ソース 30 ▲ パパヤ お好み焼ソース -2000's-
半年ぶりのソースネタは“パパヤ お好み焼ソース -2000's-”。
パパヤソース…その昔も昔の私が幼少の頃、職業別電話帳にここの広告が載っていて、そこに確か「野菜果実を生のままソースにすることに成功しました!」と記されていました。「はて?」と思いつつ四半世紀ほど前に一度この社の“ウスターソース”を購入、食してみたところ「…あ、香りが苦手かも」と思った記憶があります。「…生のままソースに…」というのは、加熱、煮沸するのではなくて酵素のチカラで液状化する製法の様で、製造元の大洋産業さんの製法特許やそうです。
そんな(自分にとって)イマイチやった記憶もあり、パパヤソースとはちょっと距離を置いていたんですが先日、生協の印刷物にこのソースを発見、「久しぶりに…食してみよか」と購入してみました。
『お好み焼ソース-2000's-』、その、あまりにもシンプルすぎるデザインと色合いに、いわゆる“地ソース”とは一線を画した商品であることが読み取れます。「2000’sって何やねやろ?」とか思いつつレッテルの裏を見ますと
「本品は化学調味料を使用せずに昆布、オイスターソース、チキン等を使用することにより、お好み焼を美味しくさせます。合成着色料、合成保存料は使用しておりません。」
の説明が。ま、要するに“新世代のソースでっせ”ってことでしょう。
まず、色。素材の持つ色合いでしょう、ソースにしては明るめの茶色です。そして次、とりあえず、そのまま口へ。酸味や塩辛さやキツイ甘味を感じることなくうまみが口中に広がるといった印象。そしてしばらくすると、ちょっと、その…粉っぽい感じが口に残ります。そして香りは…やはりその、四半世紀ほど前に味わった時の印象に近い様にも思います。ほか、味わいに広がる感じながら、深みに欠ける様にも思いました。
さて今回もいつもの様に“焼きそば”にして食してみました。食べた印象は、レッテルの印象通りジャンキーさを全く感じさせない上品さで、ソース焼きそばを食しているというより中華料理の何かを食していると言った風に感じました。含まれるオイスターエキスのせいでしょうか。それ以外には「素材の味を邪魔せん味やな」とも。あと、単体で味わった時に感じた“粉っぽさ”は感じられず、おいしく食べることができました。
でも…なんかね、「ちゃうな」と思ったり。と言うのは、牡蠣やかしわ、昆布などのエキスで味つけするというのが…なんか「ちゃうんちゃう?」って。まぁ言うと「だし醤油」と同じ世界やなぁという、その辺があまり好きになれませんでして。醤油はやっぱり大豆と小麦と、それから技で勝負してほしいという思い同様、「ソースは野菜果実、香辛料と技で勝負してほしなぁ」と思ったりします。ま、これはあくまでも山本龍造の個人的考えでありますが。確かに最近のお好みソースにはこの手の“だしソース?”なモノが多くの社から出されていますので、需要があってのことなのでしょうから、それでええんでしょう。「ほな化学調味料とかアミノ酸液はどうなん?」と突っ込まれると…う〜ん。なぜかオッケ〜なんですね、矛盾してる様にも思いますが。
たかがソースな割にあれこれウンチクを…そんな気分にさせる今回のソースなのでした。
名称:お好みソース 原材料名:野菜・果実(トマト、りんご、プルーン、その他)、砂糖、醸造酢、食塩、でん粉、昆布エキス、チキンエキス、香辛料、オイスターエキス、酵母エキス、酵素 製造者:大洋産業株式会社 京都府宇治市大久保町平盛71-1
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