人でした(涙)
投稿: 難波のやっちゃん | 2012年11月18日 (日) 18時07分
●わいさま
わいさんは幼少期に紙芝居を体験してはるんですか。貴重なことですね今となっては。
駄菓子屋のおばちゃんとかを含め、子供相手の大人って、社会のルールを教えるという意味でも重要な存在やったと思うんですが…幻想かもしれませんが、どうでしょう。
昔には戻れなくても、何らかの形で、そういう要素を世の中に復活させなアカン様にも思っています。
紙芝居体験話、おおきにです。
●難波のやっちゃんさま
“隣のオッチャン”の人生、なんか「ほんまでっか?」って感じですね。不運と言えば不運。でも次々職には恵まれて幸運なんかもですね。
>>誰からも愛される人でした(涙)
辛酸なめてこそそういう人柄にならはったのかもとか思いました。
ええ話を…有り難うございました。
投稿: 山本龍造 | 2012年11月19日 (月) 18時16分