防火水槽 95 ■ 東住吉区山坂1-18-30
一ヶ月ちょい前に人生の先達にあちこち連れ回してもらった田辺界隈。その時三つ防火水槽と遭遇したのですが、その三つ目が、ちょっとレアな感じでして…
見ての通り金網の向こうに鎮座、そこには蓮の葉が青々とバランス良く…よく見ると防火水槽の中にプラの水槽がはめ込まれ、そこで生育しています。その感じ、なかなか風情あってええのですが、この状況ではイザと言うとき使い物にならん…ということよりやっぱりこのマーク、これが気になりますね。
「何でこんなとこに“そごう”のマークがあるんでしょうかね?」と訊く私に先達が「これ、昔からある“家紋”ちゃうか?」と言われ「そらそうですわ」と言ったものの、ホンマはそんなこと知らんでお恥ずかしい限り。
帰宅後、「やっぱり調べとかなあかんな」とネットで検索してみますれば…やっぱりこれ、“そごう”のマークの様です。正式には“まるにちきり”または“まるちきり”と呼ばれているそうで、今はなき『心斎橋そごう』の建築でも知られる“村野藤吾”さんによるデザインとか。ま、詳しくは『黒崎そごうメモリアル』というサイトの“〈追記〉そごうマークについて”をご覧ください。
とまぁ、この意匠は“そごう”のマークということにしましたが、ホントのところはわかりません。ま、ある時代、“百貨店”として“防火水槽”も品揃えのひとつとして用意してはったんかもしれませんね。
そんなことあれこれ考えつつ思い出したのが、その昔…もう四半世紀以上前の記憶なんですが、播州の方に行くと『スーパ−便所』と記された剥げたブリキ看板が所々残っていたこと。そこに、発売元か何かでしょう“そごう物資部”だったかこのマークと共に記されていました。「“便所”の形容詞に“スーパ−”か…」と強烈に印象に残ったこのフレーズ。播州出身の丸ちゃんに訊くと「知ってる知ってる」とやはりその妙さ加減を幼少期に感じていたとか。
で、いったい『スーパー便所』って何やったのか…って、もう全然本題とかけ離れてますが。
(於:東住吉区) 法樂寺境内“小坂奇石記念館”横にありました。
| 固定リンク | 0
「防火水槽」カテゴリの記事
- 防火水槽 248 ■ 住吉区清水丘三丁目14(大和川検車区)(2024.12.02)
- 防火水槽 247 ■ 枚方市津田元町二丁目20-3(2024.05.03)
- 防火水槽 246 ■ 兵庫県香美町香住区七日市390-1(2024.03.21)
- 防火水槽 245 ■ 東住吉区公園南矢田一丁目6-10(2024.01.09)
- 防火水槽 244 ■ 兵庫県豊岡市出石町柳50−3(2023.08.11)
「大阪市南部」カテゴリの記事
- 生野区の北の端っこ近鉄の高架下の図(2025.01.21)
- 昭和なプラ看板 324 ● カネボウ薬品(2024.12.13)
- 防火水槽 248 ■ 住吉区清水丘三丁目14(大和川検車区)(2024.12.02)
- 昭和なプラ看板 323 ● ゾートスサロン SHISEIDO(2024.12.01)
- 街に漂う金木犀の香りにトイレ芳香剤のこと思い出しあれこれ(2024.10.31)
コメント
山本龍造さん、こんばんは。
なんと、そごうのマークも村野藤吾デザインだったとは。
私もなんとなく家紋なのかなぐらいに思っていました。
糸巻きや∞や五の図案というのも面白い。
それが防火水槽にってほんまレアですね。
投稿: びんみん | 2012年8月 7日 (火) 00時13分
♪そごうでいっぱいお買い物~
そろってそごうへ行こう♪
何で防火水槽にそごうが?
あの辺りはディスカウントドラッグが多いのでよく行くんですが、そごうにはあんまり行きませんでしたね。
最近、たまにマクドで昼飯してます。
ずっと家にいると滅入ってくるので。
\100 マック3つの\300 コースです。
投稿: わい | 2012年8月 7日 (火) 08時35分
●びんみんさま
昔の名を馳せた方々は、幅広くその才能を発揮してはったんやなぁと思います…と記しつつ、今の世の中もそうかもですね。
意外なところにあれこれ調べ、知るきっかけがあるもんやということも、今回実感しました。
●わいさま
そごう…その表記がひらかなやからでしょうか、どっかにその“一流”が感じられなくて大丸しか足を運んでいなかったです。それ以外にも多店舗展開の末破綻したりと、やっぱり“老舗感”もなく大阪由来の百貨店な馴染みもなくでした。
マクドナルドも昔に比べたら安なったもんですね。藤田田サンももうすっかり過去の人になったもんです。
お二人ともコメント有り難うございました。
投稿: 山本龍造 | 2012年8月 7日 (火) 11時04分
昔は防火水槽をどこで売っていたのだろうか、家とセットで売られていたのだろうか?というのが気になっていたのですが、ついに謎が解けました。「そごう」だったのですね。
投稿: 荒川防火水槽研究会 | 2012年8月 8日 (水) 00時30分
荒川防火水槽研究会さま
ほんまにそごうに売ってたんかなぁという気もちょっとあって。だいたいそごうに売っていたと仮定して、そのマークをこんな目立つところに意匠として入れるかなぁと思ったり。
…とか思うと、昔、どこかのそごう店舗で使われていたものが回り回って今ここにあるとかかもですね。
防火水槽、やっぱりなかなかおもろい世界ですわ。
いつも寸評を有り難うございます。
投稿: 山本龍造 | 2012年8月 8日 (水) 11時02分