珍酢票 17 “ナニハ酢”
大正期のレッテルでお楽しみ頂きましたアホげの夏休み、最後はその酸っぱさで凉しんで頂きましょう…って思いましたが、酸っぱいもん口にすると私は汗が出るんで…そうはいきませんか。
『珍酒票 1 “獅子頭”』の際にも記しましたがここに載せております大正期のと思われるレッテルですが、もう20年ほど前に古本屋で見つけました代物でして、ものによっては隅に記された印刷会社の社名が切り取られていたりするので、どうやら印刷会社の見本帳が流出したものの様です。そんなわけでいくつかのレッテルにはこの酢のモンみたいに鉛筆で訂正が入っているものもあります。これによると上部にある8つの勲章を取る様にチェックが入っていますが、やっぱりちょっと「やりすぎかなぁ」と思いはったんでしょうかね。
“澪つくし”をベースにアレンジを施したマークに、そのものズバリ“ナニハ酢”の名、どうやらこれまた現存せんブランドの様ですが、何か酸っぱい酸っぱい酢やったのではないかという感じが何故かこの意匠から感じられます。とは言え天下の台所と言われたナニワの地でその昔は、どんな酢が好まれていたのでしょうか。お酒以上に気になるところです。
| 固定リンク | 0
「レッテル類」カテゴリの記事
- 昭和なプラ看板 325 ● アサヒビール 大衆食堂 とみや(2024.12.30)
- “月佳冠”に“日桂冠”(2024.04.27)
- 置き薬 15 ◎ ノーピタS / キング製薬(2016.07.28)
- 置き薬 14 ◎ ピッタリ散 / キング製薬(2016.07.27)
- 置き薬 13 ◎ 安神散 / 廣貫堂(2016.07.26)
コメント
“浪花清酢”
お酒から「作る」ので『酢』、酸っぱくて口を「窄める」から『酢』とか…
銭かと思ったら『勲章』ですか…勲一等~勲八等まで八つの等級区分があるんですね(笑)
お酢は殺菌・防腐効果もあり、夏場疲れやすく食欲なくなるけど、私には食欲増進と疲労回復の源泉です(汗)
投稿: 難波のやっちゃん | 2012年8月31日 (金) 19時54分
ロンドンが終わったら甲子園、今夏は忙しかったです。
食欲増進の為には‘酢’が。でも、この処いろいろな‘酢’を試しましたが、なかなか以前程酸味の効いた物が無くて。
ものたりません。
ラベルを見る限り、かなり、酸味効いてそうな‘なにわ酢’食してみたいです。
投稿: teco-gucci | 2012年9月 1日 (土) 08時02分
●難波のやっちゃん さま
>>お酒から「作る」ので『酢』、酸っぱくて口を「窄める」から『酢』とか…
そうなんですね。これまた“教えられ”です。
このレッテルの社名はそうやないですが、大手は別として中小のお酢やさんの社名には“〇〇造酢”とあって、お酒の“〇〇酒造”と“造”の位置が前後しているのがなんでやろなぁといつも思ています。
「勲章にそれなりの価値があった時代やねんなぁ」とちょっとその時代を嘲笑していましたが、いまも“モンドセレクション金賞”と謳ってるあんな酒こんなお菓子があることを思うと、何にも変わってないですね。
●teco-gucciさま
あっという間の夏でしたね、今年は確かに。
で、“酸っぱい酸っぱいお酢”がお好きなんですね。私は逆で酸っぱいもんその昔は苦手で苦手で、酢のモンとかごっつ嫌いでしたが、あまりツンと来ない酢(西陣の純米酢)を食してから、酢のモン好きになりました。
で、酸っぱいお酢がお好みでしたら、醸造酢より“合成酢”系のほうがええのでしょうか? そういうのがお好みではないですか? 失礼致しました。そうそう、生協の“純米酢”、これは…酸っぱかったですね。どうでしょう?
お二人ともコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2012年9月 2日 (日) 23時13分