火の見櫓にハッピードリンクショップの多い県やこと。
信州・長野をクルマで走っていて気になったのはふたつ。共にまぁ地元では“当たり前”なことでしょうが、大阪モンにはちょっと珍しくて。
まずはこれ。時間の許す限り地道をと走りますれば、行くとこ行くとこ火の見櫓だらけ。各集落に必ずと言い切っていいでしょう、それが立っています。運転しつつでは撮れませんので写真はうちのおちびちゃんに撮ってもらったのですが、もう撮りきれんほどいっぱいでした。しかもどれも「ほったかされ朽ち果て寸前」な感じではなく、ちゃんと半鐘も吊るされています。通信手段が発達し、消火器も普及した今日においてもこの様に大事にされている…何か、この信州人のこころというか気質をここに見る様な気がしました。
帰宅後調べますと『探訪「火の見櫓」』なるサイトを発見。地元の方もその存在の多さに特異性を見いだしてはるみたいです。そう言えば金属価格高騰の頃、あちこちで火の見櫓の半鐘が盗まれるという事件が多発しましたが、ここらのは…大丈夫やったんでしょうかね。
次に気になったのが、こんなお店。
『ハッピードリンクショップ®』。最初何げに「そんな名のドリンク専門店があるんやなぁ」程度に思てましたら次々とこれまた出てきます。
3つ目くらいから「え?無店舗で自販機だけ?」と気になりまして次々見ていきますれば、どこも4〜5台の自販機だけが並べられた空間でした。価格は定価より20〜30円安めの設定…な割にサンガリアやチェリオは見られず…ってここは関西やないか。
調べればこれもここらでは普通の光景みたいで山梨、長野,静岡で750店もあるとか。ただの自販機群のくせに“○○○店”と店名があるのがよろしいなぁ。ちなみにどの“店舗”も自販機前には駐車スペースがあって、やはり無人ながら“お店”という心意気でやってはるんでしょう。
やっぱり…旅に出んと知ることのできないことが色々あるもんです。
| 固定リンク | 0
「小発見」カテゴリの記事
- “ン”剥がしたらええやろって感じ(2025.01.12)
- 何げにかわいい塩ビ管と、(2024.12.21)
- こんなところに“U字溝”(2024.12.14)
- 立入禁止の木(2024.12.04)
- 運送会社名いっぱい、某社出荷部の表示板。(2024.11.26)
「大阪、京都以外」カテゴリの記事
- “ン”剥がしたらええやろって感じ(2025.01.12)
- 琺瑯タンクの余生 78 ● 愛知県田原市赤羽根町大石畑(2025.01.08)
- 田原市中山町大松上、午前7時38分。(2025.01.07)
- ソテツとツタにヤツデやサザンカなんかも加わってひとつの生命体と化す(2025.01.06)
- ひかるアサヒ/三ツ矢のコップに諸々(2024.12.29)
コメント
山本龍造さん、こんばんは。
先日、新潟の妻有に出かけたときに火の見櫓が多いなあと気になったのですが、長野に多いのですね。すぐお隣なので、一続きのものかも。
ハッピードリンクショップ、ただ自販機があるだけより、味気がありますね。
投稿: びんみん | 2012年9月 6日 (木) 00時22分
自販機、置いてるだけで店舗たぁ、これいかに。
私、自販機が好きで国道沿いの自販機コーナー(一応、建屋内にある。)なんか夢の空間のようです。
幼少時なんか、町内に初めて自販機が設置されたとき珍しくて見に行きました。(ファンタ、コカ・コーラの自販機でした)
なんかサイバーな感じがするんですよね。それでいて無機質なんだけど、あったかみを感じる。
コンビニよりも好きですね。
日本橋に面白いのがあります。
格安ドリンクの自販機なんですが、商品の賞味期限が迫ってくると段々安くなる。
一度、マッチがあと一週間になったとき20円にまで値下げしました。
投稿: わい | 2012年9月 6日 (木) 00時41分
何十年も前の噺ですが、某スキー場で大晦日にぼやが発生し、小生もでかい消火器かついで雪道を走りました。
民宿の目の前に「火の見櫓」と「半鐘」があったんですが、時節柄「鳴らすな!」という判断が下されましたました。
決して隠蔽ではなかったのです。
今年の春、そのスキー場で新聞に挟まれた2枚(2件)の詫び状を見て、その時にタイムスリップしました。
些細なことで半鐘を鳴らしてしまうと、集落内では治まらなくなってしまうんですね。
で、忙しいシーズンが終わる頃に新聞広告まで出さねばならず、たいそうなことになってしまうのです。
消防は青年団が仕切っているし、集落ごとの「絆」の強さの象徴でもあるのですね。
投稿: 戦後派 | 2012年9月 6日 (木) 15時24分
●びんみんさま
お隣新潟もそうでしたか。きっとあのあたり全般に火の見櫓たくさん残っているのでしょうね。大阪でも旧村行けばまだまだ残っている地区もあるとは思いますが「もうこんなもんイランやん」と撤去する決断がはやかったのではないかと思いますね。
で、ハッピードリンクショップ。確かに自販機だけが並んでるよりなんか味あるというか、血が通っているというか、そんな風に感じるもんですね。
●わいさま
自販機好きやったんですね。わたしあんまり自販機をその様な感覚を持って見て来なかったですね。言われてみれば“夢の空間”かもです。
…で、思い出しました。私もその昔自販機好きやったことを。近所のお友達の家に隣接して倉庫があって、その中に使われなくなったタバコの自販機が眠っていて、その販売しているタバコの種類の多さに、何というか子供心にうっとりして「これがジュースのやったら、ほしいわぁ」と思たことを。
で、日本橋のそれは知りませんでした。ええシステムですね。20円にまで値が下がる…どんだけマズい飲みモンなんやろ。先日某商店街でカップ麺が堂々“期限切れ”を謳って50円で売ってましたが…ええのでしょうかね。個人的には全然オッケーですが。
●戦後派さま
>>些細なことで半鐘を鳴らしてしまうと、集落内では治まらなくなってしまうんですね。
なるほど、そういうニュアンスってよそ者にはなかなかわからないですね。
で「肝心なときに鳴らさんで、何のための半鐘や」と一瞬思いましたが、「村人達に迷惑をかけたらイカン」という戒めをカタチにしたものが半鐘やという風にも考えられますね。
>>集落ごとの「絆」の強さの象徴でもあるのですね。
まさしく。なるほどそういうことですね。そういうものでしたら、いくら通信手段が発達しても、撤去解体せんのは当然ですね。やはりこのあたりは絆強い土地柄やという証でもあるのやろなぁと思いました。
みなさまコメント有り難うございました。
投稿: 山本龍造 | 2012年9月 6日 (木) 17時27分