ビルの凹みの私有御神木。
建物と建物の隙間に、巨木がありますわ。
路地を行き、その木を確かめますれば思わず見上げてしまう立派な…これはクスノキでしょうか。この生えているシチュエーションを見ますと、隣接するビルがちゃんと凹状にへこまして建てられています。根元を見ると社もあって…これははっきりと御神木。「やっぱりなぁ、昔からこの地でこの街を守り続けてるんや」と思っていましたが、帰宅後写真をよく見たら、この路地と思っていた部分は私有地で、このビルの“自転車置場”やと。ということは私有の御神木やということか。
ま、いずれにせよこの木の方が昔からあって、この土地所有者が大事に建ぺい率をさげてでも木と共に発展しようという気持ちがうれしいですな。間もなく夏本番、セミがわんわん鳴くんでしょうなぁ。あぁ、ええ感じ。
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コメント
住友銀行本店の南側にもこのような樹木が横堀の通りにはみ出て、いい風情を町並みに与えていましたが、建物の建替えにより伐採されました。土地のオーナーの意向が重視されるのはわかりますが、とても残念な思いをしたのを思い出しました。
投稿: FUZZY | 2012年7月14日 (土) 17時21分
龍造さん 今晩は
私の印象は“中~途半端な残し方やなァ”です(笑)
元々あった祠の所有者が土地を売って此のビルが建ったんでしょう。
近隣の方々の強い要望もあり今の形になったのでしょう。
が、小さな社祠は兎も角、楠は年々大きく成長します…なんとも歪な御神木です(涙)。
現地も視ずに当て推量ごめんなさい(汗)
投稿: 難波のやっちゃん | 2012年7月14日 (土) 22時21分
こういう建物が木に譲っている風景、ええなあと思います。
優しさとは限らなくて、畏れなのかもしれませんが、この頃はそういうのも少なくなったかなあ。
投稿: びんみん | 2012年7月15日 (日) 00時19分
やっぱり火事除けでしょうか。
以前にも大きなお屋敷が更地になって、駐車場~分譲マンションへと変遷する際に色々な巨木が惜しげも無く伐採されるのを見てきました(この件過去に投稿したような)。
大きな樹木や岩にまで魂が宿ると考えた、日本人の魂や何処。
自ら守り神を捨てた民と国土の未来や如何に。
否、未だ捨てたもんじゃないかな?
投稿: 戦後派 | 2012年7月15日 (日) 10時34分
●FUZZYさま
そこにもそんな物件がありましたか…と、過去形で書かなければいかんところがちょっと残念ですね。その木は土地所有者のモンではあるものの、その木が街にとけ込んでるとすれば「その景色を変える権利はあるのか」みたいに思ったりします。もちろんそんなこと通らんのは解ってるんですが、山を切り開いた採石場とか見るたびにそんなこと思てます。
●難波のやっちゃんさま
いや、まあ、そんなところでしょう、この御神木の歴史は。
中途半端とは言え、近隣住民の意見を取り入れたのやとしたら、それはそれでええんちゃうかと思たりしますが…どうでしょ。ま、けど冷静に考えれば確かに中途半端な折衷案なんかもしれませんね。わたし的には、おもろいからこれがええと思て見ましたけれども。
●びんみんさま
そうですね、畏れ、これかもしれませね。もちろん住民感情への恐れもあるやもしれません。しかし何です、畏れを感じさせてこそ“御神木”って気もしますね。その方が有り難い存在に思えたりしますが…どうでしょ。
●戦後派さま
確かに大きな屋敷がおっしゃる様な変遷を経て樹木も切られ…って光景、よく目にした時期がありますね…今もですか。相続税のことを考えると仕方ないことなのかと思いつつも、やっぱりこころが痛みます。
>>大きな樹木や岩にまで魂が宿ると考えた、日本人の魂
ええ感性やと思うのですが、そうはさせんという社会の空気…いや、会社の空気があるんでしょうかね。難しい問題です。
皆さん随分前にコメント頂いていたのにレスが激遅になりましたこと、お詫びいたします。
投稿: 山本龍造 | 2012年7月17日 (火) 23時34分