“約束の地”に佇む自販機 まで。
今日は亀井吾郎さんの写真展を見に会場である四条畷駅前の『喫茶エコー』へ。
クルマではそのあたりを走る割に、もひとつ土地勘なくて、日頃まず乗ることのないJR片町線から眺める車窓も降り立ったそのホームの風情も…ちょっとした旅気分にさせてくれます。
そんなこと感じながら会場となる喫茶店の2階へ。『約束の地』と題された写真展には“ここよりほかに還るところはありません。”のことばが添えられています。ちょっとした旅先で写真作品を通じて味わう日常の中の妙な非日常性…白黒の作品を前にそんなこと思いつつ一点一点観賞していく中に、自販機の写った作品が。氏が自身のfacebookで“約束の地”の解説として綴られた文に出てくる物件の作品です。「これのことか、ほんま、そんな感じに見える…というか、そう感じて撮ってはるんやなぁ」と。
現実にあるものをどうとらえ、どう解釈するか。そこらへんの感覚は普遍性があるものなのか、百人百様なのか。「お前はどうとらえててるん?」と自問自答…うー、どうなんやろ。
そんなこと考えつつ次は京都下鴨の画廊へ向かうべく片町線で河内磐船まで行き、徒歩で京阪交野線“森河内”へ。「ラジオ聴きながら行こ」とiPod touchでラジコ起動させるとなぜかここが東京圏と誤認識。「まぁええか」と“NACK5”のFM埼玉を選ぶと、小林克也さんがしゃべってまっせ。「北河内で小林克也のDJて…ここはどこやねん」と見知らぬ土地で妙なズレを楽しみつつ歩きますればそこに…
「ん?」。細い道後ろからクルマ来るしはよ前へ進まんと迷惑やしとやや早足で歩くその左横に…「さっき見たあれちゃう?」。戻って見ますれば…『約束の地』に佇む自販機でした。
確かに…その様に見える。けど、それは亀井氏がそう感じてはると知ってるからそう見えるだけで、私自身、そんな深くやっぱり物事を考えてない様な気がするなぁ。もちろんこんな片手間に撮った写真を同列に語ることがそもそも無茶苦茶な話ですが(すいません)。同じ被写体でも、撮り手の解釈でその意味合いが変わる…当たり前なことの様なそやない様な。ちょっと久々に写真のこと話してみたくなりました。亀井吾郎写真展『約束の地』は明後日の日曜まで。
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コメント
祝ランキング1位!
これからも楽しい記事を。
投稿: 戦後派 | 2012年10月21日 (日) 07時40分
“打ち捨てられた自販機には人格が宿る”
そろそろ冷⇒暖切り替えの季節ですが(笑)。
難波から高速バスで46分「河内森」駅前のお家、板壁に貼られた“増改築リビングセンター○○工務店”も気に掛かります(汗)。
亀井さんとも色々楽しくお話させて頂きました。
“名月を写す第二京阪”なんかもお気に入りです。
第一位おめでとうございます!
投稿: 難波のやっちゃん | 2012年10月21日 (日) 14時00分
●戦後派さま
はは…これはいわゆる“三日天下”みたいなもんでしょう。
とは言いつつ、それだけの方々がランキングのアイコンをクリックしてくれはったんやなぁと思うと、ほんま有り難いことやと思います。こんな社会性、時代性、ニュース性なきブログに…
なかなか「ポチっとクリックお願いします」とは書けん性分ですが、これからもお付き合い頂ければさいわいです。
●難波のやっちゃんさま
いやはややっぱり何ともフットワークの軽い。しかも北河内まで高速バスで行けることまで知ってはる…ただモンやないですね。びっくりです。
で、亀井さんともお話になられましたか。じつは私、亀井さんとはネット上で知り合ったものの、まだリアルではお会いしたことがなくて。土日の都合がつかんかったのが悔やまれます。
私も“第二京阪”のものとか、“七笑”の居酒屋看板のものとかも「ええなぁ」と感じました。
それから…「ありがとうございます」。
お二人ともいつも有り難うございます。
投稿: 山本龍造 | 2012年10月22日 (月) 10時15分
お越しいただいておありがとうございました。お会いできなかったのが残念です。
「難波のやっちゃん」がKさんだったんですね、やっちゃんもお越しいただいてありがとうございました。お話が楽しかったです。
龍造さんは早速、自販機を見つけられたのですね。地元での開催だったので地元民が「あ、ここ、河内森の…」というのが少なくなかったですが、流石に山本龍造さんの観察眼は鋭いですね、通りすがりに見つけられたとは。あんがい悲壮感がないかも知れませんが、僕としては朽ちてそこに立っているのが、何度も通るたびに、なにやら親しげに感じるんです。
今日、バラして来ました。ちょっとほっとした気分です。
投稿: たのけのあむらこと亀井吾郎 | 2012年10月24日 (水) 21時05分
いやァ 本当に驚きました!
北河内ネタなんで“たのけのあむら”さんがコメントしはるやろと思ってましたが…まさかまさか御本人だったとは(汗)…
私は密かにナムダーさん、龍造さんと『河内三部作』と呼び楽しんできました(笑)
投稿: 難波のやっちゃん | 2012年10月25日 (木) 16時36分
● たのけのあむらこと亀井吾郎さま
土日に伺ってワインやお酒を片手に写真の話などを楽しみたかったところですが、お子との時間に取られて行けませんで残念でした。
あの自販機との遭遇は、ほんま「あ?」って感じでした。さっき見てきたものが目の前にある…不思議な感じ。あの存在は…見た回数によってその見え方、感じ方が変わってくる様に思います。亀井さんの域には、一回では到底…
いずれお会いできるときがあるかと思いますので、これからもよろしゅうお願い致します。
●難波のやっちゃんさま
ということは…亀井吾郎さんとたのけのあむらさんは同じ人やと後で知ったということですか。それはそれでおもろいもんですね。知ってて行かはったとばかり思てました。
『河内三部作』…ナムダーさん、たのけのあむらさんと同列に入れてもらえて何ともお恥ずかしい限り。ま、なかなかアホげ路線は変われません。
お二人ともコメントおおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2012年10月26日 (金) 00時27分