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2012年9月24日 (月)

但馬“牛まつり”、“酒まつり”へ。そこでどぶろく“和の泉”に出会う。

 この土日、表題のとおり、新温泉町で毎年催される『但馬“牛まつり”』に今年も行ってきました。
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 『但馬“牛まつり”』へ…と言ってもまぁ例年通り、その中で行われている“酒まつり”へ行くのが楽しみでして。まずはメイン会場での酒づくり唄を堪能。奈良は香芝の『金鼓』の大倉本家さんの元杜氏、尾崎さんを中心に聞かしてくれはるこの唄がごっつうまくてやっぱり「…ええなぁ」って感じ。よくもあれだけ高音が自然と味わい深く出るモンですなぁ。
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…と屋外での唄を楽しんだ後、『酒まつり』会場へ。但馬杜氏が醸したお酒を一堂に味わうことができる夢のような催し…「あれこれ味わってみたろ」と言いたいところですが、今回はお子連れで、しかもクルマ旅の前泊故、呑む訳にもかず「そや、吐器に吐いて味わったらええやん」と4つ5つききましたが…吐いてもやっぱりやや酔いますわ。「こらあかん」とヤメましたが…中途半端ですな。
 会場に並ぶお酒が年々減っているのが残念ですが、今期より、但馬出身ではない県外出身者も『但馬杜氏組合』に加盟できる様になったということで、京都府の“初日の出”“京の春”“白嶺”、大阪府の“三輪福”、兵庫県の“忠臣蔵”、奈良県の“五神”の非但馬出身の杜氏さんの醸す酒も並んでいました。それ以外にも『白壁蔵』を醸す宝酒造の社員さんも但馬杜氏として参加されていて、「これで“但馬杜氏の技”という無形文化財が末永く受け継がれていくのやな」と思うと、ちょっとほっとしたりしました。
…とまぁ、例年(昨年は行けず)同じ様なことを記していますが、今回の旅で「お!これは美味い」と思ったのが、これ、ですわ。
Tum5  どぶろく『和の泉』。例年会場となる『但馬牧場公園』にある『まきばの宿』に泊まり、但馬牛の焼肉を食すのですが、今年はあるお方のご好意によりこのどぶろくを焼肉と共に頂く事ができました(注:この宿泊施設ではこのどぶろくの取り扱いはしていません)
 正味の話、どぶろくとか濁酒と言えば、甘口で「呑むより“食べる”」なお酒で、デザート酒の様な印象を持っていたのですが、この『和の泉』は…違いましたねぇ。ハッキリともう“辛口”。その辛口の味わいと微炭酸の刺激がこれホンマに焼肉にぴったりでもうびっくり。食す前には「合うんかなぁ…」と思っていたのがウソの様でビールよりついついこっちを呑んで…って言ってもアルコール度13〜14度で、酔った酔った。でも、どんどん呑めましたわ。こんな辛口の濁酒もあるんですね。
 いわゆる規制緩和で“どぶろく特区”として免許を取られた地元新温泉町丹土の民宿『愛宕荘』で醸される“和の泉”。調べてみますれば「量り売りの持ち帰りのみ対応」とのことで、ほんま地酒中の地酒ってところですね。ちなみに造り手は、酒づくりに長年携わってこられた元・但馬杜氏の方とか。そうなんか…
 やっぱり年に一度は但馬の地であれこれお酒のこと感じで考えていき続けられたらええなぁ。縁あってこうやって但馬へ毎年足を運ぶ…あのおやっさん、このおやっさん…あ、“おやっさん”は“杜氏さん”のことですが…出会ってはよくしてくれはった皆さんのお陰でこうやって今年も新しい発見がある。有り難いことやなぁと毎年思うのであります。

(於:兵庫県新温泉町) 「焼肉にはビール、赤ワイン」と思い込んでただけに、余計ビックリ。


※参考記事
 2007年の訪問記は「おやっさんの、但馬へ
 2008年の訪問記は「但馬杜氏“酒まつり”へ
 2010年の訪問記は「但馬牛まつり内“酒まつり”へ

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コメント

 『和の泉』 そんなに焼肉と合いますか?

私、濁酒苦手でしてねェ…どぶろく…子供の頃(昭和25、6年かな)親父から近所のお家へよう買いに行かされたんですわ(汗)。
広口瓶もって「量り売りの持ち帰り」です。
未だカストリ、バクダンやメチルなんかが闇で流通する時代でした(汗)。
子供心にも密造・非合法のにおいがして(涙)。
で、大人になっても飲まず嫌い(笑)。

エエ時代になりました…今度機会があったら飲んでみよ…

投稿: 難波のやっちゃん    | 2012年9月25日 (火) 18時17分

難波のやっちゃん   さま
合いましたよ『和の泉』と焼肉。
で、濁酒が苦手なニュアンス、何となくわかります。リアルで密造とかカストリを知らん私でもなんか前近代的、衛生的ではない飲み物の様に思ってしまう時がありますから。
それで、今日思い出したのですが、生駒は『山鶴』のにごり酒、これもサラッとしていて辛口のお酒でしたわ。瓶内でも発酵が続いている強烈なお酒でしたけど…最近飲んでませんでして。ひょっとしたら業務用みたいな専売品なんかもしれませんが。
機会がありましたら、ぜひ試してみてください、焼肉と共に。
(マッコリは…飲んだ事ありません、飲まず嫌いかなぁ…)

投稿: 山本龍造 | 2012年9月27日 (木) 23時02分

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